まんまとやられた

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

先日

 

 

お墓を散歩して来ました

 

 

えーっと

突然何を言い出したかと思う方も

いらっしゃるかもしれないんですが

 

ちょっと歯医者さんの帰りに

思い出した事があるんですよ

 

 

それは

小学校4年生の時に話題になっていた

 

ウルトラマンのお墓がある』

 

という噂

 

 

噂をしていたのは数名の男子で

学校から少し離れた所にある墓地には

お墓に『ウルトラマンの墓』と書かれた墓石が建っている

・・・らしい

 

当時から心霊現象系は一切信じていなかった私は

とりあえずその噂のお墓が

本当に存在するのかどうかを確かめたくて

 

「へぇそうなんだ!

 じゃあ早速見に行こうか!」

 

とその話を一緒に聞いていた

A君・M君・N君に言ってみたんです

 

 

だけど

 

 

誰も一緒に行こうとしなかった

 

 

「あそこで夜に青い光が漂っているのを見た」

だの

「あそこはマジで出るらしいよ」

だの

そんな事を言って

誰一人実際にこの目で見てやろうじゃないか

という風に乗って来てはくれなかった

 

 

えぇー!?

ウルトラマンのお墓気にならない!?

 

ペットかなんかのお墓なのかなぁ

でもあそこは人間用の墓地だと思うんだけどなぁ

 

どこの誰が流した噂だか知らないけれど

真実かどうかを確かめる事はとても大事な事だと思うんだけどなぁ!

 

 

何だよもうこの学校の男子はノリが悪いな!

前の学校の幼馴染達だったら

こういう時は絶対にすぐに皆でお墓巡りだったってのに!

(小学校3年生の時に転校したばかり)

 

 

 

帰宅後

あまりにも気になった私は

 

もうもう仕方ないから

一人でその墓地に行った

 

だけど

学校が終わって一度帰宅してから向かったので

時間は夕方

 

全部を見て回る頃にはもうすっかり薄暗くなっていたんです

 

 

ただ

ぐるっと一周全てを見たつもりではある

 

 

ウルトラマンのお墓』なんて

見つからなかった

 

 

多分無い

 

 

いや・・・

暗くなってきて見えなかっただけだろうか?

 

 

あの噂が真実じゃないとしたら

どこの誰が流した噂か知らないけれど

一体何の為に流した噂なのか訳が分からない

 

 

 

歯医者さん帰りに裏道を通った私は

その墓地が視界に入り

あの時の事を思い出したのだ

 

 

そうだ

まだ明るい今なら

全ての墓石の名前をしっかり確認出来るじゃないか・・・!

 

あの時の気がかりを今ここで払拭するのだ!

 

 

車を停められそうな場所に停め

周りを確認しながら車から降りる

 

 

この墓地

こんなに小さかったのか・・・

 

 

子供の頃に来た時よりも小さく見えるのは

私の身体が大きくなったからなんだろうな

 

公園なんかでも遊具がやたら小さく感じるものだ

 

 

非常に古い墓地で

鉄パイプのような柵で囲われただけの場所である

 

近くには鬱蒼としげった林があり

その下の辺りだけ陰が出来ている

 

近くには古い民家がいくつかあるだけで

妙な静けさだ

 

 

ふむ・・・

確かに夜になったら

子供が恐怖を感じる雰囲気になるのかも知れない

 

 

でも坂道の途中にあって

見ようと思えば若干海も見えるし

悪い立地ではない

 

 

よし!

じゃあお散歩開始!

 

探すぞー!!!

 

 

坂道の左上から

順番に見て行く事にした私は

一番上の入り口を見付けてそこから墓地に入った

 

 

お墓は8割ほどが

一切手入れ等されていない様子

 

除雪は定期的に行われているのか

たまに非常に深い場所があって足が埋まるが

思っていたほど酷くはない

 

 

墓石に苔が生えたり

雪の下にはこんもりと雑草が生えてしまっていたり

鳥の糞まみれで白いお墓なのかと勘違いしそうになる

なんて物もある

 

 

それを一つ一つじっくりと観察しながら進む

 

 

子供の頃も

「なんだこれ読めねぇ」と思った物があった事を記憶しているけれど

今でも読めないものがある

 

何だろうこれ・・・

こんな漢字存在するのかぁ・・・

 

 

これは随分と小さなお墓だなぁ・・・

かがまないと書かれている文字が確認出来ない

立派な物もあれば

こんなにも小さな物もあるのか・・・

 

 

ルカ家はお墓参りなんてした事が無いし

墓地という場所をあまりにも知らなすぎるなぁ

 

 

この・・・

一番小さい墓石で一体おいくらほどなんだろう??

