私が許可した物以外絶対食うな

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

最近

ルカ家はとっても良い感じである

 

 

ルカ家ってこれまで

良くも悪くも全員が個別の家族だったんですよね

 

母&父

兄&兄嫁Yちゃん

 

この3組がこう・・・

 

とても距離を保ちまくって存在していた

 

 

一般的な家族もまぁこんなもんなんでしょう

親元を離れれば皆徐々に疎遠になっていく

 

 

・・・が

 

兄夫婦が引っ越しをした事によって

今後は違った形での家族関係みたいなものが

形成されていくような気がしている

 

 

と言うのも

兄夫婦が引っ越してきた場所というのが

 

母&父

私が住んでいる家の

丁度中継地点のような場所なんですよ

 

非常に足を運びやすい&広い!!!

 

 

そんな訳でGW初日とその翌日

 

 

兄夫婦の新居の庭で焼き肉をやりました

 

 

GW前日

私と母は実家の庭でこんな会話をしていた

 

 

私「そろそろ外で焼き肉やりてぇなぁー」

 

母「あぁ良いよ別に」

 

私「・・・・・・・・?

  ここでやる必要って無くない?」

 

母「?」

 

私「Hさんたちの所に道具置かせて貰ってさ

  Hさんたちの所で皆で焼き肉やらない?

  嫌かな」

 

母「そんな事言ったら

  ・・・・・・・あの人たち喜ぶんじゃない?」

 

 

え?

 

どういう事?

 

普通「後片付けが面倒臭い」とかで嫌がらない?

喜ぶの???

 

 

母「良いかもしれない」

 

私「ただまだ引っ越して一週間も経ってないから

  家の中の片付けとかが落ち着かないでしょう

  片付くのは早くて今月末とかからかなぁ

  そのくらいになったらHさんに言って

  予定合わせて外で焼き肉やろうよ」

 

 

まだ引っ越し直後という事もあって

余計な手を煩わせてしまう可能性を考え

焼き肉の提案を兄夫婦に伝える事はしなかった

 

 

・・・が

 

GW初日

Yちゃんから私に電話がかかって来た

 

 

Yちゃん「これから外で焼き肉やらない?」

 

私「!!!!?」

 

 

混乱!!!

 

あれ!?

焼き肉やろうって話

もしかして母がもうYちゃんにしちゃった感じ!?

 

それで忙しいのに無理してそういう方向に話行っちゃった!?

 

 

私「え!?あれ!?

  ババから焼き肉やろうって言われちゃった!?」

 

Yちゃん「あ、違うよ違うよ!

     言われてなかったけどあたしが言ったの!

     あたしが言った後にお義母さんから

     「ルカともそういう話してた」って聞かされて

     だけど急すぎるからどうだろうって今話してたの!」

 

 

えぇーーーー!!!

 

以心伝心素敵ぃーーーー!!!

 

やるやる!!!

焼き肉やるー!!!

 

 

ここで皆さんに知っておいて欲しい事がある

 

 

北海道民・・・なんだろうか

それとも私が住んでいる地域なんだろうか

 

これらの地域の人たちは

異常なまでに外で焼き肉をするのが好きである

 

 

土日とか祝日とかね

車で外を走っていると

家の庭先で焼き肉をやっている家族をとてつもなく見かける

 

バーベキューであったり

ただの焼き肉であったり

その辺は様々なんでしょう

 

多分・・・バーベキューじゃないと思うんだよなぁ

 

 

スーパーでパックに入った焼き肉を買って

適当に野菜を切って

バーベキューコンロだったり七輪だったりで炭をおこして

その上に置かれた網で焼いて

白飯とともに口に肉を突っ込む

 

そういう雑な焼き肉を好む人たちが非常に多い

 

 

震災の時もちょっとその・・・

報道されたらしいですよね・・・

『北海道は停電の真っ最中なのに

 外で焼き肉やってる人たちが大勢居るぞ・・・!

