寝起きの母は鬼の化身

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

先日

近所のスーパーへ行った時の事

 

レジへ行こうと思い

少し離れた場所からレジを確認した所

一か所

誰も人が並んでいないレジを発見した

 

 

空いてるじゃん!

 

そう思った私は

そこへ真っ直ぐ歩いて行こうとした

 

そしてその瞬間

 

私よりもレジに近い場所に居た男性もまた

そのレジに向かっている事に気付いた

 

 

・・・が

その男性は私を見ると

 

 

大層動揺した様子で

後ろ向きのまま5歩くらい後ずさった

 

 

その時の男性の表情&行動から

彼の心境を読むとこんな感じ

 

 

「あっあっあっ!

 むっ!向こうからも人がっ

 きっきてた!!!

 あっあっ!ど、どうぞどうぞ!あわわわわ!」

 

 

要するに

 

彼は非常に挙動不審だったのだ

 

 

い・・・良いのかなぁ・・・

 

私の方が遠かったのに・・・

 

 

しかも彼は

手にカゴなどを持っておらず

右手で何か小さな物を1つ持っているだけのようだ

 

 

普段の私だったらここで

「私は後で結構ですから先にどうぞ」

と声をかけるんだけれど

 

そうはしなかった

 

 

何故なら彼は

 

 

警察官の恰好をしていたからだ

 

 

これまでの人生で

警察官に何度も何度も職務質問をされ

もはや『警察官』『パトカー』に対し

トラウマになっている私は

警察官の恰好をしている人間にこちらから声をかけるなんて

とても出来やしなかった

 

 

レジにカゴを渡し

 

ジッと彼を見た

 

 

あんな挙動不審な警察官・・・居る・・・?

 

 

私が住んでいる近所の交番には

年配のしっかりした男性が1人

 

もう1人は20代後半くらいの

シャキっとした男性が1人居る

 

 

こんなひょろひょろで挙動不審な警察官

見た事が無い

 

 

あ!

まさか・・・!

 

 

隣のレジに並んだ彼が手に持っている商品を

遠目に確認した

 

 

『ペットボトル(コーヒー)』

 

 

なんだ・・・違ったか・・・

 

てっきり制服のままビールか何か買って

レジに並ぼうとしたから

それを人に見られるのが嫌で

あんなに焦った様子で避けたのかと思ったのに・・・

 

 

滅多に警察官を見たりしない私が

彼の事はまじまじと観察した

 

 

髪が何だかバサバサしていて

大きなレンズで黒くて細い縁の眼鏡をかけ

身長は高いけれど酷く痩せている

 

制服がヨレヨレになっている訳ではないんだけれど

どうにもシャキッとしない印象

 

落ち着きなく辺りをキョロキョロしており

その視線の配り方や身体の動きが

自信が無さそうで気弱そうに見える振る舞いだ

 

 

 

本当に

 

 

警察官だろうか・・・?

 

 

 

警察官の恰好をした人に対して

こんな不信感を持ったのは初めてだった

 

 

だけどそのくらいにこの男性は

何かが怪しいのだ

 

買い物を終えてスーパーから出ると

駐車場には一台のパトカーが止まっていた

 

 

本当にあの人が乗るんだろうか・・・?

(停まっているパトカーを見てもまだ信じられない)

 

自分の車に乗り込み

パトカーの方をじーっと見ていると

先程の男性がやって来てパトカーに乗り込み

駐車場から交番の方へ向かって出て行った

 

 

 

ふぅーん・・・

 

 

そうなんだぁ・・・

 

 

何故かまだ心の底からは信用出来ないまま帰宅

 

 

 

そしてこのブログを書き始めて5分程経った辺りで

(『あんな挙動不審な警察官・・・居る・・・?』

 という所辺り)

 

母から電話がかかって来た

 

 

母「今日うちに警察来てさ!」

 

私「へぇー」

 

母「「山田(仮名)さんですよね」

  って言われたの」

 

私「誰だよ山田」

 

母「違いますルカ家です

  って言ってんのに

  何回も「山田さんのお宅ですよね」って

  もう5年以上前からこの家に住んでます

  って言ったら

  「平成24年から来ていなかったので」

  「名簿が山田のままなんです」って言うんだよ!」

 

私「何年経ってると思ってんだ」

 

母「腹立ってさぁ!

  「訴訟のハガキ来てませんでしたか?

   そういう詐欺がこの辺りで起きているので

   気を付けてください」って言うの」

 

私「うん」

 

母「警察署の名前入った紙渡してきて

 「こんな話を聞いても怯えないでください」

  って何回も何回も言うの!」

 

私「うん

 (この人が『怯える』なんて事あるんだろうか)」

 

母「なんっか怪しくてさぁ!

