弱り目に祟り目

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

突然ですが

 

ルカ家の人間は

家族の誰かが転倒したりすると

『笑う』人間の集まりです

 

 

ごくごく一般的な普通の人間と言うのは

家族の誰かが転んだりした際

「大丈夫?」

という心配の言葉を掛けるものだと私は認識しているのですが

そこは合ってますよね?

 

私自身がルカ家の人間なので

もはやどこからどこまでが一般常識なのか

分からなくなっている節があるんですが

これは問題ないですよね?

 

「大丈夫?怪我してない?」

 

これが普通ですよね?

 

 

なんですけど

ルカ家はこのセリフが

 

ものっすげー取って付けたように

10分後くらいにようやく口から出てきます

 

 

じゃあ家族の誰かが目の前で転倒した場合

皆どういう反応をするかっちゅーと

 

 

まず『大爆笑』から始まる

 

 

何ならもう指を差して笑う所から入る

 

 

酷くない?

酷いよね?

 

こんな風に「酷くない?」とか言ってる私も

指差して笑う人間なんで

ほんっとどうにもならないんですけど

 

私が幼い頃からルカ家はこうだった

 

 

マジでがっつり転んで

膝から血を流すとか

足をガッツリ切るような怪我だったとしても

 

まず大爆笑だよ

 

もしかしたら

転んだ家族が失神していた場合でも

ひとしきり大爆笑してから

「はっはっはっはっは・・・

 はぁーーー・・・いやー笑った笑った

 え?もしかしてあんた失神してる?」

ってようやく気付くレベルかもしれない

 

 

私も何度笑われたか分からない

 

中には縫う程の怪我をしたのに

母に大爆笑された事だってあった

 

 

ただこれがわりと

転んだ側としては良かったんですよね

 

いや痛いんだよ

こっちはすんげー痛いんだけれど

目の前で指差して涙を流しながら大爆笑されたら

こっちも痛みを通り越して笑えてくるから

 

「あんった今!今!

 すんごい転がってたけどぉーーー!!?」

 

とか言いながら大爆笑された日にゃ

こっちも自分の転んだ瞬間の状況を改めて振り返って

笑えてくるからね

 

どんだけ血が出ていようが痛かろうが

どうだってよく思えて来る

 

 

私が幼い頃

股間付近を椅子に強打し

それを母に大爆笑され

私も大爆笑

当日中に何針だったか縫う羽目になり

 

私が高校生くらいの頃

よそ見をしながら歩いていた母が

階段から転げ落ちて行くのを見て大爆笑してやった

 

母は結局その怪我が

多分本来なら縫うレベルだったのに放置し

いまだに傷跡が残っている

 

父が凍った道路を酔っ払って歩いており

マンホールのくぼみで足を滑らせ

後ろにクルっとひっくり返って跳ね上がり

そのまま後頭部を地面に強打した時も私は大爆笑

 

その話を家で皆に聞かせた所

母も兄も大爆笑

 

普通家族の誰かが後頭部を強打したら

まず笑えないはずだ

 

 

相手がどんなにヤバイ転び方をしようと

迷わず笑っちゃう

 

それがルカ家である

 

 

そんなルカ家の大黒柱とも言える母から

ある日こんなメールが届いた

 

 

「ジジが畑に水やってる時に

 崖から転がり落ちて怪我した」

 

 

普通こんなメールが来たら

焦って心配するのが先なんだと思う

 

 

・・・が

メールを見た瞬間私は

 

吹いた

 

 

いや

あのね・・・!?

 

言い訳じゃないんだけれど

『畑』って多分借り受けた土地の事を言っているんですよ

 

そこはとてもじゃないけれど

そう簡単に転がり落ちられるような場所では

決して無いんですよね・・・!!!

 

 

どうやったらあそこから落ちるんだよ!?

って事を想像したら

もう一瞬にして笑いが込み上げた

 

恐らく落ちるとしたら

 

 

こういう状態だったと思うんですよ

 

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全身でダイブ

 


こんっな事あります!!!?

 

畑の淵には石が積み上げられていて

そこから足を踏み外すなんて事は

(普通に考えたら)あり得ないんですよ・・・!

 

なのにそこから崖(?)に落ちるって事は

もうこの図の状態しか考えられない

 

 

ただの飛び込みじゃん・・・!!!

 

 

何してんだよ・・・!!!?

 

 

思わず

大爆笑しながら母に電話を掛けた

 

 

私「ちょっと・・・!」

 

母「どう思う!?」

 

私「いやどうってあんた・・・!

  畑ってあっちの畑でしょう!?

  どこからどうやって落ちるんだよ!

