母の高速ブチギレスイッチは『頭ポン!』

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

先日

やっと歯医者さん通いがスタートし

診察&治療を終えた私は

超ご機嫌だった

 

いやぁ良い歯医者さんだった!

 

この気持ちを

同時に歯医者に通い始めた母と共有しよう!

 

 

私「もしもし?今から行くね」

 

母「え!?なんで!?」

 

私「行くね」

 

 

後1時間で仕事へ行く母に

半ば無理矢理予定を取り付け

実家へ向かって車を走らせていた

 

 

すると

突然前方に『工事中の為通行止め』の看板

 

おや・・・?

 

 

前方は二股に分かれた道になっており

どうやら右側が通行止めらしい

 

右側の道路のど真ん中に

けだるそうにぼーっと突っ立っている

誘導員の男性が居る

 

 

なんだこいつ・・・?

 

 

誘導棒を振るでもなく

何だか妙な雰囲気だ

 

 

まぁいいや

 

真っ直ぐ行くしかないか

 

 

と思って車を発進させた瞬間

 

 

誘導「あぁぁあああああああ!!!!」

 

 

!!!?

 

えっ?

 

 

窓を一切開けておらず

大音量で音楽をかけているにも関わらず

車の中に聞こえてくる大声で誘導員の男性が叫んだ

 

 

なんぞ・・・?

 

 

思わずブレーキをかけて

男性の方を見ると

男性は何やら怒った表情で叫んでいる

 

 

誘導「なんとかこんとか!!!」

 

 

え?何?

直進も駄目なの?

 

 

窓を開けて男性を見ると

 

 

誘導「なんっかい言ったら分かんだよ!

   皆こっちに入ってくんじゃねぇよ!!!」

 

 

・・・・・・え?

 

 

私「え?直進は良いんでしょう?」

 

誘導「入ってくんなって言ってんだろ!

   いちいちめんどくせぇ!」

 

 

な・・・

 

なんだこいつ・・・(イラッ)

 

 

私「いや

  直進は良いんでしょって」

 

誘導「うるっせぇな!!!

   めんっどくせぇ!!!

   さっきから何台も何台も

   通れないっつってんのにこっちに入ってきやがって!

   ここ通るんじゃねぇよ!」

 

私「え?それは私には関係ないよね」

 

誘導「うるっせぇ!!!

   さっさと行け!このクソ!」

 

 

男性は年齢にして

恐らく30代後半

 

ふてくされた顔をして

まるで地団駄を踏むような動きをしながら

ぶつくさ文句を言い続けている

 

これはちょっと頭のおかしい奴だなぁ

 

このまま放置して良いとも思えない・・・

 

 

私「お兄さんちょっと

  お兄さんの働いてる会社名教えてくんない?」

 

誘導「あぁ!?

   うるっせぇなぁ!

   お前に関係ないだろっ!!!」

 

 

ブチッ

 

 

私は昔から

赤の他人に『お前』と言われると

光の速さでブチギレる人間である

 

 

私「あ゛ぁ!!!?

  てめぇ今なんつったごらぁ!?

  誰に向かってお前っつったのよ!!!?

  おらもっぺん言ってみろや!!!」

 

 

この時にはもう既に

車から降りて男性のすぐ目の前まで大股で近付いて

右手でライターを握りしめてグーで構えていた

 

やんのかゴルァ!!!?

 

来るなら来いやぁ!!!

 

身長差が気になるけど

膝から潰せば届かない距離じゃねぇんだぞ!!?

 

 

私「おら!!!

  もういっぺん言ってみろっつってんだろ!!!

  あんだって!!?」

 

 

私が大股で目の前まで近付いた瞬間

 

誘導員の男性は後ずさりして

私から目を逸らした

 

それがより一層私をイライラさせる

 

 

私「んだこら!

  びびるくれぇなら喧嘩吹っ掛けんじゃねぇよ!

  さっきまでの剣幕どうしたよおい!

  おい!・・・おい!何目ぇ逸らしてんだおい!

  こっち見ろって!あぁ!?

  してあんだって!?

  文句あんだべ!?

  おら!言えよ!聞いてやるっつってんだろ!?

  あんだって!?(マジギレ)」

 

誘導「だ・・・だから・・・

   さっきから・・・

   こっちに入って来ようとする車が・・・」

 

私「それが私と何の関係があんだ

  って聞いてんだろーが!!!?

