こんなはずじゃなかった

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

私は幼い頃から

大層いたずらをするのが好きな子供で

 

大人になってからも相も変わらず

エイプリルフールにわざわざ実家へ行き

ちょっとしたいたずらを仕掛けたりなんかもしちゃう人間だ

 

 

勧誘チラシお断り!と書いているにも関わらず

やたらと勧誘チラシを入れる人が居た時期は

そのの人がチラシを届けに来るのを寒い真冬に玄関で待ち構え

郵便受けのこちら側から

チラシが投入された瞬間に全力で引っ張り

チラシ配りの人を驚かせたりした

 

 

玄関のこっち側で声を抑えて大爆笑

 

 

酷いよね

 

我ながら酷いと思うよ

 

だけどなんっかこう・・・ね!

いたずらってやりたくなっちゃうもんだよね!?

 

 

そしてそんな私が最も大好きないたずらは

『宗教の勧誘に来た人を真顔にする』といういたずら

 

 

私の家って月に1~2度くらいのペースで

宗教の勧誘が来ていたんですよ

 

一時期あんまりいたずらし過ぎたせいか

めっきり来なくなってしまって

とても残念に思っている

 

 

多分全盛期は

2~3種類くらいの宗教の人が来ていたんじゃないかなぁ

 

 

今までやって来たのは

 

「私が神だ」と言って追い払う

 

「すみません悪魔信仰なんで」と言って追い払う

 

「それより肩に悪いのが憑いてますよ・・・?」と言って追い払う

 

「あなた達が来る事は水晶で見て分かっていました・・・

 占いをして欲しくていらっしゃったんですよね?

 前金として10,000円頂きます」と言って追い払う

 

 

馬鹿なセリフで追い払った例はこんな所だろうか

 

皆大概2人一組でやって来るんだけれど

揃いも揃って見事に真顔になるか

どちらか片方が全力でドン引きした表情になり

もう片方に(早く帰ろう!)みたいな目配せをしながら

そそくさと立ち去ってくれる

 

 

 

何でこんな追い払い方をするのかっちゅーと

 

彼らが何を信じようと悪いとは思わないんだけれど

 

「あの家はやべぇぞ!

 もう二度と近付くな!」

と思わせたいんですよね

 

 

じゃないとほんとしつこいんだ

 

 

最初はもちろん

「興味無いんで」

ってお断りしていたんだけれど

その程度の追い払い方だと

全然彼らは攻撃の手を緩めてくれない

 

 

『チラシお断り!』みたいなシールを

しっかり郵便受けに貼ってあるにも関わらず

やたらとチラシを入れて行くし

 

朝早い時間だろうと夜遅い時間だろうと

お構いなしに勧誘に来ちゃう

 

それが気に食わない

 

 

そっちがそう来るならもう!

 

「あの家に住んでる奴はやべぇ奴だ」

と思わせて追い払うしかなかろう!?

 

 

だけど

ここ最近はすっかり宗教勧誘の足も途絶えて久しい

 

 

完全に油断していた

 

 

先日

レジン作品に

ハンドドリルを使用してやすりがけしている真っ最中に

チャイムが鳴った

 

 

両手に手袋をはめて

マスクをして

エプロンを装着し

伊達メガネ(白い粉まみれ)をかけた状態の私は

とてもじゃないけれど丁寧に対応している場合じゃなかった

 

 

なんっだよこのクソ忙しい時に!

誰だか知らねぇけど勝手に入って来いや!

 

みたいな気持ちだった

 

 

私「はーい!

  今開けるんでどうぞー!」

 

 

モニターを見る事も無く

ボタンを押して家の玄関の鍵を開けた

 

あぁほら!

鍵の所に粉ついちゃったじゃん!

 

ったくもう!

 

 

私「今手がふさがっていて

  ドア開けられないんでそちらから開けてくださーい」

 

男性「あっすみません・・・」

 

 

見るとそこには

男性と女性のペアが立っていた

 

 

なんぞね?

 

 

男性「あっ・・・あの・・・その・・・」

 

 

男性は何故かハキハキと喋らない

 

何だろう?

昨日引っ越しのトラックが来てたから

どこかに引っ越して来た人だろうか?

 

 

私「はい?」

 

男性「い、今ですね

   聖書の一文を紹介して回っておりまして・・・」

 

 

宗教か

 

それにしても

私が真っ直ぐに男性を見ているのに

男性は私と目を合わせようとしない

 

チラッと女性の方を見ると

女性も私の目をまともに見ようとしない

 

 

なんだなんだ?

 

 

 

作業途中のレジン作品は気になるし

男女の挙動の不審さにやたら気を取られるしで

全然いたずらの方まで意識が回らない

 

 

男性「それでその・・・

   今から1分程で結構ですので・・・

   一文を紹介させて頂いても・・・?」

 

私「いえ

  自分の人生の全ては

  神やら天やらがどうこうというよりも

  自分の行いで決まると思っているので

  そういったものは結構です」

 

男性「あっあっ、そ、そうですか!

   すみません!失礼しました!」

 

女性「・・・・・・・・(ササッ)」

 

 

男性が慌ててドアを閉める

 

 

え?

何で?

さっきから何でこの二人こんなに挙動不審なの?

 

女性の方なんて何か最後の方

男性の後ろに隠れるみたいになったけど何それ?

 

 

閉まったドアに鍵を掛け直し

頭を傾げながら部屋へ戻る

 

 

・・・あぁっ!!!

 

 

私「くっそ間違えたっ・・・!!!」

 

 

しまった!

 

あんまりにも宗教の勧誘が久しぶり過ぎて

すっげーまともな事言っちゃった!

 

失敗したなぁ!

せっかく久しぶりに遊びに来てくれたのに

全然おもてなし出来なかったわ!

 

これじゃ全然面白み無かったよね!

なんかすっげー『地に足付き過ぎてる人』

みたいになっちゃったよね!

 

 

なんかごめんね!?

 

もっとちゃんと変な事言わなきゃ駄目だったよね!

 

 

かぁーーー!

失敗したなぁーーー!!!

 

 

作業を再開し

5分後

 

トイレへ行きたくなって立ち上がり

部屋の中にある大きな鏡の前を通った際

 

鏡の中には

真っ白な粉まみれの

こんな姿の私が映っていた

 

 

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こっ・・・

 

これは挙動不審にもなるわな・・・!!!

 

 

大分怖いよ!!!

その白い粉がより一層怖いよ!

 

発言がいかにまともであろうとも

この姿だけでまともそうには見えないからね!?

 

なんかやべぇ作業やってんじゃねぇのか

って気持ちになっちゃうわ!

 

こんっな姿であんな事言われても

全然言葉が耳に入って来なかったでしょうね!?

 

 

こうして私は

予期せぬ形で

相手をあっと言う間に退散させてしまったのであった

 

 

ま・・・まぁ結果的には良かった・・・

 

のかな!?