 信じられるかおい・・・!』

みたいなやつ

 

そう・・・

道民は有事の際に外で焼き肉やる

そんな人種なのだ・・・

 

 

外で焼き肉をやる文化が広がった理由は単純に

 

広い土地がある事が理由でしょう

 

 

北海道はそもそも

人が密集しにくい広さがある

 

この広大な土地に対して人口は少ない

 

 

家と家との距離も開いており

公園や海や山でも

アホみたいに人が密集して集まるような事はめったに無い

 

だから都会なんかと比べると

焼き肉臭いが近所迷惑になる

みたいな事は比較的気にせず焼き肉が出来るんでしょう

 

 

後は北海道には『ジンギスカン』という文化もある

ラム肉はやっぱ炭火で焼いて食べるのが美味しいからね!

(ルカ家の人々はラム肉よりも牛肉の方が圧倒的に好きだけど)

 

そういう要素が絡み合って

道民は外で焼き肉するの大好き種族たりえたんでしょう

 

停電でもコロナ自粛でも出来るのが

『おうちで焼き肉』です!!!

 

 

私も!!!

 

毎年海で焼き肉するの大好きだし

炭火で焼いた焼き肉だと

ご飯2合分くらいはペロッと食べられちゃうくらい好き!!!

 

 

 

と言う訳で

Yちゃんからの電話の2時間後には

肉を購入して兄夫婦の新居に集まった私たち

 

ちなみにスーパーは焼き肉用のお肉を買い求める人たちで

完全に『密』になっていた

 

アホやん私たち・・・

 

 

バーベキューコンロに炭をセットし

ぼんやりと裏山を見つめながら

炭をあおいで一人ぽつんと火をつけていた私は

 

考えていた

 

 

こんなに凄い山が家の裏にあるなんて素敵・・・

 

それにしてもこの山

これだけ良い感じなら・・・

 

 

何か食べられる物が存在するのでは・・・?

 

 

到着早々

母から「これ山わさびだよね?」

と言われ

元々庭の中にあった畑を覗き込むと

 

f:id:waltz_of_black_cat:20200504120931j:plain

 

そこには確かに山わさびが生えていた

 

 

恐らく元々住んでいた住人が

これを植えていたのだろう

 

 

そんな住人が住んでいた家の裏山だもの・・・

 

絶対に何かある・・・!!!

 

 

炭をあおぐ手が止まる

 

・・・どうせこれは後はもう放っておいても

火が回るはずだ・・・

 

 

ちょっと!!!

 

あたいほんのちょっとだけ探検してくるから・・・!

 

 

ただこの日私は

自分の車で兄夫婦の家へ行っておらず

一度実家へ行って母の車に同乗させて貰い

焼き肉を買いに行き

そのまま母の車で兄夫婦の家へ行ってしまっていた

 

 

装備がいまいちなんだよなぁ・・・

 

山装備は全部自分の車の中だから

「あ!あれが欲しい!」

みたいな物が一切存在しない

 

軍手無い

山用ブーツ無い

山用上着無い

虫よけスプレー無い

山用タオル無い

山用ハサミ無い

山用スコップ無い

山用ウエストバッグ無い

袋無い

 

無い無い尽くし

 

 

それでも滑るスニーカーで

裏山に向かって歩き出した

 

目を凝らして山の中を見つめる

 

 

何か・・・何か食べられる物があってくれ・・・

 

 

母「あれ?ルカあんた何やってんの」

 

父「あー早速山に夢中になり始めたか・・・」

 

私「・・・・・・・・・・

  ここ

  ウドに似た違うの生えるから気を付けてね」

 

母「あぁそれジジ早速「ウドだ」って言ってたわ

  違うよね」

 

私「・・・・・・・・・・・・」

 

 

ジジィは本当にダメだなぁ・・・!

 

一緒に山に行っても

訳分かんねぇのばっかり採ってきやがる!

何で自分が毎年見て食べてる物が分からねぇんだよ・・・!

 

 

5分後

 

 

私「・・・・・・・・・・・・?」

 

 

おや・・・?

 

あれは・・・???

 

f:id:waltz_of_black_cat:20200504121545j:plain

 

行者ニンニクじゃん・・・!!!

 

 

えぇーマジでぇ!!!?

 

 

屈みこんで根本の色を確かめ

指でこすって指先のにおいを確かめる

 

間違いねぇ・・・こりゃ行者ニンニクだ・・・

 

 

立ち上がって再び周辺を見つめる

 

 

あ!

 

f:id:waltz_of_black_cat:20200504121738j:plain

 

あそこにも!!!

 

少し離れた所に2株

行者ニンニクが生えているのを確認

 

 

私「ちょっと!

