褒め方が下手過ぎた

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

先日

ハローワークへ行った帰りに

 

今日は母が休みだから

ちょっとゆっくりしつつ

「今時のハローワークってこんなに

 懇切丁寧に対応してくれるんだぜ!」

という話をしに行こうと思い立ち

実家に向かった

 

 

実家に到着し

ハローワークで起きた出来事を話すと

意外な答えが返ってきた

 

 

母「しっかりハローワークに通ってる人には

  そうやってしてくれると思うよ

  あたしも前にそうやって

  「まだ載せてないけど良い所ある」

  って教えて貰って資格取れる職場に勤めたから」

 

 

へぇぇぇーーー!!!

 

そういうもんなのかぁ!

 

 

なんっか明らかに他の人達に対しての対応と

別格の扱い受けてる気がしてたけど

頻繁に通っているかどうかで

対応も変わってくるって事だったのね・・・!?

 

 

以前から母に頼まれていた作業をしながら

のんびりと母と会話を楽しむ

 

母の会社のデータをPCに移し

印刷が必要なものを編集し印刷する

 

 

私「そういえば読者様から

  「今年も雪像楽しみにしてます!」

  ってコメントを頂いていた

  ・・・すっかり忘れてたわ・・・」

 

母「・・・あたしは忘れてなかったよ・・・

  会社の人達にも

  「今年どうするんですか?」

  って聞かれたし」

 

私「・・・・・・えっ」

 

母「よその施設の人達も

  たまたま送迎バスでこの家の近く通ってたみたいで

  「ここがルカ母さんのご自宅らしいですよ!」

  って言って見た瞬間あの雪像あったらしい」

 

 

ひぇぇぇ・・・!!!

 

 

 

読者様の中には

『ルカ家の雪像』について知らない方も

いらっしゃるかもしれないので

簡単に説明すると

 

2年程前に母と約束があり

実家を訪問したにも関わらず

 

母がパチンコに行っていて不在

 

 

腹が立った私は

退屈凌ぎに嫌がらせをしてやろうと思い

 

 

全裸で玄関の壁に張り付く男性の後ろ姿

を雪で作ったのだ

 

「近所の人から変な目で見られてしまえ!」

というささやかないたずら心で作った雪像

 

 

しかし母がそれを酷く気に入ってしまい

その雪像は気温が上がってからも

母の手によって幾度となく修復される

 

という私の予想に反した扱いを受ける事になった

 

 

そして昨年も

どうせなら笑える雪像を作ろうと思ったのだが

 

母と父がノリノリになって手伝ってくれてしまい

 

 

何だか当初の

「恥をかかせる」

という目的からはかなり逸脱した結果を招いた

 

 

そして

 

 

目立ち過ぎた・・・!!!

 

 

ご近所の人達からの評判が

驚くほど良かったのだ

 

「何あれ~!」

「馬鹿みたいな雪像作ってる~」

「あの家ちょっとおかしいんじゃないのー!?」

 

という反応を期待していたのに

 

「凄い」

「来年も楽しみにしています」

 

みたいな事をよく言われるらしい

 

 

そうなってくるとちょっと面白くはないんだよなぁ・・・!

 

 

たまたま通りすがりに見たら

おかしな雪像があって

「変なの」って思われる程度が良いのに

期待されてやるいたずらは

もういたずらではないんだよ・・・!

 

 

そんな事があったけれど

実家の両親は昨年までやる気満々だったし

今年もやる気満々で色々と考えていたらしい

 

 

しかし

 

 

私「でも雪無いよね?」

 

 

そう!!!

 

今年

私が住んでいる地域は

深刻な雪不足なのだ・・・!

 

 

窓を開けて外を見ると

道路の雪が溶けてすっかりアスファルトが見えている

 

 

印象としては

早い時期の降雪が多かった

 

だけどその分

12月下旬~1月上旬の積雪が異様に少なく  

気温も高いように思える

 

 

母「今年は雪が足りなくて無理かもねぇ~」

 

 

という訳で読者様・・・

 

今年は雪が足りません!!!

 

もしかしたら雪像無理かも!!!

 

 

母「なんか食べたいなぁ・・・

  あ、なんか牛肉あったな

  あんたちょっと牛肉焼かない?

  あんた焼くと美味しいから」

 

私「んー?

  あぁーんー」

 

 

作業を終えて台所へ行った私に

母が牛肉が入ったパックを手渡して来た

 

 

1パック1,800円から

ちょっと割引になった

 

凄い霜降りの分厚い牛肉である

 

 

換気扇を回して

フライパンを最大火力でしっかり温め

 

そこに牛肉を投入!

 

 

ジュゥッ!

 

という音がするのを見届け

一度裏返してから赤ワインをかける

 

 

岩塩を砕いて上からかけ

 

表面に焦げ目がついたら

コショウで香り付け

 

 

まだあまり焼けていない段階でまな板の上に乗せ

包丁で大きめにカットする

 

 

そこから半分を再度フライパンに乗せ

ちょっとだけ火を通して

またまな板の上に乗せた

 

 

私「こっちレア(私の好物)

  こっちミディアムレア(母の好物)」

 

母「あーいいね!!!」

 

 

しかし

炊飯器を開けると

そこにはご飯が一切入っていなかった

 

 

私「・・・あれ?

  ご飯・・・無い・・・」

 

母「え?

  ご飯要らないでしょ

  おやつだもん」

 

 

おやつ!!!?

 

こんなお高い牛肉がおやつ!!!?

