鏡を目の前に差し出せばよかった

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

先日

お買い物の途中でちょっと休憩をしたくなった私は

茶店に入る事にした

 

 

いつもだったら車まで戻って

一服をしてからまた買い物を再開するんだけれど

以前から度々視界に入っていたその喫茶店

少し気になっていたのだ

 

 

コーヒー自体がそれ程好きじゃない為

普段コーヒーを外で飲む事もあまり無く

一体何をどうやって注文したらいいのか分からない・・・

 

高校生の頃

バイト前に喫茶店で読書をしていた時期があったけれど

あの時の喫茶店のメニューは非常に少なく

10種類ほどしか無い中から

「カフェラテ」

「シナモンコーヒー」

の2種類のどちらかを頼むだけだった

 

これに砂糖をたっぷり入れて飲めば飲めるんだ・・・!

 

ブラックなんて飲めやしない!

 

 

 

しかし今回の喫茶店

 

あまりにも種類が豊富だった

 

 

何だろうえっと・・・

トッピング?みたいな事も出来るらしく

何が何やらさっぱり分からず

 

カウンターでメニュー表を見た瞬間に

ここに入った事を心底後悔するレベルだった

 

 

店員「・・・・・・・・・・・」

 

私「・・・・・・・・・・・」

 

 

店員さんがにこやかに待っている中

焦りながらも全く何も分からない私は

 

 

私「コーヒーは全然分からないんですが・・・

  とにかく甘いやつ・・・が良いんですけど・・・」

 

 

こう言ってみた

 

すると

店員さんは何やら早口で訳の分からない呪文のような言葉を

ぶわわわわっと喋ったかと思うと

 

 

店員「~~~でお作りしてよろしいですか?」

 

 

え!?

 

な、なにが!?

 

何言ってるのか全然分からなかった!

 

 

何言ってるのか分からないけれど

取り敢えず「あ、はい」と答えた私は

手際よく作られたコーヒーが入った容器を持ち

ついでに購入したマドレーヌを一緒に持ち

座れる席を探して腰を下ろした

 

 

いやはや今はコーヒー一つ頼むのも大変な時代だなぁ・・・!

 

昔は喫茶店と言えど

それほどコーヒーに種類なんて無くて

とりあえず「カフェラテ」を頼んでおけば

間違いなかったのに

 

なんかサイズまで凄い種類があって

どれがどんなサイズなのか全く分からなかったぞ・・・!?

 

 

しかも

店内で召し上がるって言うのに

容器に入ってくるものなのか・・・!

 

昔はコーヒーカップに入って出て来たのに

洗い物をする人件費よりも

容器にかかる経費の方がお安く済むという事だろうか

 

 

蓋がされていて中身が見えないコーヒーを前に

ちょっとビビる私

 

 

中身が見えないっていうのは何と言うか・・・

ちょっと怖い・・・

 

本当にちゃんと甘いやつなんだろうか・・・?

 

ビビりながらもストローに口をつけて

ほんのちょっと口に含んでみると

 

 

甘い!!!

 

 

何だろうこれ!

 

生クリームかなんか入ってるのかなぁ!?

超まろやかで甘い!

 

そうそう!

こういうのよ!

こういうのを求めていたのよ!

 

 

あらー美味しい事!

 

 

美味しいコーヒーに大満足した私は

大喜びでマドレーヌを口に運びつつ

買って来た荷物の整理を始めた

 

袋がいっぱいで邪魔くさかったから

ひとつにまとめておこうかなぁ~

 

 

 

すると

 

私の後ろの席に

非常に賑やかな女性2人組みが腰を下ろした

 

 

女性1「いやあいつ絶対おかしいって!」

 

女性2「あぁ~あれは絶対おかしいわ~」

 

 

 

なんか凄く嫌な話題のような気がする・・・

 

 

さっきまでの上機嫌が吹っ飛び

思わず真顔になる私

 

 

こんな時

音楽を聴けるようなツールを持ち歩いていれば

すかさずイヤホンをする所なんだけれど

あいにく私はそういった類の物は持ち歩いていない

 

 

女性1「聞いた!?

    あいつ今日も自分から

    洗い場入りたいって言ったんでしょ!?」

 

女性2「なんでそんなに洗い場入りたがるんだろうね~

    ほんっと意味分かんないわぁ~」

 

 

2人の女性は恐らく同じ職場で働いているのだろう

 

そしてどうやら職場に

気に入らない人が居るらしい

 

『洗い場』という事は飲食店で働いている

という事だろうか?

 

 

女性1「毎日洗い場だったら可哀相と思って

    違う場所回してやろうとしても洗い場が良いっていうとか

    絶対頭おかしいよあれ!