  行者ニンニク生えてるけど!

  アイヌネギ!」

 

兄「え?俺それよく分かんないんだよな」

 

母「えーそれ違うんじゃない?」

 

私「違わねぇよ

  間違いねぇよ

  ほらにおい嗅いでみろ」

 

母「・・・・・・・・・分かんない」

 

 

なんだよもう!!!

ニンニクのにおいがこんなにするのに

それでも分からないとか言われたら証明しようがねぇわ!

 

根本の色も葉の形も香りも

全てが『これは行者ニンニクです』って言ってんのに

それでも違うとか言われたらどうしようもねぇ!

 

 

母「ちょっと食べてみるか」

 

 

生で行くんだ・・・

 

ほんとこの人はこういう所が野生だよな・・・

自分が信じられない食べ物を

「本物かどうか食って確かめる」

って一体どういう育ち方・・・

 

とか言いつつ

山わさびを見せられた私も

抜かれた1本の一部を折って食って確かめたけど・・・!

 

 

生の行者ニンニクを食べた母は

吐息がひたすらニンニク臭いババァになった

 

 

母「うん・・・そうだね

  臭いわ」

 

 

だから言ったじゃん!

お前・・・口くさっ!!!

 

 

他にも

万能ネギがぽつぽつ生えているのを発見

これは多分誰かがかつて育てていて

その畑の土を山に捨てた事によって広がったんでしょう

 

 

そっちの奥にはフキ

 

こっちの方には行者ニンニク

 

いたる所に万能ネギ

 

それから天然の山ミツバも

山の斜面のところどころに生えている

 

笹も生えているから竹の子も採れそう

 

 

ただ

多分鹿が来てるなぁー・・・

 

山の斜面の雪解け水が流れる辺りに大きな

間隔が空いた足跡があり

食われた新芽の跡も見受けられる

 

それ以外にも

クルミの殻がたくさん転がっている

 

食べ方を見ると

リスとネズミが生息している様子

 

 

自然豊かな良い場所だ・・・

 

 

行者ニンニクを少しだけ採り

ホイル焼きにして焼き肉と一緒に食べた

 

 

兄「俺これあんまり食った事無かったんだよなぁ

  美味いなぁー!

  これもっと無いの!?

  あったら採ってきて庭に植えてよ!」

 

私「うぅーん」

 

 

それが悩みどころでさ・・・

 

私が見た行者ニンニクは

「離れた位置にたった二株」だった

 

これがおかしいんだよね

 

行者ニンニクって山で見かける時は

こう・・・日があまり当たらない斜面なんかに

ぽつぽつ広がって群生地みたいになって生えてるもんなんだよ

 

あんな日当たりの良い場所に離れて2株だけって

ちょっと異様

 

そこから考察出来るのは

誰かが行者ニンニクを取って来てあそこに移植した

という事

 

 

じゃなきゃあんな生え方しないんだよなぁ・・・

 

 

山で掘って採って来たんだとしたら

その群生地がもしかしたら

比較的近い場所に存在するんじゃないか

っちゅー事なんだけど・・・

 

 

それが気になって

焼き肉をさっさと食べ終わった私は

再び山に入っていた

 

後ろから

「あいつは山見ると落ち着いていられねぇ」

「本当に狂ってるからな」

みたいな父の声が聞こえる

 

装備不十分だから深くは入らないよ!?

そのあたりはちゃんと冷静だよ!!?

 

 

そして

 

 

群生地発見!!!

 

f:id:waltz_of_black_cat:20200504122946j:plain

 

だっろーーー!!!?

だと思ったんだよー!

 

斜面に

ざっと見えるだけで20株ほどの行者ニンニクが生えている

 

 

やっべー!

超楽しいぞこの家ー!!!

 

ここに自分の仮拠点を作らせて貰って

山菜採りして遊ばせてもらいたい・・・!

 

 

私「ほら!あそこにいっぱい生えてる!」

 

母「あれそう・・・?

  似てるけど違うんじゃない・・・?

  これと似てるけど・・・」

 

 

山の斜面に生えている別の何かを指差す母

 

 

 

・・・・・・あの

 

 

ほんと

 

 

これ毎年言ってるけど

 

 

 

見分けがつかない人は

絶対口にしないでくださいね・・・!!!!?