そういう事ではない

皆様こんにちは

三度の飯より

お年寄りとの雑談が大好物なLUKAでございます

 

 

先日

久しぶりに小学校時代からの友人である

アカさんと食事に出掛けたんですが

その時にちょっと

玩具問屋さんに行ってみました

 

 

私が住んでいる地域では

ついに駄菓子屋さんが全滅しまして・・・

 

まぁ時代の移り変わりと共に

とても駄菓子では生計が立てられないし

そもそも後継者問題だとか色々な理由があって

こうなっていくのも仕方のない事なんでしょう

 

 

だけど

以前ネットで調べた所

その玩具問屋さんに駄菓子コーナーがある

という情報を入手した訳です

 

 

行かない手は無いでしょう・・・!!!

 

 

 

結論から言うと

 

駄菓子は本当に僅かしか無かった

 

 

だけど

昔懐かしいおもちゃを見る事が出来たし

店主のお婆ちゃんとの会話も面白かった

 

 

皆さん

このお菓子知ってます?

 

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蓋をスライドさせて

その穴から中のチョコを取り出して食べられるお菓子

 

お菓子は本来

10月の増税後も消費税率8%のままですよね?

 

 

だけどこれは

 

10%になるんですって!!!

 

 

このお菓子

実は蓋の部分が『笛』になるんですよ

 

なんかスカスカしたピィーーーッ!

っという音がする物なんですけど

『この蓋部分が玩具だ』

という理由でこのお菓子だけは税率10%なんだそうな

 

 

婆「あたしみたいな年寄りはほら

  一個一個そろばんだとか

  電卓叩いて計算してるから大変なのよ

  このお菓子は8%

  このお菓子だけは10%ってなると

  計算が出来ないのよ・・・」

 

 

お婆ちゃん大層困った顔をしていた

 

 

そうだよねぇーーー!!!

 

そんなこじつけみたいな理由で

消費税10%にして

お年寄りをこれ以上困らせないで欲しいよねぇ!

 

こんな子供達が全然来店してくれない時代の中でも

お婆ちゃんごく一部の楽しみにしている人達の為に

一生懸命頑張ってるのに

追い打ちかけないでよ!

 

 

え?

 

笛ガムと笛ラムネはどうなんの?

 

 

 

そしてこのお婆ちゃんと色々とお話している内に

とある情報を得た

 

 

婆「〇〇町にある〇△酒屋でも

  ちょっとだけ駄菓子扱ってるのよ

  お友達なんだけど

  あの人ももう歳なのに頑張ってるから

  今度行ってあげてちょうだい」

 

私「はい!行ってみます!」

 

 

行く!!!

 

行くよ!!!!!

 

 

私約束は守る人間だからね!

 

 

すぐ行く!!!!!!!!!

 

 

 

翌日

教えて貰った酒屋さんへ行った私

 

そこは私も幼い頃に行った事がある店で

当時はとても広い酒屋さんで

駄菓子コーナーが2つの棚いっぱいにあった

 

 

だけど

 

お店が3分の1程の広さに縮小

 

 

なかなか感慨深いものがあるなぁ・・・

 

 

 

お店の中に足を踏み入れると

昔ながらの来店の合図の音が鳴り響き

しばらくすると奥から

腰が曲がったお婆ちゃんが出て来た

 

 

婆「いらっしゃい」

 

 

まぁこのお婆ちゃんも大層可愛らしいお婆ちゃん!!!

 

 

私「こんちはー!

  △△にある玩具問屋さんで

  こちらで駄菓子の取り扱いがある

  って伺ってきたんですけど!」

 

婆「あぁうんやってるわよ

  だけどもうこの一角だけなのよ

  昔はもっといっぱいやってたんだけど」

 

私「覚えてますよー!

  そっちにもっとお店が広がってて

  こっち側が当たりくじ付きの小さな駄菓子と玩具類で

  そっち側がちょっと大きめの駄菓子」

 

婆「あら!来た事あるの?」

 

私「まだ小学生の頃ですね

  よく来てました

  ドラゴンボールのめんこが欲しくて

  後はレジの所でやってた

  当たり付きのきなこ棒!」

 

婆「あははは

  あったあった!あったわぁー!

