頑張れ先生・・・!

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

毎週毎週歯医者さんへ通い続けて

もうかれこれ10数回

 

よーーーーやく!

奥歯の根の治療が終わりました・・・!

 

 

ふぃーーーー!

長かったー!

 

一生終わらないんじゃねぇのか

って不安が芽生える程度には長かった

 

 

でね

根の治療が終わって気付いたんですけど

 

私結構この奥歯

 

 

痛かったわ

 

 

正しくは奥歯の根本の歯茎が

って事なんだけれど

 

仕事で疲れが溜まって来ると腫れるし

 

歯から浮いて隙間が出来ていたし

 

なんか歯茎の表面にプチっと出来て

気になるから押しつぶすと血が出てた

 

 

だけど痛みに鈍感と言うか

慣れるスピードが速いせいで

「まぁ人間生きてりゃこんなもんだろ」

みたいな気持ちで居たんですよ

 

痛みに関しては全くと言って良いほど気になっていなかった

 

 

なんだけど

 

実際根の治療を終えてみると

 

 

あぁ痛みが無いってこういう事か!

と気付かされた

 

 

遅い!!!

 

気付くのが遅すぎる!!!

 

 

 

いやぁー快適だなぁ~!

 

 

 

そんな訳で

次回からは(からも?)

 

以前通っていた歯医者で治療した部分の

やり直し作業になる

 

これが2本だか3本あるんだよなぁ

 

まだまだ歯医者通いは続きそうである

 

 

「根の治療はこれでお終いですよ

 被せ物をしっかり接着するから待っててくださいね」

 

と言われて

治療用の椅子で5分ほど待たされていた私

 

 

治療室の温度があまりにも丁度良くて

うとうととして眠りそうになってくる

 

だけど

110度くらいの角度で保たれた椅子の背もたれが

微妙に腰と背中に負担をかけてきて眠れない

 

 

ちくしょう何なんだこの背もたれの微妙な角度!

苦しい・・・!

 

いっそ寝てしまいたい・・・!

 

この椅子どうせなら倒して行ってくれりゃ良いのに・・・!

 

 

そんな事を考えていると

どうやら衝立で見えなくなっている隣の席に

急な患者さんが通されてきたようだ

 

 

女性「奥歯なんですよ・・・!

   昨日の夜プールで!」

 

助手「なるほどー

   ではこちらにどうぞー」

 

女性「本人痛みは無いって言ってるんだけど

   歯が欠けちゃってて・・・!」

 

助手「はーいじゃあここに座ってね~」

 

女性「8歳です!!!

   歯医者は今日が初めてなんです!!!」

 

 

話を聞いているとどうやら

8歳の子供がプールで泳いでいる時に

前を泳いでいる子供の足が顔面を直撃し

 

奥歯が欠けた

との事

 

 

女性「はい!まずここで口すすいで!

   はいこれハンカチで拭いてあげるから!ね!」

 

 

給仕かな・・・?

 

 

驚いた事に

子供の母親と思われる女性は

子供が自分で出来るような事まで

手取り足取りやってあげている様子だった

 

 

助手「今痛みは無いのかなぁ?」

 

女性「昨日までは血が出ていたんですよ!

   だけど今日になってこの子

   痛くないって言って食べ物も食べてて!」

 

助手「あ~そうなんですかぁ・・・

   ちょっと緊張してるかな?」

 

女性「緊張してますよ!

   だって初めてですから!!!」

 

 

いやいやいやいや・・・

 

 

貴女の子供には口がついていないのかな!?

 

 

さっきまで

温かい室内ですっかり眠くなっていたのに

笑いそうになってしまって

もうすっかり目が覚めて来た

 

 

こういう様子を見ていると本当に

我が家の母の子供の育て方は素晴らしかった

としか言いようがない

 

 

母はどんな場所でも

診察室までついて来るなんて事は

よほどの事態でなければ無かった

 

「何か聞かれたらちゃんとありのままに

 自分の口で説明するんだよ

 もごもごしてたって分かって貰えないんだからね」

 

と言って送り出す

 

 

これがいかに大事な事だったか

分かったのは大人になってからの事だった

 

 

子供というものは

「相手に上手に伝えようとして

 必死に言語や上手な話し方を覚えようとする」生き物らしい

 

歩く道の小石を先に全て拾うかのように

「これこれこういう事でしょ?

