毎年新しい命が見えるから楽しい

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

昨日の記事で

GW初日に兄夫婦の家で焼き肉をやった時の事を書いた私

 

もちろんまだまだ続きがある

 

 

行者ニンニクの群生地を発見した私は

母を伴ってスコップを持って山の斜面に居た

 

 

私「掘るぞ!」

 

母「あらこんな所に珍しい花が・・・」

 

私「おい!!!?

  何やってんだよ!

  そっちじゃねぇ!こっちだ!」

 

母「あら・・・素敵だねぇこれ

  (ざくっ)」

 

私「・・・・・・・・・・」

 

 

発見した行者ニンニクを

採りやすい兄の家の庭に移植する為

群生地から掘り起こして持って行こうとしているのに

 

せっかく連れてきた助っ人の母が

珍しい花を掘り起こし始めた

 

 

昔っからこう・・・!!!

 

山菜採りに行ってるはずなのに

母の袋の中には謎の花ばかり入ってるの・・・!

 

仕方なく一人で数株の行者ニンニクを掘り起こし

すぐ近くの庭に移植する

 

少ない・・・

 

 

私「一緒に行こうよ!」

 

 

既に焼き肉とビールで良い感じになっている兄に声をかける

 

 

兄「俺短パンだしなぁ」

 

私「一緒に行こうよ!!!」

 

兄「着替えないとなぁ」

 

私「一緒に!!!

  行こうよ!!!!!?」

 

 

人手が欲しい!!!

 

行者ニンニクは山でも採れる量が限られている

 

それがすぐ裏山に生えているんだぜ・・・!?

増やさない手は無いよ・・・!

 

庭に移植して数年食べるの我慢すれば

勝手に増えるからさ!

 

そしたらいつでも行者ニンニク食べ放題になるんだぜ!?

素敵だろ!!!?

 

 

兄「俺ウド欲しいんだけどなぁ」

 

私「ウドはまだ出てきてないから

  出てきたら一緒に掘りに行こう!!!?

  だからとりあえず今はあれ行こう!!?」

 

 

兄の計画では

自分の家の裏庭に

山菜をたくさん植える事である

 

山に入るのがあまり得意じゃないから

深い所まで行かずとも

山菜を食べられる環境を整えたいんでしょうね

 

 

後2週間もすれば

毎日嫌ってほどウド届けてやるのになぁ・・・

 

 

かくいう私は

掘るのは得意じゃない・・・と言うか

 

根が深くて骨が折れる物を掘りたくない

 

 

掘るよりもその場に生やしておいて

その植物が繁殖出来る程度に拝借して

毎年楽しめれば良い派

 

山は辛くて厳しいかもしれないけれど

そこで汗を流して採って調理して食べる

という一連の動き全部が大好きなタイプ

 

だから

掘るのはめっぽう苦手

 

 

兄はクマみたいで馬力もあるし

兄がスコップ持ってついて来てくれたら

あっという間に掘れると思うんだけどなぁ・・・

 

 

・・・と思っていたら

兄がズボンをはき替えて登場

 

 

兄「やるか・・・!」

 

 

やった!!!

 

行くぞー!!!

 

 

すぐ近くの斜面へ行き

どれが行者ニンニクかを指差して教える

 

 

兄「どれ?」

 

私「そこのそれ

  真っすぐ目の前に見えてるやつ」

 

兄「あれ?こっちのは?」

 

私「そう、あれ

  こっちのは似てるけど違う」

 

 

兄が行者ニンニクの根本の土にスコップを突き立てる

 

 

ズンッ!!!

 

ドフッ!!!

 

ザシュッ!!!

 

 

とんでもねぇ馬力である

 

若い頃から怪力だったけれど

歳をとった今も相変わらずのご様子

 

なんだか近くに立っていると

足に振動が響いてくるほどである

 

 

ただ・・・

 

若干気が狂っている

 

 

兄「ここ石に当たってる!」

 

私「あ、じゃあそっちの株でも」

 

兄「ふんっ!!!」

 

 

ぶんっ!ガツン!!!

 

 

私「!!!?」

 

 

石に当たっている

とか言いながら

その石を砕く勢いでスコップを持ちあげ

とんでもない力で再びスコップを土に突き刺す兄

 

 

私「ちょ」

 

兄「ふんっ!!!」

 

 

ぶんっ!ガツン!!!

 

 

兄がスコップを振り上げる度に

その勢いが凄くて恐怖を感じる

 

 

この腕とスコップ持ってる手が私に直撃したら

私多分頭カチ割れる・・・!!!

 

 

私「ちょちょちょ!!!?

  そっちの株でも良いと思うんですけど!?」

 

兄「ふんっ!!!

  ふんっ!!!」

 

 

こ・・・こえぇぇぇぇえ!!!