 

 

そんな事を考えながらじっくりと進み

真ん中あたりまで進んだ所で

 

ふと

視線を感じて顔を上げた

 

 

すると

道路の方に一人のお年寄りが立って

こちらをじーっと見つめていた

 

 

おや

お爺ちゃん

どうしたかね?

 

そんなに私が物珍しいかね?

 

 

だけど私が立っている位置からはかなり遠いので

ここから声を掛けても聞こえない可能性が高い

 

向こうに向かって行った時にでも

声を掛けてみようか

 

 

そう思っていたが

 

道路の方に向かって歩き始めると

お爺ちゃんの方から声を掛けて来た

 

 

爺「誰か探してるのかいー!?」

 

 

おっと・・・!

 

まだ結構な距離があるにも関わらず声を掛けられ

このままの距離で会話をするのは

なかなかしんどいと考えた私は

立ち上がって道路の方へ向かって歩きながら返事をした

 

 

私「子供の頃に妙な噂を耳にした事を思い出して

  それを探しに来たんですー」

 

爺「はぁー」

 

私「ウルトラマンのお墓がある

  ってー!」

 

爺「・・・・・・・・・なんてぇ!?」

 

 

そりゃそうなるわな!!!

 

 

私「ははははっ・・・

  (ここでようやく至近距離に到達して

   柵をまたいで道路へ)

  ウルトラマンのお墓があるって

  噂があったんですよ」

 

爺「ウルトラマン!!?

  んぇぇほんとぉ!?

  はははは

  何だろうねぇそれ~」

 

私「子供の頃それを聞いた時にも

  一度見に来たんですけど

  もう暗くなってたから見えなかっただけかも

  って思って確かめに来たんですよ」

 

爺「いやぁ~そんなの見た事無いけどねぇ~」

 

私「あ、やっぱりそうですか?」

 

爺「よく散歩してるけど

  見た事無いね~」

 

 

え?

 

知り合いのお墓があってそれを見に来ている

とかじゃなくて

ただここを散歩してたの?

 

 

いや・・・まぁ私も今まさに墓場を散歩していたから

人の事どうこう言えた義理じゃないけど・・・

 

あんたも結構変人ね!?

 

 

私「例え嘘だったとしても

  どんな理由があってそんな嘘を言ったのか

  その意図が分からないじゃないですか」

 

爺「子供のする話は分からん事の方が多いからなぁ~

  へへへっ

  にしてもウルトラマンの墓かぁ~」

 

私「今上から順番に見て来たんですけど

  あと半分くらいなんで

  しっかり見て確かめて来ます」

 

爺「あぁ、寒いし・・・

  中は足元滑るから無理せんように」

 

 

ありがとう!

 

私は真実を見付けてくるよじっちゃん!!!

 

 

再び墓地へ戻る為に柵をまたいで墓地へ戻り

さきほどまで見ていた場所から再び再開!

 

 

しばらくお爺ちゃんがこちらを見ていたが

気付けば一番下の段から

一緒になってお墓をのぞき込み始めていた

 

 

おや!?

 

もしかして一緒に探してくれてる!?

 

 

残り2列となった辺りで

一度お爺ちゃんと会話をした

 

 

爺「いんやぁ~気になったから見てみてるけど

  ないなぁそんなの~」

 

私「ふふっ

  無いですよねぇ~」

 

 

そして

 

最後の一つを見終わった

 

 

爺「無かったねぇ」

 

私「無かったですねぇ

  分かってはいたんですけど

  まぁでもすっきりしました~」

 

爺「いーい暇つぶしになったなぁ~」

 

 

この後

 

お爺ちゃんをすぐ近くのご自宅まで

車で送り届けた私

 

 

はぁースッキリした!

 

子供の頃から気になっていた問題を

ようやく片付けられた!

 

 

・・・・・・・が

 

 

次の瞬間

 

 

じゃあこの噂を流した本人は

一体何の目的でこんな噂を流したの・・・!!?

 

 

噂を流したのは一体誰だったの・・・!!!?

 

本人にそれを確かめたい・・・!!!

 

 

 

今にも

薬局で働いているのを見かけた

M君の所にそれを確認しに行きたい気分になった

 

M君ならその当時の事を覚えているかもしれない・・・!

 

 

くそぅ!!!

謎が謎を呼んじまった・・・!!!

 

 

ただ

噂を流した本人の意図が

「気になって墓地を見に行く奴が居たら面白い」

だったら

 

大成功である

 

小学校4年生にして

なかなかセンスのあるガキだ・・・!!!

 

 

26年越しで確かめに行くアホがここに居たぜ・・・!