始まりかと思ったら終わってた

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

先日

梱包材のストックが無い事に気付き

大慌てで100円均一へ行った私

 

 

カゴに梱包材を乱暴に突っ込み

レジへ向かって歩き出したが

 

 

そこで私の足は歩みを遅くした

 

 

 

 

これはなんか

 

邪魔しちゃアカンやつや

 

 

 

レジには

若い女性の店員さんが1人

 

その前に

若いスーツ姿の男性が1人

 

 

2人は何やら

はにかむような笑顔を浮かべて会話をしており

女性の方は耳まで真っ赤になっていた

 

 

おぉ~~~ん・・・?

 

そぉかそぉかぁ~

そりゃーここでレジに突っ込んで行くのは

野暮ってなもんでしょうよ・・・!

 

 

さぁーてどうしたもんかなぁ~

 

 

そう思い

ふわぁーっと周りを見渡した所

 

どうやら私と似たような状況に陥っている

若いスーツ姿の男性を発見した

 

 

その男性は

首からネームプレートをぶら下げており

陳列された商品を

チラチラとレジの方を見ながらチェックしている

 

 

梱包材以外にものを買う予定が無かった私は

行き場をすっかり失ってしまい

レジ付近の商品をぼんやりと眺めながら

「もうレジに行っても大丈夫!」という雰囲気にならないか

様子を伺っていた

 

 

様子を伺っていると

段々これまでに登場した3人の関係性が見えて来た

 

ネームプレートを首から下げ

商品棚のチェックをしている男性と

レジの前で女性店員と良い雰囲気で会話をしている男性は

どちらもその100円均一の関係者っぽい雰囲気

 

2人で視察に来たけれど

レジの前で女性店員さんと相棒が良い雰囲気になってしまい

仕方なく片方がその場を離れた

 

みたいな感じじゃなかろうか

 

 

 

しかし・・・

 

 

参ったな

 

 

若い男女の恋路の邪魔をするような事は

出来ればしたくないんだけれど

 

いかんせん会話が長い

 

 

どう考えても仕事と関係の無い会話で

とても楽し気な雰囲気が続いている

 

 

男性「あはははは」

 

女性「うふふふ・・・」

 

 

仕方なく

芋けんぴの袋を3袋もカゴに放り込み

 

何だか訳の分からない絶対食べ無さそうな

外国のお菓子っぽいチョコウェハースをカゴに放り込み

 

 

それでもなお

2人は良い雰囲気だったので

 

レジから一旦距離を取る事にした

 

 

そっちがそう来るなら

私は本気で買い物をするぞ!!!?

 

予定になかった物まで買ってやる・・・!

 

 

 

「仕事中にイチャイチャしてる連中なんか放っておいて

 レジに並べよ!」

と言われそうなもんだけれど

 

少子高齢化で過疎の真っただ中のこの町で

ふとした会話やタイミングがきっかけで

一生ものの愛が育まれる可能性があるのなら

ちょっとの私の時間の無駄遣いくらいなんでも無いし

 

昔から私自身が恋愛上手じゃなかったせいか

こういう若者を見ると

「頑張れ・・・!」

とついつい応援したくなってしまう節がある

 

 

 

すっかり夢中になってしゃがみ込み

掃除用具コーナーの商品を観察していると

 

ネームプレートを付けた男性が

棚を挟んだ向こう側に居たらしく

先程まで女性店員さんと会話を楽しんでいた男性がやって来て

会話が丸聞こえになってしまった

 

 

男1「ごめんごめん!」

 

男2「おぉちょっとお前ぇ~なになに~!?

   そういう感じなのー?

   まだあの子入社したばっかじゃ~ん

   えーなんで~?いつの間にそういう事んなってんのー?」

 

男1「いやいや~そーいう訳じゃないし~

   ちょっとそういういじりマジでやめて」

 

男2「耳まで真っ赤にして超可愛いじゃんあの子~

   え?何歳だっけ?」

 

男1「やー・・・

   なんか俺が話しかけると真っ赤になんの

   これヤバくない?」

 

男2「ヤバい・・・!」

 

 

思わず

俯いて手で口元を覆い

笑いそうになる私

 

 

やっだ・・・

何この初々しさ・・・!

 

 

私若い時もこんな感じの時期無かった・・・!!!

 

 

一度も経験しないまま大人になっちゃった・・・!!!

 

 

 

漫画喫茶で純粋な少女漫画を読んだ時のような

妙な背徳感がある

 

 

私はそんなに綺麗な心で育ってきてない・・・!

 

なんか・・・すみません・・・!!!

 

 

はぁー参った参った!

ごちそう様でした!

さーてレジに行くかね!

 

 

カゴを持ってレジに向かった私

 

 

すると

 

レジには今度は

先程の女性がこちらに背を向けて立っており

 

その横に

もう1人女性店員が立っていた

 

 

女性1「来て下さって本当に助かりました・・・!

    辛かったです・・・!」

 

女性2「あの人最近馴れ馴れしいもんねぇ~

    〇〇さんすぐ顔真っ赤になっちゃうから

    なんか勘違いしてんだと思うよ

    気付くの遅くなってごめんごめん」

 

女性1「自分の赤面症が

    こんなに嫌だと思ったのは初めてです・・・」

 

女性2「△△さんとシフト一緒の時も

    △△さん気付いたらすぐ助けに来てくれる事になってるから

    会社の人に嫌だってはっきり言う訳にいかないもんね~

    あっいらっしゃいませ~!

    こちらのレジへどうぞ~!」

 

私「あ・・・は・・・い・・・」

 

 

 

・・・うえぇぇぇーーーーーっ!!!!?

 

 

 

耳まで赤くなってたの

 

あんたが相手だからじゃないってよー!!!?

 

 

 

むしろ『苦手』みたいな会話されてますけどー!!!?

 

 

マジかよ・・・!

だったらあの時スッとレジに行ってあげれば良かったね!?

 

いやでもはたから見たら

なんかちょっと良い雰囲気に見えたんだよ・・・!

 

 

そ・・・そうかぁ・・・!

ただの赤面症かぁ・・・!!!

 

 

この後

商品を袋に詰めて貰っている時に

 

 

私「あ!ごめんなさい!

  それだけ別の袋にして頂く事は出来ますか?」

 

女性1「あっはい・・・!」

 

 

女性は

 

本当にあっと言う間に耳まで真っ赤になった

 

 

 

スーツの兄ちゃん・・・

 

 

 

どんまーーーーい!!!