やたら励ましてくる

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

先日

ハローワークへ失業認定だかなんだかの手続きへ行った時の事

 

認定日だからなのか

駐車場がいっぱいで入れる様子が無く

 

やれやれそういう事なら

どこか近くのコインパーキングにでも停めるか・・・

 

と思ったが

 

 

駐車場の案内をしているいつものお爺ちゃんが

両手をブンブン振ってこちらに何やら合図を送って来た

 

 

「いいよ!停められるよ!」

と言われている気がする・・・?

 

だけど

もう一度駐車場の中を覗き込んでみても

どこにも空いている場所なんて無い

 

 

・・・と思ったら

 

お爺ちゃんが小走りで

職員用駐車場の三角コーンをずらした

 

 

え!!!?

 

 

慌てて窓を開ける

 

 

私「えっ!?大丈夫なんですか!?」

 

爺「だーいじょうぶ大丈夫!

  いいよ!入っちゃって!」

 

 

わぁー

ありがとうお爺ちゃん!

 

もうこのお爺ちゃんともすっかり仲良しである

 

 

良いんだろうか・・・

 

ハローワークの職員さんとこんな顔なじみになるのって

問題が大有りな気がする・・・

 

 

でも今日は!

今日こそは・・・!

 

 

認定の手続きを終え

名前を呼ばれるのを待っていたが

 

私よりも後に来た人達が続々呼ばれ

私の名前が一向に呼ばれない

 

 

15分くらい待っただろうか

 

若干不安になっていたが

いつも私を担当してくれている職員さんが

私の方をチラチラと見ながら忙しそうにしていたので

 

多分何かあったんだろうな?

と思いながら待っていた

 

 

職員「ルカさーん!」

 

私「はい!」

 

 

ようやく自分の名前が呼ばれ

椅子に腰かけた

 

 

職員「すみません大変お待たせいたしました

   ちょっと色々と見ていたもので・・・

   最近いかがですか?」

 

私「一件受けてみようかと思うんです・・・!

  これなんですけど・・・!」

 

 

前日にもハローワークへ足を運んでおり

そこで見付けた

 

『可も無く不可も無く』な事務職の求人票を差し出した

 

 

もう

これ以上無職状態を続けるくらいなら

「やった事が無くて面白そうなお仕事探し」なんてやめて

無難な所を狙った方が良い気がしてきたのだ

 

受かるかどうかだって分からないし

とりあえず面接を受けてみようじゃないか!

 

特に資格が必要な仕事ではないし

きっとすぐに取次をして貰えるだろう!

 

 

・・・が

 

 

職員「・・・・・・・うーん」

 

私「・・・あ、もう締め切られていますか?」

 

 

職員さんが

パソコンの画面をじっと見つめ

何か考え込んでいる

 

 

職員「ルカさん

   今生活はいかがですか?

   金銭面で困窮していたりしますか?」

 

私「え・・・あ~いえ特には・・・」

 

職員「では2月末まで待ってみませんか?」

 

 

・・・・・・・・え?

 

 

職員「4月の新入職と退職の関係で

   毎年2月末になると好条件で

   スキルアップも目指せるような募集が

   一気に増えるんですよ」

 

私「はい」

 

職員「そこで出来るだけ良い場所を見付けませんか?」

 

 

え・・・?

 

あれ?

 

ハローワークってこういう場所だっけ?

 

 

私「いえしかし・・・

  私は学も無いですし

  資格も不十分なのではないかと・・・」

 

職員「ルカさん

   簿記の資格がないようですけど

   出納帳管理や請求書作成までやっていたんですよね?」

 

私「はい」

 

職員「今お仕事探しをしている方たちというのは

   大半が商業系の学校を卒業して簿記の資格を持っていても

   実際には経理業務に携わった事が無く

   記憶もあいまいという人達なんです

   そんな中資格が無くても実務経験がある方は

   非常に貴重な人材になっているんです」

 

 

そう・・・なの・・・?

 

でも私

経理業務については

 

分かってやってるんだか

分からないでやってるんだか

よく分かってないよ・・・?

 

「かしかた・かりかた」なんて言われると

左が貸方なんだか借方なんだか

みたいなのも咄嗟に分からなくなっちゃうし

 

何となくで何故かちゃんと出来ていたみたいだけれど

全然分かってる気はしてないよ・・・!?

 

 

不安で何度も本社に問い合わせをし

「あぁーこれで大丈夫ですよ~

 ルカさん大丈夫ですって」

という返答をされる度に

(本当に合ってんのかな・・・

 適当に返事してんじゃねぇのか?)

って信じられなかったくらいに不安なんですけど・・・!?

 

 

私「そうなんですかね・・・

  いやぁでも簿記の関係は

  全く分かってるとは思えないんですよねぇ・・・」

 

職員「後は職歴なんですけど

   どの職場も非常に勤続年数が長く

   業種も様々な経験を積まれているようですから

   こういった方はもっと自信を持って

   高望みをした方が良いとこちらは判断しております

   絶対!諦めなければもっと好条件を狙えますから!

