意識すると無言になるタイプ

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

先日の朝

突然実家の母から電話がかかって来た

 

 

私「あい」

 

母「あんた歯医者の時間なのに

  来てないみたいだけど大丈夫?」

 

私「・・・・・・・・・・・!?」

 

 

一瞬思考が停止した

 

 

確かに今日は歯医者へ行く日である

 

しかし予約の時間は17時だったはず・・・!!!

 

 

今は午前10時!!!

 

 

えっ!!!?

 

 

私「わ、私っ

  17時からだよ!!?」

 

母「・・・・・・・・え?」

 

 

えぇぇぇえええ!!!!?

 

 

この日の歯医者の予約は

実は日程を一度ずらして貰ったものだった

 

電話で助手さんと話し

確かに今日の17時と言っていたはずだ・・・し!!!

私の部屋の付箋ボードに貼られたメモにも

今日の日付と『17時歯医者』と書かれている

 

 

まさか

 

聞き間違った・・・!!!?

 

 

私「・・・・・・・えっ・・・」

 

母「なんだあんたちゃんと時間覚えてんだ?」

 

 

・・・・・・・・・・・えぇ???

 

 

母「こうやって言ったらどんな反応するのかな

  って思って」

 

 

ちくしょーーーーーーーーーー!!!

 

 

はめられたぁぁぁぁ!!!

 

 

まんまと心臓バックバクで

毛穴という毛穴から汗が噴き出しちまったじゃねぇかぁぁ!!!

 

 

母は昔は

こんな風にいたずらをするような人ではなかった

 

昔の母はそりゃーもう怖い怖い鬼のような人だった

 

 

それが

私が高校生になった頃から段々とこうなってきて・・・

いつの間にかこれである

 

 

私も無類のいたずら好きで

子供の頃から母にいたずらを仕掛けてきたが

このいたずら好きは母譲りなんじゃないかと思う

 

そもそも

人様に迷惑がかかるようないたずらじゃない限り

母はあまり怒らなかった

 

「なんでそういう事するのぉ!!?」

というセリフはよく聞いた気がするけれど

悪い事をして怒られる時とはまた別の雰囲気だった

 

その様子から

幼いながらに私は

「この人は冗談が通じる人

 いたずらをしても笑ってくれる人」

と感じ取ったのでしょうね

 

 

いたずらで作った雪像を大喜びするような母で

本当に良かった

 

 

私「毛穴という毛穴から汗噴き出したじゃん!

  ちくしょう!!」

 

母「はははっだよねぇ~

  そういう時って一瞬にしてそうなるよねぇ~」

 

私「・・・という事は

  お前今日歯医者だったんだな?

  仕事休みって事か」

 

母「えっ・・・・・・・?

  いや、そんな休みなんてそんな・・・

  何をおっしゃっているのか分からないですけど・・・」

 

私「どうせ午後からパチンコ行くつもりだったんだろ」

 

母「いぇぁ!!?

  そんなそんな!え?なんの話ですかっ?」

 

私「なんっ・・・何だお前その喋り方・・・

  声裏返って分かりやすすぎだろ・・・

  行く気満々じゃねぇか・・・!

  私にいたずらを仕掛けた結果

  自分が休みだって事がバレて

  私がお前の家へ行ってお前の外出を阻止される

  という可能性を考えなかったのか!!!」

 

母「やめてください!!!!!」

 

 

馬鹿め!!!

 

 

私「嘘だよ

  行ってきなさい・・・

  人間には息抜きが必要だからね・・・」

 

母「でもH(兄)に怒られるんだよねぇ・・・」

 

私「え?なんて?」

 

母「遊びに行ってコロナ貰ってきて

  まき散らすんじゃねぇのか

  って怒られるからどうしようかなって・・・」

 

 

あぁーーーーなるほどねぇ!?

 

パチンコ屋なんて人が集まる場所だし

手でベタベタ台に触れるからねぇ!

 

 

私「まぁでもマスクはしてるんでしょう?」

 

母「一応ね」

 

私「じゃあ良いんじゃない?

  まぁー風邪に似た症状なりなんなりが出たら

  もう年齢的にも無理しないようにした方が良いだろうけど」

 

母「怒らない?」

 

私「私はあんたのパチンコを怒った事なんて無いでしょう

  邪魔しないから安心して行っておいで」

 

 

幼い頃は

「家に居て欲しい」

と思っていた時期も確かにあったけれど

 

自分が高校生くらいになる頃には

「母だって一人の人間だ」

と考えるようになり

それからは母の大好きなパチンコを咎めるような事も

一切しなくなった

 

借金こさえて家族に迷惑をかけた訳でもない

なんなら勝ちまくって家の中に電化製品が増えるくらいだ

好きなんだったら何やっても良いんじゃなかろうか

 

 

私が幼少期に抱えた「寂しい」という感情だって

ある意味必要な試練だったと思っている

 

あれやそれやこれ

全部ひっくるめて今の自分が形成された訳ですからね!

 

当時「悪い事」としか思えなかった出来事も

今となっちゃ全部「良い事」でしかなかったでしょう!!!

 

 

そう思いたい・・・

 

 

そうして迎えた夕方

歯医者へ行った私は

助手さんからにやにやしながら話しかけられた

 

 

助手「今日お母さまも来てたんですよぉ~」

 

私「知ってるー!