  直進は良いんだべ!?

  だったら私には関係ねぇんだよな!?」

 

誘導「無い・・・っす」

 

私「ねぇよな!!!?

  なのに何っだてめぇのさっきの口の利き方よ!?

  大体てめぇ誘導一切してねぇだろ!

  突っ立ってるだけだったじゃねぇか!

  だから車入って行くんじゃねぇのか!?

  今金貰って働いてるんじゃねぇのか!

  てめぇの行動次第で会社に迷惑掛かるって分かんねぇのか!

 

誘導「だったら好きにすればいいでしょ!?

   ・・・・うるっさいなぁ(ボソッ)

 

 

くっそ・・・!

こういう奴腹立つなぁ・・・!

 

自分より弱いと思う相手には強気で出て

自分より強そうな相手には強気でいかない人間とか

この世で一番嫌いなんだよ・・・!

 

勝てるか勝てないかじゃないだろ!

負けようが何しようが自分の信念を貫き通せよ!

貫けないならガタガタ言うんじゃねぇ!!!

 

 

私「ちょっとあんたじゃ話になんねぇし

  他の人探すわ」

 

 

誘導員の男性の横を通り過ぎ

工事現場にどんどん向かって行く

 

ったく

喧嘩吹っ掛けておいてなんだあの逃げ腰・・・

本当にちん〇んついてんのかよ・・・(イライライライラ)

 

 

誘導「ちょっと!どこいっ・・・!?

   ・・・どこ行くんですかってぇぇえ!」

 

 

うるっさい男だなぁ・・・

近所迷惑も甚だしいわ

 

なんだあいつ情緒不安定かよ・・・

絶対頭おかしいぞ・・・

 

 

でも多分

 

私が女だからって舐めちゃってて

まさか車からあんな勢いで降りてきて

今にも殴りかかってきそうな感じになるとは

思ってもいなかったんだろうなぁ・・・

 

ごめんねぇ・・・

ルカ家の人って男女問わず皆血の気が多いんだよねぇ・・・

 

売られた喧嘩は買っちゃう血が流れてる上に

喧嘩をする時は

先にマジギレした方が勝ち

みたいな法則があるから

すーぐ行っちゃうんだよなぁ・・・

 

 

クールダウンクールダウン!

ひっひっふーーー!ひっひっふーーー!

 

 

工事現場の方へ進んで行くと

ショベルカーを動かしている年配の男性がこちらに気付いて

重機を止めた

 

 

男性1「通って良いですよー」

 

私「あ、違うんですよー

  手ぇ止めちゃってすみませんねー

  そっちで誘導しているお兄さんね

  ちょっとおかしいんで何とかした方が良いと思って」

 

男性1「え?」

 

 

重機のエンジンを切り

こちらに降りて来てくれた男性

 

 

私「あのお兄さんの上の方とかって居ますかね?」

 

男性1「いるけど・・・」

 

私「あそこの分かれ道の所通ろうとしたら

  いきなり奇声あげてね

  窓開けたら大声で文句叫んでたんですよ」

 

男性1「・・・え?

   はははっまさか・・・」

 

 

ほんと

まさかだったよ

 

 

私「「さっきから車何台も入ってきやがる

   めんどくせー!このクソ!」

  とか言って絡まれちゃってね

 

男性1「え?」

 

私「それ私に関係ないよね

  って言っても「うるせー!」だの「めんどくせぇ!」だの

  ずっと怒鳴ってましてね

  勤務先の会社に直接電話しようと思って

  会社名聞いたら「お前に関係ねーだろ!」って言われたから

  直接こっちに来たんですよ」

 

男性1「そ、そんな事言ったんですか!?

   ちょっ、ちょっと待って下さい!」

 

 

男性が慌てて

反対側の道路の誘導をしている年配の男性を呼んだ

 

 

男性1「ちょっと!

   あっちやってる人にクレーム入ってるよ!」

 

男性2「え?」

 

男性1「言葉遣いが凄いんだって!」

 

私「いや言葉遣い以前に

  なんか奇声発してたし

  ちょっとおかしいですよあの人

  あんまり酷いからついつい私もカチンときちゃったし

  放っておいて良いレベルじゃないと思って

  車そのまま放置してこっち来ちゃったんだけど

  ・・・そう・・・つい・・・

  カチンときちゃってねぇ・・・(罪悪感)」

 

男性2「え!?ちょ、ちょっと待って下さいね!」

 

 

後から来た男性が

トランシーバーを使って

先程の奇声男にこちらへ来るよう指示をした

 

 

誘導「・・・・・・・なんすか」

 

男性2「なんすかじゃないよ!