 言わなくても分かってる

 あなたが何もしなくても私がそれを伝えてあげるから大丈夫」

なんて言っちゃうような人が常に身近に居たなら

子供は自分の言葉で自分の思っている事を

伝える必要性を失ってしまう事になる

 

 

もちろん成長過程で個人差はあろうけれど

 

これは結構

大人になってから苦労すると思うんだけどなぁ・・・

 

 

 

肘あてに肘を乗せ

顎に手を当てながらじっと

聞こえてくる隣の会話を耳にしていた

 

 

助手「じゃあちょっと口の中見てみますねぇ」

 

女性「あ!あんまりそんなに開くと痛いんじゃない!?

   痛いでしょ!?

   無理しなくていいからね!?」

 

 

口開かねぇで口の中は看られねぇよ・・・

 

 

助手「あぁここですねぇ

   うんうんうんうん・・・

   あーこれまだ乳歯ですねぇ!

   よかっ・・・」

 

女性「良かった・・・って言うんですか?」

 

助手「あぁいえ!?

   永久歯じゃなくてその・・・

   まだ!まだよかったなぁと・・・!」

 

女性「・・・・・・」

 

 

助手さんもタジタジじゃねぇか!!!

 

 

いやーしかしまぁまぁ

お優しいママだこと!

 

 

ただ

そんなお優しいママが説明するには

 

この子

物凄く我慢強い

 

 

乳歯(奥歯)の上部が綺麗に吹っ飛び

残っている部分も4つに割れているらしいんだけれど

 

怪我をした当日は確かに痛みを訴えていたが

翌日にはもう痛みを訴える事無く

しっかりご飯をもりもり食べていたらしい

 

 

偉いぞー!

 

子供は風の子元気な子!

 

これからもたくさんの事を我慢して

そうやって強くなっていくんだぞー!!!

 

 

助手「じゃあちょっとレントゲン撮りますね」

 

女性「ひ!一人じゃ無理だと思います!」

 

先生「2人は入れないんですよ・・・」

 

女性「でも初めてなんですよ!!!?」

 

 

レントゲン撮影で揉め始めた

 

 

「でも初めて」の「でも」が分からない

 

でももへったくれもあるかよ

 

誰にだって何にだって「初めての時」はあるんだよ

 

 

その時常に母親が傍に居てくれるわけでもあるまいし・・・

 

 

やれやれ・・・

歯医者さんも大変なお仕事だよ・・・

 

接客業をやっていた時も

過保護な親ってのはよく見かけたけれど

子育ての事に関しては他人が口出し出来る問題じゃないから

余計に扱いが厄介なんだよなぁ・・・

 

 

助手「そんなに・・・難しい事ではないと・・・」

 

女性「でも一人だとあんな狭い所不安でしょう!?

   まだ8歳なんですよ!?」

 

先生「うぅーん・・・

   一応初めてだからこそ記録を取っておきたいんですけど

   どうしようかな・・・」

 

 

この女性にとって

何歳からなら一人でレントゲンオッケーなんだろう・・・

 

 

すると

 

 

子供「一人で・・・大丈夫・・・(ボソッ)」

 

 

おぉ!!!!?

 

ものっすげー小さい声で聞こえにくかったけど

初めて子供が自分の言葉で喋ったぞ!!!?

 

 

 

・・・が

 

 

女性「この子はまだ初めてだから

   私がちゃんと付き添ってあげないと駄目なんです!

   邪魔にならない所に居ますから!」

 

助手「うぅーーーーん・・・先生どうしますか?」

 

先生「じゃあちょっとレントゲンやめて

   僕が一回見てみますね」

 

女性「あぁそれが出来るならそうして下さい!!!」

 

 

えぇぇぇーーーー!!!?

 

皆喋ってて

子供の必死の発言が聞こえてないーーー!!!

 

 

聞いてあげて!!!?

 

 

子供の必死の声をちゃんと聞いてあげて!?

 

 

そして子供も

もっとこう・・・腹から声出して!!!

 

思っている事は口に出して相手に伝えないと

分かって貰えないんだよ!?

 

今ここで頑張れないと

社会に出てから絶対苦労すっから!

 

三つ子の魂百までって言うじゃない!?

子供の時に本質的に苦手だった事は

大概大人になってからも苦手なままよ!?

 

お母さんを相手に今から練習しとかねぇと!!!

 

 

 

それからしばらく

何度もあぁだこうだと治療妨害をしてくる母親を相手に

先生も必死の攻防を繰り広げていたが

 

 

ようやく一旦

私の治療の為に戻って来た

 

 

先生「じゃあ口を開けてくださーい」

 

私「くわっ」

 

先生「・・・・・・ふぅ~~~・・・」

 

 

 

せんせぇぇぇええ!!!

 

 

 

医者の仕事って何なんでしょうねぇぇえ!!!?