気遣いって難しい

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

えー皆様は普段

何気ない日常の中で

どんな『気遣い』を心掛けているでしょうか?

 

 

 

例えば

 

どこか建物に入る際にドアを開けて

誰かが後ろから歩いてきている人の為に

ドアを開けて待っていてあげたり

 

たくさんの荷物を抱えて大変そうな人が居たら

声をかけて手伝ってあげたりだとか

 

エレベーターから降りる人がちょっとでももたついたら

すかさずドアの『開ボタン』を押し続けたり

 

 

この辺りのものは普段から私が

率先してやるようにしている事だけれど

その時その場に合わせた気遣いがたくさんあると思う

 

 

・・・だけど

 

 

私は元来

そんなに気の利く方じゃない

 

 

 

こういう気遣いをする人って

想像力が豊かな人が多いらしいんですよね

 

相手の状況から何をしてあげるべきかを

サッとすぐに想像出来る人が

『気遣い上手』と呼ばれる存在になりえるらしい

 

 

そういうのは

 

苦手だ・・・!!!

 

 

じゃあ一体どうして

私が全く見ず知らずの人に

ドアを開けて待っていたりするかっちゅーと

 

完全に人真似なんですよね

 

 

あんまり頭が良い方じゃないから

自分でその場の状況に合わせて考えて

素敵な気遣いを思いつくなんて事が出来ない私は

 

過去に誰かが私の前でやって見せた気遣いを

「これ頂きます・・・!!!」

と思いながら脳裏に刻み込んで

全く同じシーンや似たシーンに遭遇した際に

それをやっているだけなのである

 

 

人のふんどし状態

 

 

幼い頃から「気遣いが出来ない」と人からよく言われ

自分でも「その通りだ」と思っていた

 

気が利く人っていうのは

本当に人の事をよく見ていて

かゆい所に手が届くかのようにサッと素敵な事をしてくれる

 

 

滅茶苦茶憧れる

 

 

多分心が心根が優しくて愛情深い人種なんだろうな・・・

と自分とはまるで別の生き物のようにすら見えてくる

 

 

だけど憧れているだけでは自分の成長には繋がらない

 

 

じゃあ

 

真似しちゃえ!!!

 

 

って事になり

日常生活の中で誰かがさりげなくやってのけた『気遣い』を

すっかり真似してやってみるようになった

 

 

最近増えた『気遣いの真似事』だと

『ゴミ拾い』ですかね・・・!

 

 

道路に落ちているゴミを

歩きながらもサッと屈んで拾い

ゴミ箱の所へ行ってパッと捨てる人を見かけて

「やっべぇ超スマート!!!

 それ使わせて頂きます!!!」

となり

即刻私の気遣いリストに追加された

 

これまでもまぁあんまり目立つ箇所のゴミだと

拾うように心掛けてはいたけれど

「キリがねぇ」って時もあるじゃないですか

 

「ここでやり始めたらただの清掃員になっちゃう」

そういう場ではやった事が無かった

 

 

だけど

一人の人が一つずつゴミを拾って歩いたら

いつかは綺麗になるんですよね

 

自分がやったからって他の誰かもやるとは限らないんだけれど

どこかで誰かが見ていて

私が他人を真似してゴミを拾ったように

私の真似をする人が居るかもしれない

 

 

自分が誰かに行った気遣いって

自分自身からは見えないけれど

他人から見ると凄くかっこよく見える事があると思う

 

 

どうせならかっこよく生きたいじゃないか・・・!

 

「気遣いが出来ない」とか言われたくないじゃないか・・・!!!

 

 

真似しているだけって時点で

気遣いとは若干違うけれど・・・

何もしないよりはマシだよね・・・!?

 

 

私は自分では気遣いリストを増やす事が出来ないけれど

誰かがやった気遣いをリストに追加して

常にそのリストを意識しながらなら

気遣いの真似事が出来るよ!!?

 

 

 

そんなこんなで本日

 

 

私の『気遣いリスト』が更新されました

 

 

いつものように歯医者さんへ行った私は

本をペラペラめくりながら

待合室のソファに腰かけて名前が呼ばれるのを待っていた

 

午後一の診察時間からの予約の為

ソファには既に4人が待っている

 

 

「皆様中へどうぞー」と声を掛けられ

既にリストに入っている

「私は最後にゆっくりで結構ですので

 皆様焦らずどうぞ」を発動

 

まだ本を読んでいるふりをしていれば

皆焦らず中に行けるよね・・・!

 

私はまだ本を読んでます!

読んでますよ!!!

 

 

一人目の男性が中へ入り

 

二人目の女性がスリッパを自分の目の前に出し

 

 

そしてその横に

 

スッともう一足のスリッパを並べた

 

 

私「・・・・・・・・・!?」

 

 

本を読んでいるふりをしながらも見逃さなかった

 

 

あれは・・・

 

 

私の為のスリッパ!!!!!

 

 

これは初めて見る気遣いだった

 

 

なんって親切・・・!

私の「ゆっくりで大丈夫ですよ」よりも

圧倒的に優しさを感じる・・・!!!

もしかしたら結構よくある気遣いなんだろうか・・・!?

 

 

すげぇすげぇ!

なんて気遣い上手な女性だ・・・!

 

 

思わず焦って本を棚に戻し

声をかけた

 

 

私「すみませんありがとうございます!」

 

女性「あぁ、いえいえ(にっこり)」

 

 

年配の女性だったが

朗らかなその笑顔に心がときめく

 

 

こんな風に歳を取りてぇ・・・!!!

 

 

早速すぐさま

「それ使わせて頂きます!」と心の中で勝手に許可を取りながら

私の『気遣いリスト』に追加した

 

 

自分のブーツを

誰の邪魔にもならない

出来るだけ遠くへ置こうと必死に手を伸ばしていると

 

そこへ

 

四人目が入ってきた

 

 

男性「こんにちはー」

 

 

ハッ!!!

 

来た!!!

 

早速今すぐ実践だ!!!

 

 

ブーツからパッと手を離した私は体をおこし

すかさず次のスリッパへ手を伸ばし

 

サッ!と自分の足元に揃えて並べた

 

 

どうぞ!!!

 

 

男性「これ納品書ですー」

 

受付「はーい」

 

男性「失礼しまーす」

 

受付「ありがとうございましたー」

 

 

急ぎ足で出ていく男性

 

 

・・・・・・・えっ?

 

 

私「・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

スリッパを

 

そっと元の棚に戻す私

 

 

 

 

誰にも見られてなくてよかったぁぁぁぁぁ!!!

 

 

気遣いってミスった時に超恥ずかしいぃぃーーーー!!!