   あまり大きな声では言えませんが

   ほとんどの方が1年未満・・・

   または1~2年程で職を転々としていて

   やはり企業側ではそういった方は

   望んでいらっしゃらないんです

   だけどそういった方々しかいらっしゃらないから

   妥協して採用している状態も多いんですよ

   狙いましょう!好条件!!!」

 

 

えぇーーー?

 

そりゃ好条件の職場に勤められたら有難いけど

もう随分長い事働いていないしなぁ・・・!

 

 

職員「それと

   おそらくここに書かれていない資格もお持ちです・・・?

   職歴とお持ちの資格を拝見した所

   何かまだありそうな雰囲気が・・・

   資格じゃなくても出来る事まだございますよね?」

 

 

パソコンの画面をこちらに向けられ

自分が提出した資格の一覧を見る

 

 

私「あぁー

  販売師検定は更新期限切れで失効していますし

  後はあまり役に立たないような

  硬筆書写検定ですとかラッピング検定ですとか・・・

  後は独学で勉強していたけれど

  訳あって試験を受けられなかった調理師とか・・・

  これは調理補助業務を2年継続して

  会社から許可が下りれば

  再度ちょっと勉強すれば受けられるかなと・・・

  後は独学でマクロですとか・・・HLMですとか・・・」

 

職員「マクロですか!!!?

   独学で!?」

 

私「あ、はい

  でもあまり一般の事務職で求められるスキルではな」

 

職員「あ、あのですねルカさん・・・!

   こちらで考えていた事なんですが

   募集要項の必要資格を所持していない場合でも

   ご相談頂ければこちらからその企業様へ

   「資格は無いけれどこういう方がいらっしゃる」という風に

   推薦する事が出来るんですよ・・・!

   それでちょっと挑戦してみませんか!?

   ちょっとこちらの用紙に

   独学でも結構ですからこの程度は出来る

   という事を書き出して頂けますか!?」

 

私「お・・・おぉ・・・」

 

職員「ちょっとすみません・・・!」

 

 

凄い熱を帯びた職員さんは

突然立ち上がって他の職員さんと会話を始めた

 

 

えーっと

 

私に出来る事ね・・・

 

 

なんだろ

店頭販売とかもある意味特殊なのかな?

前に専門の会社からスカウトのお声が掛かった事もあるし

ちょっとこれも書いてみるか・・・?

 

後は何だろうなぁー

 

 

あれこれ思い出しながら

「これは誰でも出来る事じゃないかも?」

と思えるような物を書いていると

 

2分程で職員さんが戻って来た

 

 

職員「申し訳ございませんお待たせいたしました

   えーっと・・・

   ふふふっ

   実は今うちも募集をしておりまして」

 

私「あ、はい

  拝見いたしておりました」

 

職員「声を掛けてみようかという話になっていたんですが

   あまりにもちょっと・・・

   これだけのスキルをお持ちの方に

   うちを勧めるというのも・・・

   という話をしてきた所でした・・・」

 

 

え!!!

 

 

あー・・・!

 

いやー・・・!!!

 

 

確かに皆さんと顔なじみ状態だし

すっげー雰囲気は良さそうな場所だけど・・・

 

いかんせん・・・

 

厄介な来客が多そうなイメージがなぁ・・・!!!

 

 

職員「まぁまぁ!

   その辺りは本当にどうにもならなく・・・

   いえでも事務で好条件めざしましょう!

   好条件の募集さえあれば絶対大丈夫です!

   自信を持ってください!

   今は学歴よりも実務経験者が不足している時期ですから!」

 

 

そうなのかぁ・・・

 

じゃあ・・・

 

 

職員「こちらは破棄しましょうか?」

 

 

私が印刷していた事務職の求人票を持ち上げた職員さん

 

 

あ・・・

 

 

私「あ・・・はい・・・」

 

 

せっかくやる気出したけど

2月末まで我慢かぁーーー!!!

 

 

まさかこんな事言われるなんてなぁ!

 

 

って言うかめっちゃグイグイくるじゃん・・・!?

 

ハローワークって昔転職の時も来ていたけれど

こんなにあれこれしてくれる所だったかなぁ

 

 

職員「それとですね

   好条件の募集が入って端末にまだ載っていない場合も

   優先してお声掛けさせて頂いてもよろしいですか?」

 

 

えぇ!?

 

至れり尽くせりじゃん!

 

 

職員「2月・・・そう2月末まで

   ちょっと我慢して頂くとして・・・

   次の認定日までの間に2回は来所して頂く事になるので

   まぁあまり良い所は無いと思いますが

   一応顔だけ出して下さいね

 

私「分かりました

  一応今まで通り頻繁に求人情報は

  確認しにまいります」

 

職員「はい!」

 

私「すみません色々とご考慮頂いて・・・

  お時間もお手間もこんなにかけて頂き

  本当にありがとうございます」

 

 

立ち上がって礼をし

椅子を静かに戻す

 

いやーほんとなんだか分からないけれど

絶対他の人達に対してより圧倒的に親身なんだよなぁ

 

こんな15分も面談みたいな事させちゃって申し訳な

 

職員「頑張りましょうね!!!

 

私「!!!」

 

 

こ・・・

 

 

こんな応援されてる人見た事ねぇよ・・・!!!

 

 

 

めっちゃ目立ってるからそれはやめよう・・・!!!?