何故いつもいつもこいつばっかり・・・!

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

先月頃から私は

家の中で

 

何かの気配を感じるようになった

 

 

正確には

 

『家の窓の下に何かが居る気配』

 

 

私が住んでいるのは一階で

窓の下が数センチだけ防犯砂利で

その他は草むらになっているんですよ

 

生い茂っていて

私の身長程も伸びている

 

なんだけど

 

深夜遅くになると

そこから何かの気配を感じる

 

 

砂利が

 

 

シャリ・・・・・・

 

シャリ・・・・・・

 

 

と小さく音を立て

草が不自然にさわさわと音を立てる

 

 

何か・・・

 

 

居る!!!!!

 

 

これが人間だと

もっと重量のある砂利の音がするはずなんだけれど

砂利はいかにも軽い物が踏んだような音を立てている

 

 

いやまぁ全然驚く事じゃないんですよ

 

大層山奥なんで

キツネだってたぬきだってテンだって出る

 

そんな中で何が出たって驚くようなもんではない

 

 

だけど

気になってそーっと窓に近付き

そっとカーテンをめくって窓の外を見ても

草が生い茂っているせいで

全くそれが何なのか分からない

 

 

そんなある日の暴風雨吹き荒れる日の事

 

 

草がザァァァァーーーーッ!!!

と音を立ててなぎ倒されそうになり

雨が窓を激しく叩いている中

 

かすかに

 

 

「ミャァーーーッ!」

 

「ミャァーーーッ!!!」

 

 

という声が聞こえてきた

 

 

雨音と風の音に混じりながらも聞こえるこの声は・・・

 

 

 

小猫だ!!!!!

 

 

 

実家では

猫達が外へ遊びに行っている時でも

雨の日は窓を閉め切ってしまっている

(猫用出入り口設置は冬だけ)

 

そんな中

かすかに聞こえる猫の声を聞き逃さないようにして

「にゃぁ(開けて)」と言われたら

全速力で窓の所へ走って行って

窓を開けてあげなければならない

 

それで鍛えたこの聴力を舐めるなよ!?

 

猫の声だけは聞き逃さないぞ!

 

 

暴風雨吹き荒れる中

窓を大きく開けた

 

 

草がザザザザァーーーーッ!と風で横倒しにされている中から

また声が聞こえた

 

 

猫「ミャァーーーッ!」

 

 

 

どうしたんだい!?

 

暴風雨で身動きが取れなくなって

死んでしまいそうなのかい!?

 

 

必死に目を凝らすも

もうすっかり夜だったのと

雨風で視界が遮られて

猫の姿を確認する事は出来ない

 

 

待っているんだ!

 

私が今すぐ助けに行ってやろう!!!

 

 

窓から顔を出したせいで

顔面がびしょびしょになりながら

フード付きの上着を着込んで

懐中電灯片手に外へ飛び出した

 

 

猫ちゃん!

 

どこだい!?

 

 

 

想像以上に

草が成長していた

 

私の背丈くらいだと窓から見て思っていた草は

むしろ私の背丈何かゆうに超えている

 

暴風でその草が私に向かって

ビシバシ当たって来るんだ・・・!

 

雨で目も開けられやしない

 

 

こりゃー猫ちゃんも身動き取れんわ!

 

 

しかし

その後どんなに必死に探そうが

猫ちゃんは見当たらず

 

声もすっかり聞こえなくなってしまった

 

 

無事脱出出来たのだろうか・・・

 

 

 

それ以降も

私の家の窓の下からは

夜中になるとカサカサと草と砂利の音がして

時折子猫のようなか細い鳴き声が聞こえる

 

その度に

そーーーーーっと窓に近付いて

外を見るんだけれど

姿を確認出来た事は一度も無かった

 

 

まぁ・・・

 

野良猫って酷く敏感だからなぁ・・・

 

 

うちの猫達もそうだけれど

家の外で遊んでいる時なんかは

突然耳をピン!と立ててどこか一点をジッと見つめて

急に走って逃げ出して

一体何事かと思っていたら

 

それから少し経って

ようやく人が歩いて来たりする

 

 

人間には全く察知出来ないような物音も

しっかり察知して身を守っているのだろう

 

 

私が窓の所までそーーーっと移動している事なんて

子猫でも容易に察知出来てしまっているに違いない

 

 

だとしたら

窓の下を通る度に怯えさせてしまって可哀相だし

窓の辺りには極力近付かないようにしてあげた方が

子猫の為には良いのかな・・・

 

でも子猫・・・

見たい・・・・・・・!!!

 

 

 

そんなある日の事

 

実家の前に両親が車で

牛丼を買ってやって来た

 

 

私「ありがとー

  今日は何だか飯支度する気力起きなかったから

  助かったー」

 

母「はい

  ・・・・・・・・・あれ?」

 

私「ん?」

 

母「何か居る・・・

  あら!猫でしょ!」

 

 

え!!!!!!?

 

 

母が見ている方向を見ると

 

そこには小さな小さな子猫が3匹

揃ってこちらを見ていた

 

 

 

はぁぁああああああ!!!?

 

 

今の今まで

ただの一度も姿を現してくれなかったのに

何でこのタイミングで!!!?

 

 

昔から母は

何やら動物たちに愛される人だった

 

母の周りには

自然と動物たちが集まって来る

 

今居る猫達だって

母猫が私の母の周りをうろつくようになったのがきっかけで

実家に住み着いた

 

 

でも・・・

 

だからってこんな・・・!!!

 

 

母「あらあらあらあら!

  まだ小さいね!

  可愛いんでしょ!

  何?この辺に住んでるの?」

 

私「猫が居るのは分かってたけど

  姿見るのは初めてだ・・・」

 

母「触らせてくれる猫だろうか」

 

 

母が車を降りる雰囲気を出したので

私が一歩後ろに下がったその瞬間

 

 

子猫達は一斉に

 

転がるように走って草むらに姿を消した

 

 

私「・・・・・・・・・」

 

母「あぁー行っちゃった

  餌付けしたら?

  きっとすぐ懐くと思うよ?」

 

 

・・・・・・・いい

 

飼えない猫に餌付けをする事は出来ない・・・

 

 

 

って言うか

 

 

なんっかすっごく腑に落ちないんですけどーーー!!!?