 

 

・・・まぁ

いっか

 

ほんとは超レアなお肉を

白飯と一緒に食べるのが好きなんだけど・・・

 

 

一切れを箸で掴んで口に運ぶ

 

 

私「うっわ!うっま!」

 

母「あ、ほんと?」

 

 

母は素手のままで肉を掴んで口に運ぶ

 

 

母「あら!おいしい!!!」

 

私「・・・贅沢なおやつだな・・・

  どこの馬鹿がステーキをおやつに食べるんだ・・・」

 

母「良いでしょこのくらい

  頑張って働いてるんだし」

 

 

貧乏人が金が貯まらないのってこういう所だろうな・・・

 

 

だけど・・・

 

 

私「私もこの間

  冷凍しておいたアワビ

  おやつに食べたしな・・・」

 

母「あらそれあたしもやったわ

  1個くらいだけどね」

 

私「なんでうち

  こんなに食材にうるさいんだろうね

  絶対普通の家で食べている物よりちょっとお高いでしょう

  エンゲル係数高いと思うのよ

  ・・・やっぱ昔ひもじい思いしたからかな・・・

  いやあんまりひもじかった記憶も無いんだけど

  さすがに駄菓子(カツ)が晩御飯に出されたのは

  貧乏の極みだった気もする・・・」

 

母「そうだね

  生活保護受けられる水準だったから

  ほんっと底辺だよね」

 

私「なんで受けなかったの?」

 

母「あたしにだって・・・

  プライドはあるから・・・!!!

  後は生活保護受けると

  子供に恥ずかしい思いさせる事もあるし・・・」

 

 

そうか・・・

 

確かに学校とかでも

生活保護を受けている子供が居たけれど

当時『いじめ』は無いにしろ

 

「なんであの子だけよく先生に呼ばれてるの?」

とか

「なんであの子だけこのお金払わないの?」

とかそういうのはあったもんなぁ

 

 

苦労していたんだなぁ母・・・

 

 

私「ただ

  こんなに普段良い物食ってるにも関わらず

  子供の時に食べた

  パンの耳に砂糖つけただけのやつの美味さは

  いまだに忘れられない」

 

母「あ!!!

  あんたそう言えば・・・!

  Hの家に言った時オレンジ食べてうめぇうめぇ言ってたけど

  なんでオレンジな訳!?

  もっと手の込んだ鍋とかを褒めなさいよ!」

 

 

えっ!?

 

 

言われて思い出した

 

確かに私

年末にHさん(兄)の家へ行った時

 

オレンジをアホみたいに食べて

「うめぇ!!!一番うめぇ!!!」

って言っていた

 

 

普段果物なんてほとんど口にしない私が

寿司やらアワビやらをそっちのけでオレンジ食ってた

 

 

ち・・・

違うんだって・・・!

 

あれには理由があるんだって!!!

 

 

Yちゃん(兄嫁)やHさんが作ってくれた

料理の数々も美味しかったし

キムチ鍋なんて癖が無くあっさりしてたにも関わらず

自分で作るより圧倒的に美味しくて

なんなら先日も思い出して

「あれ何を出汁にしてたんだろう?」と思ったくらいだったんだけど

 

 

そもそも

 

 

『皮を剥いてもうすっかり食べられる状態で

 オレンジを出された』んだよ・・・!?

 

 

こんなの

誰かにして貰ったのは生まれて初めてだった

 

 

普通だったら

「自分で皮剥いて食えよ」

ってなるじゃないですか・・・?

 

え?

なりますよね?

 

果物なんて何で自分で勝手に食わないんだよ

って話になるじゃん・・・?

 

 

どうしてここまでしたの?

という質問にYちゃんは

 

「だって皮剥いてなかったら食べないでしょう?

 やっぱり食べやすくしてあげないと~」

と優しい笑顔で答えていたけれど

 

 

「皮剥かないと食わねぇだと・・・?

 だったら一生食うんじゃねぇ!!!」

 

というのがルカ家流である

 

 

自分が食べる物は自分で用意しろスタイル

 

 

そんな中で

オレンジの皮を綺麗に剥いて

食べやすいサイズにカットして出してくれる

 

仕事でもないのに

その細やかな気配りと優しさに感動していたのだよ・・・!

 

 

美味くねぇ訳がねぇ・・・!

 

 

何だよこの底なしの優しさ!!!

 

これこそが『優しさ』だよね・・・!

 

 

母の「自分の事は自分でやりな!」という教えの中に

人様が食べるだけのオレンジを剥いてカットする

なんて項目は存在していなかった

 

私には到底出来ない事だ・・・

 

 

こういう優しさが私には不足しているんだ・・・

 

 

そんな事を噛み締めながら食べたオレンジは

はっきり言って人生で食べたオレンジの中で

最も美味しかった・・・!

 

多分自分で皮剥いて食ってたら

あの時の半分ほども美味しく感じなかったんじゃなかろうか

 

 

『ただのオレンジ』を

『されどオレンジ!』にしたのは

間違いなくYちゃんの優しさだった

 

 

焼いてもらった海老も

皮が剥かれていた

 

海老の皮剥きに若干のトラウマを抱える私が

感動しない訳が無い配慮である

 

 

何この至れり尽くせり感・・・!

 

 

うめぇよ・・・!

色々な気遣いで美味しさが格段に跳ね上がってるよ・・・!

 

 

母「人の料理褒める時に

  「オレンジうめぇ」ってあんた

  最低だよ?」

 

私「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

確かにそりゃそうだ・・・!!!

 

 

なんっかもう

 

 

人としてごめぇぇぇーーーーん!!!