   なんか失礼な事言ったりしたんだって!?

   そうなの!?」

 

誘導「そうだけど・・・もうクビにして!!!?

   もう嫌なんだって!!!

   こんな場所暑いしもう嫌なんだってぇ!!!」

 

 

うわぁ・・・

 

それ通りかかる車全っ然関係ねぇー・・・

 

 

男性1「何言ってるの・・・?」

 

 

ほんとだよ

 

何言ってるんだよ

 

 

男性1「と、とりあえず良いから謝りなさい!」

 

男性2「ちゃんと謝って!」

 

 

その瞬間

奇声を発した誘導員の男性が

突然

ほんの一瞬だけ土下座の姿勢を取った

 

そして頭を横に傾げ

いかにも不満気な表情からの

 

 

誘導「さんっせんしたぁっ・・・!」

 

 

ちょ・・・ふざっけんなよ!!!

そういうのコントで見た事あんぞ!!?

 

絶対笑わねぇぞ!?

 

 

私「い・・・いやあのさ(半笑)

  貴方そんなふてくされた顔で謝罪って

  土下座すりゃいいってもんじゃないでしょ

  全然悪いと思ってない以上

  これから先もそんな態度で仕事するでしょ

  それがどうなんだって話してんですよ

  そこ通る人皆気分悪い思いするでしょ」

 

 

って言うか

謝罪は要らないんだよなぁ・・・

 

多分さっきちょっとビビらせ過ぎちゃったから

こっちも悪いって言うかさぁ・・・(罪悪感)

 

対応だけした方がこの会社の為なんじゃない?

って提案だけだったんだけど・・・

 

 

誘導「だからクビにしてくれって言ってんだろぉおおお!!?

   もぉ嫌なんだってぇぇええ!!!」

 

男性1「・・・・・・・・・・」

 

男性2「・・・・・・・・・・」

 

私「・・・・・・・・・・」

 

 

一同絶句である

 

 

・・・えっ?

 

なんでこの人

私より明らかに年上っぽいのに

こんなふざけてんの?

 

仕事舐めてるにも程が無い?

 

私に向かってクソとか言いやがったけど

お前がクソじゃん

 

辞めたいなら自分で辞めろよ

自分の進退を他人に決めて貰おうなんて

考えが甘すぎじゃない?

 

 

って言うかほんと何この冗談みたいな状況

 

ちょっと・・・なんだ・・・

言葉が悪いけど

・・・気持ち悪いぞ・・・?

 

見ろよ

 

全員ドン引きしてんじゃん

 

全員時間が止まったみたいに動かねぇよ・・・

 

 

え?どうすんのこれ?

 

 

男性1「・・・・・・・・・・・・」

 

男性2「・・・・・・・・・・・・」

 

私「・・・・・・・・・・

  あ・・・いや・・・あのまぁ

  後の事はお任せするんで・・・

  とりあえず・・・まぁそういう事で・・・」

 

男性1「あ!いやすみません!

    ご迷惑をお掛けしました!」

 

男性2「本当にすみません!!!」

 

私「いえいえ良いんです良いんです」

 

 

ほんと

良いんです

 

個人的な制裁というか説教はもう済んでるから

 

女だからって舐めてると

いきなりグーで殴り倒される可能性あるんだぞ!

世の中にはお前より狂った超キレやすい人間だって居るんだぞ!

 

という事を身に染みて分かったと思うから

もうそれで充分です

 

 

それにしても

せっかく歯医者さんで良い気持ちになったってのに

酷い目に遭ったもんだよ!

 

 

私「遅くなりましたー」

 

母「何してたの」

 

私「ちょっとすぐそこで喧嘩になっちって!てへ!

  「お前」って言われて腹立っちゃった!」

 

母「へぇー?」

 

私「あそこの工事現場行ってみそ!

  今ならすっげぇ態度悪い誘導の奴居るから

  行ってあんたもがっつりやってきな!」

 

 

多分行かないとは思うけれど

 

母がキレたら

私なんか比にならないほど手に負えない人間である

 

 

二連続でとんでもない女たちに反撃されたら

きっとあの人も態度を改めると思うんだけどなぁー!