 

逃げたい!

 

逃げたいけど足場の悪い斜面で

兄の振り上げる手を見ながら後退する事なんて出来ねぇ!

 

 

私の頭のすぐ近くを

兄の腕がかすめるように

凄い勢いで空を切って振り上げられ

また突き刺されている

 

一瞬でも気を抜けば

うっかり頭カチ割られるぞこれ・・・!!!

 

 

私の静止を一切聞かず

何度も何度も狂ったように土を掘ろうとする兄

 

 

狂気・・・!!!!!!

 

この人狂ってる・・・・・・!!!!!!

 

 

私「ちょ・・・ぎゃははははははは!!!

  こえぇぇぇ!!!」

 

兄「ははははははは!!!

ぶんっ!ガツン!!!

兄「はははははははは!!!

ぶんっ!ガツン!!!

 

 

やべぇ!

 

この人本当にやべぇ人だ!!!

 

 

そんな私たちの様子を見ながら

焼き肉続行中の母たちの笑い声が聞こえてくる

 

 

いや

 

あの

 

多分そっちから見ると

私たちとっても楽しそうに見えると思うんですけど

 

なんかちょっと実際の状況は違いますからね!!?

 

 

私は兄に狂気を感じて笑っているだけだし

兄も頭がどうかしちゃって笑ってるだけですからね!!?

 

 

笑いながら狂ったように地面を掘り続ける兄

 

それを見て笑いが止まらない私

 

 

昔近所に住んでいる人が

兄を「ヤンデル」

私を「グレテル」

ヘンゼルとグレーテルのように呼んだ事が

脳裏に蘇る

 

 

私も確かにぐれてたけど

兄も兄でマジでどっかが病んでやがる・・・!!!

 

 

 

何とか行者ニンニク数株を掘り起こし

畑の近くの日があまり当たらない場所に移植する事に成功

 

 

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今はまだ安定していなくてへにょへにょだけど

数週間もすれば根がしっかり張って

良い感じになるはずだ・・・!

 

 

Yちゃん「皆で「二人であんな風に遊ぶのなんて何年ぶりだろう」

     って話してたんだよ~」

 

 

 

うん

 

あれは遊んでいたというか何というか・・・!

 

 

まぁでもほんと

とてつもない腕力だった

 

 

兄「ヤバイ・・・肩痛い・・・」

 

 

そりゃあんな勢いで掘ればそうなるよね!!?

地面にスコップ突き立てて足で押し込んであおって掘る

みたいなやり方じゃなかったからね!!!?

 

あんな掘り方私生まれて初めて見ました!!!

 

スコップの使い方の概念を根底から覆された気分です!

 

 

でもなんかこう・・・

昔母に家から追い出され

2人でひっそりかまくら作りして遊んだ時も

こんな感じだった気がするんだよなぁ・・・

 

兄は遊びに関して

勢いがつくと凄いから・・・

 

これからは兄と

こんな風に一緒に遊べる機会が増えると良いなぁ

 

 

 

そして迎えたGW2日目

 

 

兄夫婦の新居の池掃除にやってきた私と母

 

いやー会社が連休って良いですね!

働いているのにやりたい事やりたい放題遊び放題!

 

 

2人で池の中に入って

落ち葉やら何やらをすくいあげて外に出し

池の水をバケツでかきだし

池の中をたわしでこすって綺麗にしていく

 

 

カバの飼育員さんとかこんな気持ちなのかなぁ

 

なんかもうどろっどろだけど

楽しくなくはない・・・!

 

 

私「ちょっとこっち側見て!

  超綺麗じゃない!?

  完璧な仕事じゃない!!?」

 

母「こっちも見て!

  綺麗になったでしょう!!?」

 

 

母と私は本当に汚れ仕事が似合う・・・

 

 

母「だけどここどうしようかと思って

  水出そうとするとズボン汚れるんだわ」

 

私「今更ズボンも何も無いだろ

  私がやったるわ!」

 

 

見た目だのなんだのはもう一切考えない!

 

汚れたら洗濯すりゃーいいんだ!

 

 

兄嫁Yちゃんは

母が家から持ってきたチューリップを

庭に植える作業をやっており

 

兄は庭に・・・何故かちょこちょこ刺さっている

謎の棒?を抜いている

 

 

各自がこの家を綺麗にしようと一生懸命である

 

 

家族が一致団結して汗を流す

とっても素敵な光景だ

 

 

違った

 

 

父は

 

 

実家で寝ている

 

 

来てすらいない

 

 

もーほんとこういう人なんだよね!

 

家族で一緒に集まって何かをする

っていうシーンで父が一緒に居た記憶って一切無い!

 

子供の時からだけれど

父との思い出なんてほんと良い物一個もない!