  投身じゃねぇか!」

 

母「だからさ!

  なんか頭がクラクラしたとか

  足が草に引っ掛かったとか

  何だか言ってんだけどよく分かんないんだわ!」

 

私「馬鹿なんじゃないの!?

  笑わせるんじゃないよ!

  一体何やってんの!?」

 

母「H(兄)も笑ってたわ」

 

私「でしょうね!!?

  だって想像したら・・・ぶふっ!

  自分から飛び込んだとしか思えないじゃん!」

 

母「いや本当にそういう感じだったと思うよ!?

  ボロボロになって帰って来たから笑っちゃって!」

 

私「ボロボロって・・・!(爆笑)

  あ、そんで怪我の状態はどうなの?」

 

 

ここでようやく

状態の確認をしなければならない事を思い出した私

 

取って付けたかのように聞いてみた

 

 

母「病院行く程じゃないね

  ただ手とか指の間とか裂けてる」

 

私「あぁ、裂け・・・え?裂けてるの?

  思いの外重症じゃん・・・え?

  さ・・・裂けてるって何?

  指の間が裂けてる?

  どこからどこまで?何それ?

  病院行ったの?」

 

母「病院行く程ではない」

 

私「もう私が畑に水やるから

  ジジィにやらせるのやめようぜ・・・

  あぶねぇよあいつ・・・」

 

母「いや最近やりたいみたいだからさ・・・

  でもあそこで転ぶなんてなったらもう

  どこ歩いてても危ないよ・・・?」

 

私「そう・・・だね・・・

  あそこで転がり落ちて怪我するくらいだから

  家の中でだって転んで怪我する可能性あるからね・・・

  もう生きてるだけで危険と隣り合わせな人だよ

  何だろうあの人って昔っから

  そういう訳の分かんない怪我するんだよなぁ」

 

母「そうなんだよねぇ

  なんっかどんくさいんだよねぇ!」

 

 

まぁでも

最近父は率先して畑の世話をするようになったり

体力造りの為に筋トレもするようになって

何かと一生懸命である

 

一生懸命やっての失敗を

笑っちゃいけないんだよな

 

すまん父(THE・生きてるだけで危険と隣合わせな男)

 

と半笑いで反省しつつ

その翌々日

両親と海へ行く為に実家へ行った私は

想像していた以上に父の怪我が重症で

左手がぼっこりと腫れ上がっているのを目の当たりにし

ようやく本気で心配した

 

 

私「あんた大丈夫・・・?

  本当に海行くの・・・?」

 

父「このくらい大丈夫だ」

 

私「・・・そう?

  まぁ色は問題ないから

  折れてはいなさそうだけど・・・」

 

母「駄目だよ!

  あんまり優しい声掛けるとこの人

  大袈裟に痛がる人だから!」

 

私「大丈夫なのぉ!!?

  無理しないでぇ!!!?」

 

父「うぉおん!痛いよぉぅ!!!」

 

私「・・・・・・・・(全然大丈夫そうだな)」

 

 

そして家族3人で海へ行き

目一杯楽しんだ

 

 

 

その翌日から父は

 

 

風邪で寝込んだ

 

 

私「え?

  海・・・30度近くあったよねぇ・・・?

  そんな・・・えっ?

  あんな暑い日に海行って

  風邪ひくなんて事あり得るの・・・?」

 

母「あんたもあたしもピンピンしてんのに

  あの人だけ酷い風邪ひくなんて

  一体どういう事だと思う?」

 

 

分からねぇ・・・!

 

分からねぇけど・・・

ここまでどんくさいと何かもう可哀相・・・!!!

 

いやいやだって

気温が低い中で海へ行って泳いで

寒くてブルブル震えてた

ってんなら話は別だけれど

 

気温が30度近くもあって

皆口を揃えて

「あっちぃー・・・寝てらんねぇ・・・」

なんて言ってたのに

そんな状況下で人間ってどうやって風邪ひくの?

 

いや・・・そもそも風邪って

どうやったらひけるもんなの・・・?

 

私はどんなに頑張って

インフルエンザの人の近くをチョロチョロしたり

冬に半裸で寝たり水風呂に入ったりしても

ここ何年もの間

風邪をひけなかったんですけど・・・?

 

 

私「ちなみにジジィ

  海で私に凄いテンションで

  「俺が次の休みの日にまた海来るか!?」

  って言ってましたけど

  いきなり用意して行って誘って良いんですか?」

 

母「風邪ひいた事知らないふりして

  誘ってごらん

  ゲホゲホ死にそうになりながら断ると思うから」

 

 

お・・・

 

面白そうだから誘ってみようかな・・・!?