言葉選びに頭を使う必要なんて無い

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

新しい会社へ入社してほぼ一か月

 

 

接客業でお客様の顔と名前を覚える時は

一発で全員だって覚えられたはずなのに

 

何故かそれ以外で接触した人の顔と名前は

一向に覚えられない私

 

何なら以前の会社で働いていた時の人たちだって

もう顔も名前も忘れてしまった人が居るはずだ

 

 

私の脳みそは

とことん『無駄』と判断した記憶を

断捨離していく能力と

『いつか無駄になる』と判断した記憶を

残さない能力に優れているらしい・・・

 

 

・・・が!

新しい職場では頑張って名前を覚えるぞ!

と決意した私

 

何せ

皆男性ですからね

 

クマみたいな男性は

何というか・・・

あまりにも強面過ぎたからすぐに顔を覚えられたけれど

それ以外の人たちは最初

見分けがつかなかった

 

黒人は全員同じ顔に見える現象

みたいなね・・・

 

顔の違いがそもそも認識出来ていない状況で

仕事なんてまともに出来るはずがない!

 

頑張るぞーーー!!!

 

 

しかし

朝の時間帯と帰りの僅かな時間しか

会社に居ない人たちばかり

 

もちろんネームプレートのような物は

一切身に着けていない

 

その上

名前が書かれたデスクに座るのはほんの一瞬

または

違う人のデスクに座っちゃう人たちも居る中で

どうやって名前を覚えよう・・・

 

 

そこで私は

従業員全員の写真が掲載された会社のパンフレットに

一人一人の名前を書き込んで一日数回目を通すようにした

 

絶対覚えたるけん・・・!!!

 

 

その姿を何度も多数の人に目撃され

やべぇ・・・覚えてないのバレバレじゃん・・・!

と最初は気まずかったけれど

 

「なるほど・・・!これは賢い!」

「俺これ!よろしくね!」

「あ、この人もう辞めちゃって居ないなぁ懐かしい」

なんて声を掛けて貰っているうちに

 

正々堂々その名前入りの写真と本人を比較し

会話をする事で

もう9割くらいの人たちの名前を覚える事が出来た

 

 

皆基本的には超良い人なんだよなぁ~~~!!!

 

 

私が人の名前と顔を記憶出来ていない

という事実を知って

責めるような事をする人は誰一人おらず

それどころか

わざわざそれを知って声をかけてきてくれて

「会話をすれば覚えられるだろ!?」

みたいに言ってくれる

 

何なら近くに居る他の人を呼び寄せて

「俺は〇〇!こんな事やってんだ!

 こっちは△△!

 俺とこいつはいつもペアで動いてるから

 なんかあったらどっちかに連絡くれるといいよ!」

なんて情報までくれちゃう

 

 

不愛想な人も居るし

寡黙な人ももちろん居るんだけれど

皆ふとした時に声をかけてくれる良い人たちだ

 

 

 

例えば

朝会社の玄関に郵便物を回収に行った際

 

車に資材を積み込んでいる

強面のおじさんが

 

 

男性「ちょっとさ・・・

   このマスク・・・変・・・?」

 

 

と声をかけてきた

 

見ると

いかにも手作りの小さな小さな水玉模様のマスク

 

 

私「・・・・・・・・・・」

 

 

 

これどう答えたらいいの・・・!!!?

 

なんかもう小さすぎて鼻が今にも出そうになってるし

作業着&怖い風貌に

パステルカラーの水玉模様が入ったマスク

 

そして極めつけに

「このマスク変?」である

 

変っていうか・・・超可愛い・・・!

 

でもこれ言ったり笑ったりしたら

怒られるんじゃなかろうか・・・!?

 

 

ここでの当たり障りの無い正解の返答は恐らく

「そんな事無いですよ?(当たり障りの無い笑顔)」

 

 

だけど

 

我慢出来なかった

 

 

私「ぶふっ・・・!

  いや・・・非常に・・・可愛らしいですよ・・・!?」

 

男性「あ゛ぁ゛ぁぁぁぁ・・・!!!

   ちょっとぉおお!

   可愛らしいって言われたぁぁぁ!!!

   俺今日もうこれ現場行きたくねぇ!!!」

 

 

他のおじさんたちに悲鳴を上げながら報告するおじさん

 

そして

 

 

男性「嫁が子供の分しか作らないんだよ!

   俺の分は無いんだ!

   だから仕方なくこれ使うしかないんだ!

   俺の趣味じゃねぇから!!!」

 

 

可愛すぎかよ・・・!