  朝「あんた歯医者の時間だけどまだ来てないの?」

  っていたずら電話きたー」

 

助手「えぇぇぇーーそんな事言ってくるんですかぁ!?」

 

私「そうだよ!

  5時からだったはずなのに!えっ!?

  ってすっごい焦った・・・」

 

助手「面白い家族ですよねぇぇ!

   今日実は朝一番の患者さんがお母さまで

   夜最後の患者さんがルカさんなんですよー」

 

私「ルカ家に始まるルカ家に終わるんだ!?」

 

助手「そうなんですそうなんです!

   面白いねぇーってもう一人と話してたんです~」

 

私「そっかーじゃあお昼頃に実家言って

  親父の前歯殴って折って

  お昼丁度にも父ぶっ込めばよかったのかー」

 

助手「えぇぇぇーーー!!!

   お父様可哀想ーーー!!!

   でも確かにお父様も歯が外れたらすぐうち来てくれるー!

   って言うかルカさんの家は本当に仲が良くて

   楽しそうですよねぇ~!

   会話してても皆さん明るくて楽しいー」

 

私「そうなんですかねぇ

  自覚は無いんですけどねぇ・・・」

 

 

確かに

母と2人で会話をしながら歩いていると

ちょいちょい通りすがりの人や

レジ打ちの人に笑われる事が多い・・・

 

そんなに変な会話してるつもりないんだけどなぁ・・・

 

 

それに

他の家族だってそれなりに仲は良いでしょう?

 

皆家族間での会話はわりと真面目なのかなぁ・・・?

 

 

助手「そういえばルカさん!

   あたし実は明後日・・・

   あ、いや別に?

   おめでとうって言って欲しい訳じゃないんですけど?

   でも明後日ぇ・・・」

 

私「誕生日なの?」

 

助手「誕生日なんですよぉ~」

 

私「おめでとう!

  っていやこれ完全に言わされてるやつじゃね?

  おめでとうの催促だったよね?」

 

助手「へっへへへへ!!!」

 

 

本当にここの歯医者さんの助手さんは

皆明るくて可愛らしい子ばかりだなぁー!

 

 

私「そうかそうか

  母に言った?

  言ったら500円くらいくれたかもよ?」

 

助手「え!?くれますか!!!?

   言えばよかった・・・!」

 

 

バッグの中をごそごそ漁り

つい先日ゲームセンターで取ったガムをいくつか

助手さんに渡した

 

 

私「こんなのしかないけどおめでとう!」

 

助手「うぉぁぁぁぁーーーー!!!

   ありがとうございますーーー!!!

   さっきのは言わされたおめでとうだったけど

   これはガチのおめでとうじゃないですかぁぁ!」

 

 

こんな会話をしている間に

診察室に通され治療を受ける私

 

 

その合間合間にも

助手さんと楽しい会話をしながら過ごした

 

 

どうやら助手さんは

今日は友人と鍋パーティー

明後日は誕生日を彼氏とお寿司を食べて過ごすらしい

 

いやぁぁぁーーー若いって良いねぇ!!!

 

 

と思ったら

先日全速力で走ったら息切れがした上に

足が思うように動かなかったらしい

 

社会人になってから縄跳びをすると

驚くほど自分の身体が重力に逆らえなくなっている事や

人間は飛べない生き物なんだと改めて気付かされるから

是非やってみるよう勧めておいた

 

 

この歯医者さんでは

こうして治療の合間合間でも

助手さんが話しかけてきてくれるから

手持無沙汰になる事があまり無いのがありがたい

 

 

 

 

治療を終えた頃に気付いた

 

 

私「こんな風に会話しながら治療受けてる人

  他に居なくない・・・?」

 

助手「えっ・・・今更ですか・・・?

   あたしたちがどんなに話題振ったとしても

   そこから会話が広がる人も盛り上がる人も

   普通そんなにいないもんですよ・・・?

   ルカさんとかお母さまとあたしたちの会話は

   なんなら先生も違う患者さん治療しながら

   笑って聞いてたりして

   後でその会話が話題に上がったりしますからね・・・

   (ぼそっ)」

 

 

えぇぇぇぇーーー!!!?

 

 

いやまぁ誰からも話しかけられずに

静かに治療をされたい人も多いだろうね!?

 

でもだからって

先生まで聞きながら笑っちゃうくらいなの!!!?

 

 

ここ

薄っぺらいカーテンみたいなので仕切られているだけだから

隣の会話とか全部聞こえちゃうもんなぁ・・・!

 

 

先生「え?なぁに?」

 

私「!!!!!」

 

 

その時

先生が横の柱の陰からひょこっと顔を出した

 

 

助手「あっ!」

 

先生「僕がなしたって?」

 

助手「い、いやあの

   ルカさん達の会話って面白いですよねー・・・

   って会話をしててですね・・・?」

 

先生「え・・・?

   あははは・・・うぅん・・・

   ダメなんだよね僕

   他の患者さん治療しながら笑っちゃって・・・

   たまーにこう

   耐えられないのくるんだよねぇ・・・!」

 

 

え・・・

 

ちょっとあの・・・

 

 

今まで何も意識せず普通に会話してたのに

そういう事言われたら・・・

 

 

 

次回からめっちゃ会話のハードル高いんですけどぉぉー!!!?