気持ちわるっ・・・

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

昨日の記事の中で

 

母との電話を終えた後

私はすぐに昨日の記事を書き上げ

 

全身の痛みを何とか紛らわせようと

料理に没頭していた

 

 

すると

夜になってから母から電話がかかってきた

 

 

母「明日!」

 

私「え?」

 

母「明日午後からなら雪像作れる!」

 

 

えぇぇぇぇっ・・・!!!

 

 

あんなに腰痛いって言ってたのにやるのぉ!?

 

むしろ私の方が

心の準備も身体の準備も出来てないんですけどぉ!!?

 

 

本気かどうか問うた所

母も全身が痛いのは事実だけれど

雪像を作るのだ!

との事

 

 

そのうえ

「明日午後からなら大丈夫」

と言っていたけれど

夜勤で朝まで仕事をして帰宅した後

歯医者へ行ってからの午後である

 

何それ・・・

ハードスケジュールにも程があるんですけど・・・

 

マジかよ・・・

 

70歳でそんな無茶苦茶な・・・・・・

 

 

うぉぉおおおだったら私だってぇぇぇ!

 

 

私「じゃあ明日午後ね!(ヤケ)」

 

 

こうして私はその翌日の午前

 

全身の痛みで一睡も出来ないまま実家へ向かった

 

 

母は外出中で午後にならなければ帰って来ない

 

更に前回雪像作り初参加だった父も

用事があって外出予定

 

 

私と母の2人での作業となる

 

 

・・・とりあえず

眠くて眠くて仕方がないから

ちょっとだけソファで仮眠を・・・

 

と思ったが

猫たちがにゃんにゃんにゃんにゃん絡まってきて

可愛くて寝てられない

 

 

そのまま午後になり

ようやく母が帰宅

 

 

母「とりあえず・・・ちょっと仮眠取りたい」

 

私「あぁ良いね!そうしましょ!」

 

 

・・・が

 

母が3秒で就寝し

 

 

いびきがうるさくて寝られやしねぇ・・・!!!

 

 

他人(いや母だけど)が居る空間だと

私上手く寝られない人間なんだよねぇ・・・!

 

 

 

結局

うとうと5分くらいの浅い睡眠を何度か繰り返し

15時になった

 

 

母「あぁーーーよく寝たねぇ!」

 

私「・・・・・・・・・・」

 

 

ただこの時点で私達はまだ

一体何の雪像を作るのか全く決めていなかった

 

事前にあれこれ考えてはいたものの

予め計画的していた石造を作っても面白みがないし

その時その場のインスピレーションと勢いで作らないと

何だか良い物が出来る気がしなかった

 

 

そんな私達があれこれ会話をしているうちに

先日母が言っていた

「魚を凍らせる」

という話に発展した

 

 

私「魚入れて凍らせるって何だったの?」

 

母「だから魚さ」

 

私「どういう事!?

  魚って何!?なんの!?」

 

母「なんでも良いさ

  ある魚入れて凍らせてキャンドル入れる

  (冷凍庫を指さして)」

 

私「やめてよ!!?

  「食べ物粗末にするな」って近所からクレームくるわ!

  そんなのブログに載せたら炎上するし!」

 

母「水族館みたいで綺麗じゃない?」

 

私「前に実際そんなような事やった施設あって

  見事に炎上してたっつーの!!!」

 

 

そしてそこから何故か

 

 

母「人魚にオスっているの?」

 

私「え・・・いないんじゃない?」

 

母「半魚人ってなんだっけ?」

 

私「あぁー・・・半魚人は逆にオスしか居ないイメージだね

  魚から人間の足生えてるみたいなやつじゃない?」

 

母「あぁーーーなるほどね」

 

私「いやでもそうなると

  人魚はどうやって子孫を残してるんだ?」

 

母「半魚人と交配するんじゃない?」

 

私「いやいや

  人魚と半魚人だと完全に別の種族だろ!

  ん・・・?種族?

  生物として別の生き物じゃない?

  卵から生まれる時滅茶苦茶な事になるだろ」

 

母「あぁーそうか・・・

  じゃあ人魚にオス居るって事かね・・・」

 

 

この

 

訳が分からない会話から

 

 

今回の雪像のテーマはこうなった

 

 

『人魚(オス)』

 

 

2人で道具を用意し

16時から雪像作りスタート!

 

 

私「この岩にこうやってこっち向きで

  座ってる感じにしたいのよ」

 

母「うんうんうんうん」

 

私「上半身はオスだからしっかりした身体にして

  腰から下の下半身は女性的な曲線美を出して

  訳分かんねぇ感じにしたいね!」

 

母「腰どこ」

 

私「腰ここだよ!!!

  ここがくびれだろ!?」

 

母「くびれ?

  どこ?

  あんたがモデルになってるから分からないわ

  え?くびれどこですか?」

 

 

ちょっと!!!

 

 

ボードウェアーがっつり着込んでて

くびれなんか見える訳ねぇだろ!!!?

 

 

大まかな形に雪を積み上げ

ホースから水をかけて固めていき

 

私は下半身担当

 

母に上半身をお任せした

 

 

母「人魚のお腹ってどこ」

 

私「えぇ?この辺りじゃない?」

 

母「ヘソはどこ?」

 

私「ヘソ・・・?

  ヘソはこのへ・・・

  ・・・・・・人魚ってヘソあんの?」

 

母「あるでしょ

  あるよ確か」

 

私「・・・じゃあ人魚は魚類じゃなくて

  哺乳類って事か・・・」

 

母「・・・・・・・あ

  そうなるね」

 

私「へぇ・・・」

 

母「って事は

  この辺のどっかに穴開いてて

  子供作るんだろうね

  (下半身を指さす)」

 

 

うぉぉおおおやめろぉぉおお!!!