 

 

こんな風に

「正直に言ったら怒られるんじゃないかな」

と思えるような返答をしたとしても

怒られる事なんて無い

 

むしろ

そういう返答を求められているんじゃないか

と思える節さえもある

 

生きやすい・・・

 

 

 

そんなある日の事

 

休憩で自宅へ帰っていた私が

会社へ戻って来た時の事

 

これまたやっぱり

会社のすぐ下の倉庫で資材の積み込みをしていた男性が

私に声をかけてきた

 

 

男性1「え、もしかして毎日家帰ってんの?」

 

私「あ、はい」

 

男性1「マジで!?

    家近いの?」

 

私「車で片道10~15分くらいですかね?」

 

男性1「えぇーーーめっちゃ遠いじゃん!

    めんどくせっ!!!」

 

 

え?

 

片道10~15分って遠いの?

 

片道20分まで行くとさすがに面倒だけど

なんか別にそんなに苦に感じないんだけど・・・?

 

 

私「そうですか?

  10分なんて車に乗ってたら

  あっという間じゃないですか?」

 

 

そこへもう一人の男性がやって来た

 

 

男性1「ちょっとルカさんやっぱ毎日家帰ってんだって

    片道10~15分」

 

男性2「え、マジで

    遠いじゃん

    どーして?休憩室ゆっくり出来ない?」

 

 

まぁ・・・それもあるかなぁ?

 

テレビも置かれているし

ストーブも置かれているし

特に不便はないんだけれど

何となくこう・・・落ち着かないんだよなぁ・・・

 

 

私「んん・・・まぁそれもありますかね・・・?

  不便を感じる事は無いんですけど

  何となく落ち着かないというか」

 

男性1「えーそうなんだ

    まだ慣れてないからかねぇー」

 

男性2「なら自分の部屋みたいに改造しちゃえば?

    俺らの休憩室も元々ソファーとか無かったけど

    あれ誰かどっかから勝手に持ってきたやつだよな?」

 

男性1「あぁそうそう

    布団とか持ってきておいちゃえば?」

 

私「布団!?」

 

 

そんなん有り!!!!?

 

おかしくね!?

 

私がある日突然布団担いで現れて

「おはようございまーす!」

って何事も無かった風な感じで休憩室入って行ったら

皆「え!?」ってならない!!!?

 

 

男性2「俺らよく駐車場の車ん中で寝てたりすんだけど

    ルカさん毎日車でどっか行くから

    家帰ってんのかね、って言ってたんだけど

    ほんとに帰ってたのかぁー」

 

男性1「めんどくせぇよなぁ!」

 

 

いやー

 

家で夜のご飯支度とかも出来ちゃうから

結構便利なんだけどなぁー

 

 

・・・後は単純に・・・

 

9割アレが原因とも言える・・・

 

 

私「後は・・・

  ヤニ切れですね(にこっ)」

 

 

これに尽きた

 

 

社内はもちろん禁煙

 

会社の駐車場は会社の敷地だから

そこに停めた車の中でたばこを吸っていて

近隣から何か言われても困るし

 

だったら一度家へ帰ってあれこれしつつ

たばこも吸える

 

これが私にとってのベストなのだ!!!

 

 

 

ただ

「ヤニ切れ」という言葉のチョイスが悪かったのだろうか

 

強面の男性2人はびっくりした顔をして固まった

 

 

あ!

 

間違えた!!!

 

「たばこが吸いたくて・・・」

とかそういう表現をすべきだった!

「ヤニ」とか言っちゃ駄目だったかも!!!

 

と一瞬焦ったが

 

 

男性1「・・・あぁ!ヤニ切れ!!!」

 

男性2「そりゃしんどいわな!!!?」

 

 

あ・・・?

 

 

男性1「つーか!びっくりするわ!

    あれ!!?ルカさんそういう感じ!!!?」

 

男性2「上品そうに見えるのにいきなり「ヤニ切れ」か!

    今なんつった?って

    なんて言ったのか一瞬分かんなかったわ!」

 

男性1「んおぉお!それ!

    そんなさらっとルカさんの口から

   「ヤニ切れ」とか言われても

    ちょっと理解出来ねかった!

    あ!お!俺もたばこ吸うから辛いんだわ!

    前まで仕事しながら吸えたんだけどな!」

 

 

あぁー・・・

 

 

男性1「あそーかそーか

    ヤニ切れかぁー

    それなら家帰るわなぁー」

 

男性2「生きにくい世の中になったよなぁ~!」

 

私「・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

この会社で働くの

 

 

天職かもしれなぁぁぁーーーい!!!