  あら~そうなのー!へぇー!」

 

 

お婆ちゃんと雑談する事30分

 

 

お婆ちゃんには未婚の娘さんが居て

年齢は40代後半

 

最近20年勤めていた会社を

身体を壊して退職

 

 

婆「家に帰って来なさいって言ってあげたいけど

  こっちに戻って来ても良い仕事あるかどうかなんて

  分からないしねぇ・・・

  本人からもそういう風には言って来ないし

  無理し過ぎてないか心配でねぇ」

 

私「娘さんもきっと

  一度実家を出てしまった以上

  親の身体に何か無い限りは

  出戻りは出来ないと思っていると思いますよ

  しっかり自立しなきゃと思っているんじゃないでしょうか」

 

婆「お姉さんもそうなの?」

 

私「私ももう30代半ばですから・・・

  心のどこかでは実家へは二度と戻れないと思ってますね

  (戻りたくないだけでもあるけど)」

 

婆「そう・・・

  やっぱりそういうものなのねぇ

  身体壊して仕事辞めたから

  しばらくゆっくりしなさいとは言ったけど

  「仕事は上手く手抜きしてやるものだ」

  って言ってるんだけど

  いつもいつも頑張り過ぎちゃってねぇ」

 

私「そ・・・れはもう性分でしょうね!」

 

婆「そう!そうなのよー!

  性分なのよー!!!

  身体壊すまで頑張る必要なんて無いのにねぇ!

  どこへ行ってもいつも頑張り過ぎて

  自分が大変になっちゃうのよー!

  もっと要領よくやればいいのにー!」

 

 

くぅっ・・・!!!

 

とても他人事とは思えぬ・・・!!!

耳が痛いぞ!?

 

私も虚血性腸炎になって入院してようやく

(あっ・・・もう限界だなぁ・・・退職だ退職・・・)

って思ったもんなぁ・・・!!!

 

 

婆「あたしももう歳だから

  このお店もいつ閉めようかって考えてるんだけど

  何だかんだで閉められなくてねぇ

  こんなに小さくしてまでやる事なんて

  本当は無いんだけどねぇ」

 

私「これだと採算は取れないですよね?」

 

婆「そうよぉー!

  もう歳が歳だからこうやって店に立つのも

  本当に辛い時があるんだけどね

  でもだからって人を雇えるわけもないし」

 

 

そうだよねぇ

 

だから駄菓子屋さんがどんどん

廃業していくんだよねぇ・・・!!!

 

 

少ない駄菓子の中から

いくつか欲しい物を選んでカゴに入れ

 

それだけだと大した金額にならないから

日用品とたばこと飲料を購入

 

 

私「ごめんねお婆ちゃん

  これしか買う物無くて

  本当はもっと色々買いたいんだけど

  私お酒飲めないからなぁ・・・」

 

婆「良いのよ良いのよー!

  何にも無くてごめんなさいねぇ

  でももしよかったらまた遊びに来てちょうだい」

 

私「!!!」

 

 

え!!!?

 

 

良いの!!!!!?

 

 

幼い頃から

祖父や祖母が絶滅していた私は

いつだってお年寄りに飢えている

 

お爺ちゃんやお婆ちゃんに

昔の色々な話を聞いたり

為になる人生談なんかを聞きまくりたい・・・!!!

 

 

私「来て良いんですか!?」

 

婆「良いわよぉー

  久しぶりにこんなに若い人とお話したけど

  とっても楽しかったからー

  娘は全然帰って来ないし

  主人はもう何年も前に死んじゃってて

  いつもずっと一人だから嬉しいのよ?」

 

 

えぇぇぇ・・・!!!?

 

 

そんな事言われたら

なんかもー家も近いし

本当にまた来ちゃうけど大丈夫!!!?

 

 

 

翌々日

 

ちょっと遠出した際に複数個購入してあった

きのこの醤油漬けの瓶をお土産に持った私

 

 

私「こんちはー!

  お婆ちゃん!また来ちゃった!」

 

婆「あらーお姉ちゃん!

  本当にまた来てくれたの!?

  じゃあちょっと待ってて

  美味しい羊羹あるのよ

  羊羹お好き?

  良かったら奥に入って食べて行ってちょうだい」

 

私「えぇー良いんですかぁぁぁーーー!?

  羊羹だーーーいすきー!!!」

 

婆「あら本当?

  良かったぁ~

  お茶煎れて一緒に食べましょ!」

 

 

ちゃっかり奥の生活スペースにまで上がり込み

美味しい羊羹を食べさせてもらい

またちょっとした日用品を購入した私

 

 

婆「また遊びに来てちょうだいね!

  お菓子用意して待ってるわ~」

 

 

え・・・?

 

 

 

それはつまり・・・

 

 

 

毎日来ても良いって事ですか?