  この人の方が詐欺師なんじゃないかと思ってさ!」

 

私「あぁそうね!

  警察官の恰好してても

  コスプレとかって可能性もあるからね!」

 

 

ん?

 

なんか既視感?

 

 

母「なーんかどっか怪しい感じだったんだ!

  だからって「手帳見せて下さい」なんて言ったら

  疑ってる感じして悪いかなぁと思って

  それは言わなかったけど

  上から下までジロジロ見ちゃったわ

  ちゃんと腰から色々下げてるし

  道具も色々持ってるんだけど

  でもなんっか怪しい感じするんだよね」

 

私「うん・・・(?????)」

 

母「しかも「この紙に住所と電話番号書いてください」

  って紙渡されて

  書こうとしたら

  「それじゃありませんでしたこっちでした」

  とかってなんっか変なんだよね!

  あたし明日警察署に電話してみようと思う!

  なんかこういう話で変な人が来て紙置いていったけど

  本当にそういう紙配って歩いてますか?

  って聞いてみるわ!

  あんな警察官無いと思うんだよね!」

 

 

母の言う警察官

 

そして私が見た警察官

 

 

まさかと思うけど・・・?

 

 

私「実は私も今日スーパーで

  妙な警察官見てさぁ

  かくかくしかじか・・・」

 

母「はぁ」

 

私「その警察官

  〇〇おじさんに似た感じで

  眼鏡かけて背が高くてひょろっとしてて

  どことなくくたびれた感じの印象で

  落ち着きが無かったんだ」

 

母「そう!!!

  そんな感じ!

  いやあたしもあれだけジロジロ見たのに

  これといって印象的な部分無かったから

  顔までは覚えてないんだけど

  でもそう!眼鏡かけてて背が高くて細いの!」

 

 

多分・・・いや

 

絶対同じ人じゃないかなぁ!!!?

 

 

私「それ同じ人じゃないか!?」

 

母「そうかも知れない・・・

  あんなに怪しい人が警察官なんて

  絶対ありえないと思ったんだけど・・・」

 

私「いやそうなんだよ!?

  私もこんな怪しい人が警察官だなんて信じられない

  って思ったからパトカーに乗る所まで確認したんだもの!

  大体あんな警察官嫌だろ!

  「助けてぇぇえナイフで刺されて殺されるー!」

  って交番に逃げ込んで

  そこに居たのがあの人だったら絶望だよ

  頼りなさがハンパじゃない」

 

母「「あ!ま、まずこちらの書類を書いてください!」

  って言い出すよ

  「ナイフ持った人ですかぁ!?

   とりあえずドア閉めて奥に隠れましょう!?」

  ってきっと言うわ」

 

私「警察官になる為には

  柔道だか空手だかの何段だか取ってないと

  なれないんじゃなかったっけ?

  とてもそんな風には見えなかったんだ」

 

母「あれは警察官には向いてないわぁ

  おどおどしちゃって話にならないもの

  もっと他の職業の方が良いと思うんだけど」

 

私「農業が似合うよ

  ソバの実育てるのが良さそう

  何となく長靴が似合いそうだもの」

 

母「あぁーーーそうね!

  そういうのが似合いそうだわ!

  背の高い作物ひっそり育てるのが似合いそう」

 

 

うん

 

絶対これ同じ人だ・・・!

 

 

しかし全く同じ日に

全く異なる状況下にも関わらず

2人の人物から

 

『これは本物の警察官だろうか?』

 

と疑われるなんて大丈夫なんだろうか?

 

 

母「いや・・・でも本当に警察官だったんだろうか」

 

私「パトカーに乗り込んでたから

  間違いないと思うよ

  そして間違いなく同じ人だと思う」

 

母「明日警察署に電話してみようかな・・・」

 

私「やめなよ・・・!

  可哀相じゃん!!!

  あの人きっと怒られちゃう!!!

  怪しいけど間違いなく警察官だよ!!!?」

 

母「うーん・・・

  あ、隣の家も周ってたから

  警察官には違いないのか

  じゃあ電話するのはやめておくか」

 

 

よ・・・良かったぁぁぁーーー!!!

 

 

もし万が一住民から警察署に

「怪しい人が家に来た(本物の警察官なのに)」

なんてクレームが入ろうものなら

あの気弱そうな人がどれほど怒られる事か・・・!

 

 

一生懸命仕事してるのにそれは可哀相過ぎる!

 

 

母「しっかしイライラしたわぁ

  あたしが寝てから10分くらいで来やがったから・・・」

 

私「・・・・・・・・・・・」

 

 

いや

 

 

寝起きの母と対峙したのだったら

その時点でこの警察官は既に

とてつもなく可哀相な人だ

 

 

 

さぞや怖かった事だろうなぁぁぁぁああ!!!