鉄壁どころか迎撃スタイル
皆様こんにちは
ＬＵＫＡでございます
私は以前から
他人の年齢や誕生日を覚えるのが非常に苦手な人間である
いや・・・
なんなら人の名前や顔を覚えるのすらも苦手だ
いつだってしっかりと相手の目や顔を見て会話をしているはずなのに
一向にその人の顔を覚えられない
数字が含まれない会話の内容を覚えているのはかなり得意だけれど
内容に数字が含まれた瞬間
全く記憶に残らなくなっちゃう
という訳で
年齢や誕生日は覚えられません！
あ！
違うな！？
年齢に関しては
私から相手に年齢を聞くような事があって教えて貰ったら
そこはしっかり覚えるよ！
ただ
その人の年齢が
私の頭の中では
永遠に聞いた時の年齢のままになるだけ
例えば
私「何歳？」
誰か「１８歳」
その会話から１０年後
私（あぁこの人は確か１８歳だったな）
こうなる
私の中で『永遠の１８歳』が誕生する瞬間である
そんな私は
両親の正しい年齢すらもいまいち分かっていないし
誕生日だっていまいち覚えていない
確か父は１月で母は７月生まれ・・・
・・・・・・嘘かも！！！（てへっ！）
まぁ辛うじて
そのくらいになると母がぽつりと
「〇月〇日誕生日だ」と申告してくるので
そこでメモをとっておけば祝えるから
これまで特に支障はなかった
そんな訳で
鳥頭の私の中で両親の年齢は
かなり以前から『７０歳くらい』という認識だった
なんだけど
母が今年『本当に７０歳』になるらしい！
母が７０歳って事は
父は１歳年下だから６９歳だって事ですね！？
これからは永遠の７０歳と６９歳だ！
で
改めて『７０歳』と聞くと
色々心配になる訳ですよ
例えば『車の運転』
母の運転する車の助手席に乗ってみた限りでは
母はまぁ運転については大丈夫でしょう！
むしろスピード違反の心配や
他のもたもたしたドライバーに対する威圧的な態度の方が
若干心配になっちゃう
ここまでメリハリのある判断力抜群の運転をする人を
私は母以外だとタクシードライバーくらいしか知らない
ただ
父の運転は本当に免許を返納した方が良いと思っている
いや今に始まった事じゃないんだけどね・・・！
父は多分運転そんなに向いていないんだよ・・・
５０代後半くらいから危なっかしい雰囲気がぷんぷんしている
７０歳ともなると高齢ドライバーですからね
人様に迷惑をかけるような事が無いように
ちょっとでも怪しい運転をする人は
さっさと免許を返納して頂きたい
ただ・・・
立地がなぁーーー・・・！
北海道という広大な土地柄のせいもあって
車無しでの生活はかなり厳しい
「マジで車の運転やめた方がいいよ」
という事は伝えているけれど
生活の事を考えると無理矢理免許証を奪う事は出来ない
というのが実状である
悩ましいねぇ・・・！
その他にも不安な事はたくさんあるけれど
『お年寄りを狙った詐欺の電話』
これも大層心配である
幸いルカ家は
家族全員がそれほど遠くない距離に住んでいるので
『オレオレ詐欺』みたいなのには引っかかりにくいと思う
それでもだ・・・！
万が一という事だって考えられるじゃないか！
ついうっかり・・・
いやちょっとこれまでのルカ家での出来事やら経験を考えると
やっぱりちょっと引っかかる可能性は薄い気がするんだけど
（お金を借りたいなら普通に実家に行って言うと思う）
でもでも！
いつ何時何が起きるか分からないからね！？
「詐欺の電話に気を付けろよ」
という事はこれまでにも何度か
母に伝えてきた事があった
父はそもそも耳が遠いから
電話の相手が何を言ってても会話にならないから大丈夫！
詐欺に引っかかるとしたら母だ！
７０歳を迎える両親について
ちょいちょいそんな心配をしながら暮らす私が
ある日実家へ行った時の事
台所で母と会話をしていると
電話が鳴った
父は電話の音も聞こえていないのか
ぐっすり寝ている
詐欺に引っかかるどころか無反応かよ・・・！
しかし母は
電話の所へ狂ったように走っていった
母「３コール以内に取らないと留守電になっちゃうんだわ！」
だったら設定変えて５コールとかにしとけよ・・・
母「はい！！！
はいもしもし！？
ルカ家ですっ！！！」
ものっすごい勢いで電話出るじゃん！！！？
はきはきしているのは良いけど
はきはきが行き過ぎて威圧的な感じになってんだけど！
そっと近くにあった椅子に座り
母が喋っている内容に聞き耳を立ててみる
母「・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・」
ん・・・？
しかし次の瞬間
母「え！！！？
なんだって！？
わかんない！
もっとちゃんと喋ってくれないと何言ってっかわかんね！
もっかい！ちゃんと喋って！」
え
あ
あれかな！？
知り合いからの電話だった感じかな！？
母「え！？
なに！？いいのかい！！！？
なんか間違ってたの！？
いいならいいけど！
あぁそ！はいはい！！はい！！！」
ガチャン！！！
えぇ・・・っ・・・！？
何その電話・・・！！！？
あ・・・あれかな？
会社の人からの電話で
訳わかんない事聞いてきたけど
結局勝手に電話の向こうで解決したから大丈夫でした
みたいなそういう電話・・・だったかな・・・？
私「え？なに？」
母「ふふふっ
なんだろね
誰だかわかんない！」
私「ふぇっ？知り合いだったんじゃないの・・・！？」
母「知らないよ！
なんだか弱々しい声でなんだかこんだか保険だか
なんだか見直しがどうだかなんだか！
もしゃもしゃ喋ってたから聞き取れなくて
わかんない！って言ったら
「すみませんでした・・・」って言われたわ！」
えぇぇぇぇぇ！！！！？
私「ちょっと・・・」
母「あんなほしょほしょ喋られたら分からんわ！
はきはき喋って貰わないと！」
私「可哀想なんだけど・・・！！！」
母「・・・・・・・・・ははははっ！
びっくりして慌てて切ろうとしたんだろうね！」
びっくりするだろうね！？
多分向こうは営業の電話だから
相手を怒らせないように丁寧に喋ってたんだろうよ！？
なのに
「え！！！？
なんだって！？
わかんない！
もっとちゃんと喋ってくれないと何言ってっかわかんね！
もっかい！ちゃんと喋って！」
なんて言われたらそりゃ怖くて切ろうとするわ！
今のご時世これが社内だったらパワハラ扱いだぜ！？
喋る前からもう怒ってる頑固親父みたいだったじゃん！？
私「も、もうちょっと優しくしてやれよ・・・！」
母「あれじゃダメだわ！
もっとしっかり喋んないと！！！」
詐欺やら変な勧誘やら
そういうものにうっかり引っかかるんじゃないか
と僅かに心配していたけれど
その心配は完全な杞憂であった
むしろ
この家に電話をかけてきた全ての人に同情しますー！！！