    あれは異常!」

 

 

どうやら

非難されている人物は

『洗い場』での仕事を好んでいるらしい

 

 

え?

 

それの何が異常なの?

 

 

女性2「洗い場なんか毎日やってどうすんだろうね~

    何が楽しいのか分かんないわ

    あんな食べ残しだらけのきったない皿洗ってさぁ~」

 

 

え?

 

楽しいとか楽しくないとかそもそもあるの?

 

毎日やってどうすんだろうってあんたそりゃ

洗い物があるから毎日やらなきゃ駄目なんじゃなくて?

 

食べ残しって事はやっぱり飲食店だよね?

 

飲食店で洗い物する人が居なかったら

食器が足りなくなって仕事になんねぇよ?

 

 

女性2「洗い場やりたいって発言自体が頭おかしいしょ~

    意味が分かんないわ~」

 

 

え???

 

むしろ有り難くない?

 

あんた達がやりたくないと思うような仕事を

引き受けてくれる人が居て有難い

って思わないの?

 

 

って言うか私も寿司屋で働いていた時

滅茶苦茶洗い場好きだったけど?

 

誰よりも早いスピードで皿洗いをしたくて

水洗いした食器をすっげー必死に機械に洗い物を突っ込む

その動きが堪らなく好きでしたけど?

 

 

女性1「しかも毎回制服ビシャビシャにしてさ!

    近寄らないでって感じなんだけど!」

 

 

なるんだよ・・・!

 

洗い場に入ってるとそうなるんだよ!!!

 

 

私はホールに出ながら

洗い場が追い付かなくなったらヘルプに入って

またすぐホールに戻る

みたいな事をやっていたから

常にでっけぇー前掛け用意していたけれど

 

それが無かったらビッショビショになるんだって!

 

急げば急ぐほどダラッダラになるもんなんだって!

 

 

 

後ろの席から聞こえてくる

たった一人の人物を非難する会話に

反感を覚える私

 

 

おかしいのはお前らだろ・・・!

 

どんな仕事にだって必要性ってもんがあるんだ・・・!

 

人がやりたがらない仕事をやってくれる人に感謝こそすれ

非難をするなんてどうかしてるぜ・・・!

 

汚れる仕事=やらなくて良い仕事

ではないんだ!

 

視野が狭い!!!

 

 

 

何だろうこの2人

一体何歳くらいなんだ・・・?

 

まだ若くて色々な物が見えていない感じなんだろうか・・・

 

 

女性2「つーかさ

    この間新しく入って来たババァも

    あったま悪いと思わない~」

 

女性1「髪型おかしいやつでしょ?

    あれ何歳なの?」

 

女性2「しーらな~い!

    何言われても反応鈍くて見ててウケるんだけど~」

 

 

酷いな・・・

 

何だろう

悪口にも種類があって

愛の無い悪口と

愛がある悪口ってのがあると思うんだ

 

「こいつはほんっと馬鹿でしょーもないんだよ~」

って本人の前で笑いながら言いつつ

「でもこいつなりに頑張ってるんだよ!

 だからよろしくな!」

ってフォローを入れるような悪口なら

聞いていて悪い気分にならないんだけれど

 

今回の場合は

明らかに前者の

愛の無い悪口である

 

 

こういう会話って生産性ゼロだと思うんだけど

何を目的として喋ってんだろうなぁ・・・

 

 

今度はターゲットが『最近入社したババァ』に変わり

より一層白熱する悪口大会

 

 

やれやれ

こんなのを長々聞いていたら気が滅入りそうだ

 

どうせならもうちょっと楽しい

または面白い話題だったら良かったんだけどなぁ

 

 

コーヒーがまだ残っていたけれど

それを手に持ち

店を出る事にした私

 

立ち上がり

 

バッグと買って来た荷物とトレイを手に持ち

 

くるっと後ろを振り返った

 

 

 

その瞬間

 

 

叫びそうになった

 

 

(ババァじゃん!!!)

 

 

 

後ろの席の女性2人組みは

もう明らかに50代に見える風貌だったのだ

 

 

はぁぁああ!!!?

 

会話の内容を聞いてる限り

あまりに視野が狭すぎるから

まだ若い姉ちゃんたちだと思ってたのに

 

お前らも大概ババァじゃねぇか!!!

 

 

 

ただの年配の女性ってだけだったら『ババァ』なんて思わないけれど

性格の悪い年配の女性は『ババァ』だ!

 

いやむしろ『クソババァ』だ!!!

 

 

お前らに『最近入って来たババァ』とか言われたくねぇわ

このクソババァーーーー!!!?