 

まぁ人それぞれ生き方が違うから

そういうもんだと思うしかないし

私たちがこうやって上手く連携取れていれば

半数以上が連携取れてる状態保てるから良いんだけどさ・・・!

 

 

お昼になり

 

 

再び焼き肉の準備が始まる

 

 

父は働いていないのに

焼き肉は食べに来るらしく

母ご立腹

 

 

私「2日連続で焼き肉ってすごいね」

 

兄「昨日の肉余ってるしな

  Yが外で焼き肉やるの好きなんだわ

  あいつはもう毎日でも良いくらいだぞ」

 

私「凄いな・・・!

  片付けとか面倒じゃないのかな

  私も外で焼き肉は毎日でもいいくらいだけど

  なんか申し訳ない感じするわ」

 

兄「大丈夫じゃないか?

  今日も焼き肉やろうって言ってたのあいつだし」

 

 

庭で焼き肉を食べながら

裏山と空を見上げる

 

 

あぁ・・・なんて良い場所なんだろう

 

家の裏がすぐ山になっていて

その上山桜まで咲いていて

ちょっと中に入ると雪解け水が流れる場所もある

 

空気が美味しくて

野生の動物たちの鳴き声が耳に入ってくる

 

 

ここでゴロンと寝転がって

空を見上げながら寝たらどれだけ気持ちいいだろうか

 

 

何時間ここに居ても苦痛に感じる事なんて無い

 

 

そして改めて思う・・・

 

 

山とか外遊びがアホみたいに好きなのは自分だけ

と思っていたけれど

 

母(ここは分かってたけど)も兄もYちゃんも

なかなか家の中に入ろうとしない

 

こういう自然豊かな状況下で外に居続ける事が苦痛じゃないのは

私だけじゃなくて皆同じだったんだな・・・

(父論外)

 

 

そして

 

兄の家の山を見ていて思った

 

 

もう

 

 

あたい我慢出来ないっ!!!!!!

 

 

私「山行くわ!」

 

兄「今から!?(15時過ぎ)」

 

Yちゃん「え、今日今これから山行くの?」

 

私「行く!

  もう我慢出来ない!

  まだ絶対何も出てないと思うけど

  今行って状況確かめないと納得出来なくて

  毎日ソワソワしちゃうから・・・!」

 

 

そう

 

毎年私の春の山菜採りは5月中旬くらいから始まるし

今年は長く寒い日が続いていたから

まだまだ山菜採りには早いんだけれど

 

もうこの時期になるとダメなんですよね

 

 

休みの日ともなると朝5時には目が覚めて

山に行きたくなっちゃう

 

何か採れる物があるんじゃないかと気になって

とても寝ていられなくなってしまうのだ

 

 

ってな訳で山へ行きました!

 

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うあーーーー素敵ぃぃーーー!!!

 

 

まだまだ新芽も出ておらず

つい最近雪が解け始めました!

って雰囲気である

 

雪解け後の土のにおいがこれまた堪らない

 

 

地面の湿り具合と生えている植物の状態をじっくり観察

 

風の冷たさと

山頂辺りの雪の残り具合も見る

 

 

うん・・・

もうこの植物がこれだけ育ってるか・・・

 

このままの気温が続くようなら

後1週間くらいでフキが出始めて

後2週間くらいでウドがちょこちょこ出て来るかな・・・

 

 

昨年発見したタラの芽が採れる場所もチェック

 

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まだ非常に芽が小さい

 

これは後1週間くらいかな

 

 

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まだ小さなタラノキが生えている場所もチェック

 

 

 

しゃがみ込んで地面をチェック

 

小さな若木が生えてきている!

 

よしよし

この場所のタラノキも順調に増えながら生きている

 

この辺りに入る山菜取りの人たちが

ちゃんと植物が生き残りつつ増えられる

マナーを守った採り方をしている証拠だろう

 

後数年はここで採り続けられるはずだ

 

 

今日は何も収穫物は無かったけれど

今年もあともう少しで

春の味覚を楽しめそうな雰囲気である

 

来週にはタラの芽を収穫出来る装備を整えて

またここに足を運ぼうかな!

 

 

状況を観察し終えた私は

まだ雪が残る山の中をのんびりと歩いていた

 

風がひんやり冷たくて気持ちいいなぁー!

 

 

ただ

少し霧がかかってきた

 

夜には雨が降りそうな雰囲気だし

そろそろ帰ろうかな

と思ったその時

 

山の中でガサッという小さな音が聞こえ

そちらに視線をやると

 

 

まだ若く小柄な鹿が

大きく跳躍して去って行く所が一瞬だけ見えた

 

 

 

くぅぅーーー春って良いなぁぁぁーーー

 

 

山に住みてぇぇぇーーー!!!