 

下品な事言うなぁぁあ!!!

 

 

 

真剣に人魚のしっぽを作っている私

 

 

母「あっひゃっひゃひゃひゃひゃ!!!」

 

私「・・・・・・・・・・・・」

 

母「ゲホッゲホッ!

  ぶぁっはははははは!!!」

 

私「・・・・・・・・・・・・」

 

母「うっひひひひっ・・・

  おっかし・・・あっはははは!!!」

 

 

私が無言で黙々と作業をしている斜め上あたりで

母がずーーーーっと一人で笑っている

 

3分ほど無視をしていたが

一体何なんだろうこいつ!

と思って顔を上げると

 

 

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雪像に見事な乳を付けて

一人でげらげら笑ってた

 

 

こいつ・・・!!!

 

どうして70歳にもなってそんなバカな事やって

一人でげらげら笑っていられるの・・・!?

 

 

私「ちょっとやめてください!!!

  上半身を女性にすると

  「子供の教育に悪い」

  とかって近所からクレームきそうなんで

  そういうのやめてください!!!」

 

母「すっごい良い胸」

 

 

馬鹿だ・・・!

 

自分の親ながらマジもんの馬鹿だこいつ・・・!

 

 

 

19時

 

もうすっかり周りは暗くなり

スポットライトを設置しての作業が続く

 

この日も北海道は大寒波の真っ最中

 

用意した飲み水もあっという間に凍ってしまう

 

 

全身が寒い・・・!

 

全身が痛い・・・!

 

鼻水が垂れてるけど

顔面の感覚が無さ過ぎて鼻水が垂れている事に気付けない・・・!

 

雪を手でボンボン!と叩いて固める為

手のひらも痛くて痛くて堪らない

 

だけど

こうやってモノ作りをしている最中は無心になっているから

あまり痛みを感じないんだ・・・

 

 

楽しい・・・!!!

 

 

 

ようやく大体の形が出来上がってきた

 

 

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こうして雪像を作っている最中も

しんしんと雪が降り積もり

あっという間に雪像が雪で埋もれていく

 

 

これが

 

この雪像がまだまともだった最後の姿である

 

 

さようなら『人魚(オス)』

 

 

 

20時

一旦作業を中断して食事に出かけた私達

 

集中して作業をしていた時は気付かなかった

全身の激しい痛みに気付かされ

もはやパンをちぎるだけの行為にすらも激痛が伴う

 

 

 

21時から作業再開

 

 

私「目玉にするビー玉とかある?」

 

母「あ!あんたが最初に練習で作って持ってきた

  レジンの玉入れたらどう!?」

 

私「あぁ良いね!」

 

 

良くなかった

 

 

ここからこの雪像

当初私の頭の中で出来上がっていた完成予想図から

大きく逸脱し始めていたのだ

 

 

母「髪の毛あった方が良いと思うんだけど」

 

私「えぇっ・・・気持ち悪いだろ・・・」

 

母「毛糸で髪の毛作ろう

  土台に切った毛糸編むから」

 

 

全てが悪い方向に進んで行く

 

 

だが

色々な色の毛糸を見せられ

とりあえずその中から一色を選んだ

 

 

母「えぇーこれ一番高い毛糸なのに!」

 

私「私の目に狂いはなかったという事か!

  (ある意味狂っていた)」

 

 

22時から

私がひたすら毛糸を切っていき

母が編針を使ってその毛をまるでカツラのように

柔らかい土台に編み込んでいく作業が始まった

 

 

23時から父も参戦

 

私が切った毛糸の真ん中に折り目をつけて

母に渡す

という作業を手伝ってくれた

 

 

地味だけど

家族3人でこうやって一緒に何かをするのなんて

子供の頃はなかったから

何となく私は嬉しい気がしないでもないよ・・・

 

 

ただなんだろ

 

鼻息がずっと「フシューフシュー」って鳴ってるけど大丈夫?

 

変なウイルス持って帰ってきてないよね?

 

 

 

そして0時

 

 

ようやく完成したカツラを

 

 

被せた

 

 

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ギャーーーーーーーッ!!!

 

 

私「うっわこっわ!!!

  ・・・きもちわるっ・・・!

  こっち見んなマジで・・・!」

 

母「いやーちょっとすっごい良くなったんでしょ!

  女性っぽさが増したね!」

 

私「いや・・・気持ちわるっ・・・」

 

母「え!?どこが!?」

 

私「どこが!?

  どこがってもう全てがホラーじゃんこれ・・・!」

 

 

違う角度から撮っても

 

 

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こっわぁぁぁぁ!!!!!

 

 

私「ちょっ・・・これヤバイって・・・!

  朝の新聞配達の人悲鳴上げるって・・・!」

 

母「髪の毛最高じゃないこれ!?

  こういう髪あるよね!

  いやぁーーーーいいわぁ!!!」

 

私「ドレッドな!?

  いやマジでこれやばいって!

  去年は去年で大分トリッキーだったけど

  今年はまた違う方向にやべぇわ!

  今年は気持ち悪さがテーマみたいになってっから!

  うっわすっげ・・・どの角度から見ても気持ち悪い」

 

 

作業を終えて家の中へ戻ったが

 

 

母「そういえば外に飾る

  ろうそく入れるガラス玉あるよ」

 

私「んー・・・(もうほぼ力尽きている)」

 

母「これちょっと

  この箱から出して」

 

私「ガサガサガサガサ

  (あっ嫌な予感)」

 

 

ろうそくを入れたガラス玉を配置

 

 

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私「これ何の儀式!!!?」

 

母「宗教っぽさが出た・・・!」

 

 

そして

 

教祖に何やら拝み始める母

 

 

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これ呪われる類のやつだと思うよ!?