周りに影響されちゃうタイプ
皆様こんにちは
ＬＵＫＡでございます
以前一緒に働いていたＳさん
私が退職する前に
こんな悩みを打ち明けてくれた
Ｓ「最近めっちゃ応援したくなる
アニメの声優グループが出来たんだよね
ルカさんアイドルユニットの声優って知ってる？」
私「えーっと
アニメが発端で
グループで活動する声優って事でしょう？」
Ｓ「そうそう！それ！
たまたまネットサーフィンやってたら見掛けて
どのユニットも凄い応援したくなるんだけどさ
アイドルマスターってアニメのユニットがさ
見てるとめっちゃ「頑張れ・・・！」って
応援したくなるの
ネットで動画とかいっぱいあるからちょっと見てみて
踊ってる所見ると泣けてくるから」
私「へぇ・・・？」
Ｓさんは私同様
ネットサーフィンがやめられないタイプ
『進撃の巨人』の・・・えーっと
『ＯＮＥ ＰＩＥＣＥ』の緑の頭の
ロロノアゾロなるキャラクターが好き
という２つのアニメを見ていて
上記のキャラクターが好きだという事は知っているけれど
決してアニメが異常なまでに好きなタイプではない
後は
上記のキャラクターが好きだからといって
それらのグッズを集める
なんて事も決してしない
何なら
進撃の巨人は『名言集』みたいになった
クリアファイルをコンビニで見付けて
丁度リヴァイ兵長なるキャラも描かれていたから
Ｓさんにプレゼントした所
大爆笑しながら
「要らねぇわ！！！」
って言ってた
・・・が
数日後に
「これ目立つから使いやすい」
と喜んでいた
どうやらキャラクター云々よりも
使い勝手重視らしい
そんな彼女が声優ユニットとやらを応援するとは
一体どういう事なのか・・・？
しかも踊っている所を見ていると泣けてくる
ときたもんだ
これは気にならないはずがない
すっかり興味を引かれた私は
早速帰宅早々に
ネットであれこれ検索をかけて
いくつかの動画に辿り着いた
・・・と言うか
動画を発見した瞬間
一瞬にしてＳさんが言っていた言葉の意味を
ちょっと悟った
動画を開き
踊っている様子を見ている内に
私の胸はどんどん苦しくなっていく
あぁ・・・！！！
が・・・頑張れ・・・・・・！！！
あの
一言で言うと
年齢的にキツい
語弊がありそうで
ファンの方が見たら怒られちゃいそうなんだけれど
決して貶しているつもりは無い
だけど
女性が複数名
アニメに模した衣装らしき
キラキラふわふわしたドレスを着て
歌って踊るんですけど
明らかに結構年配の女性が含まれているんですよ・・・！
いやまぁ声がね！？
声優だから声が大事なんですよ！？
だから声優として抜擢された事には
何ら問題は感じないし
きっと実力も人気もある面々なんでしょう
ただ女性としてだよ・・・！！！
同じ同年代の女性として言わせて頂きたいんだよ・・・！
３０代過ぎてそんな恰好したくないだろ！！！？
思わず年齢をネットで検索すると
やっぱり厳しい年齢の声優さんも居た
４０代とかね・・・
４０代でキラキラふわふわした
ミニスカートのドレスを着させられて
歌って踊らされる
あんなハードな踊り
年齢的に絶対キツイから！！！
私今３０代半ばだけどさ
大体同年代の私に言わせりゃ
滅茶苦茶ハードなお仕事だからね！？
４０代って事は昭和生まれだよ
昭和生まれの人間が声優を志した時
絶対声優ってそういう仕事まで含まれていなかったと思う
まさか自分が
３０～４０歳になって
そんな衣装を着て人前で歌って踊るなんて
予想だにしていなかったと思う
でも
今の時代はそういう事もやっていかないと
生き残れない社会なんでしょう
やりたくない仕事まで
笑顔で一生懸命やらなきゃいけない
そういう現実をまざまざと見せつけられた気がする
声優って大変・・・！
裏方のお仕事だと思っていたけれど
昨今は声優さんもメディアへの露出が非常に激しいし
こういったユニットだと
ライブなんかも行うらしい
ライブて
何時間歌って踊るんだよ
声優＝歌手
みたいな感じかよ
想像しただけで身体が痛くなりそうだし
見ていてとても切なくなる
私がもしも声優だったとして
この年齢であの衣装を着て
人前で笑顔で歌って踊る事になったら
毎晩体育座りをしながら泣いて過ごすと思う
絶対感情の起伏が激しい
情緒不安定な状態に陥ると思う
ミニスカートなんて履きたくないし
キラキラふわふわした衣装なんて
１０～２０代までが限界だと思っている
３０代以降でそんな衣装を着るなんて
自分で自分に対して『痛々しい』という感情が芽生える
実際本人達がどう思っているかは分からないけれど
それを思うと同年代の女性として
可哀相過ぎて涙が出そうだし
否が応でも応援したくなる
現在３０代前半のＳさんもきっと
同様の感情を抱いて応援したくなってしまったのだろう
分かるわ・・・！
翌日
私「見た・・・あれは切ない・・・」
Ｓ「言ってた意味分かってくれた！？」
私「４０代の人とか居るんじゃん・・・！
なのにあんなキラキラふわふわの
ミニスカートとか履かされて
あんなの応援しない訳いかないじゃん・・・！」
Ｓ「そうでしょ！！？
心底応援したくなるっしょ！！？
「うわぁぁぁあ頑張れぇぇえ！」
って泣きながら応援したくなるっしょ！？」
私「絶対最初に声優を志した時は
あんな事をするつもりなんて無かったと思うんだ！
あれはきっと『なりたかった自分』じゃないと思うんだ！
でも・・・仕事は選べないんだね・・・」
Ｓ「そうなんだよ・・・！！！
上がやれって言ったらやらないといけないんだ
って感じするでしょう！？
どんな会社もそういうものなんだ
って絶望感感じるでしょう！？
しかもあの踊りめっちゃ大変そうじゃない！？
絶対トレーニングとか大変だから！
知ってる！？
たまに踊ってる最中辛そうな表情するんだよ！？」
私「え」
Ｓ「笑顔なんだけど眉間にシワ寄せて
苦しそうな表情になる瞬間あるんだよ！？
踊り終わった後息切れしてる時あるんだよ！？
体力の限界なんだよ・・・！！！」
私「ご、ごめん
そこまで気付かなかった」
Ｓ「なんでさ！？
あんなに頑張ってるんだからちゃんと見てやれよ！？」
私「すみませんでした・・・
って言うか想像しただけで辛い」
Ｓ「声優って過酷な職業だよね・・・」
私「そうだね・・・
ルパンの銭形警部の声優も
確か８０代のお爺ちゃんだもんね・・・」
Ｓ「え・・・死ぬだろ
移動中に死ぬだろ
何歳まで働かせるつもりだよ」
私「サザエさんのフネ役も８０代のお婆ちゃんだよ」
Ｓ「は！！！？
え！！！？
あの声の人色んな番組でナレーションやってんじゃん！？
８０代なの！？」
私「結構前にネットで見たから
もう９０代かも知れんよ」
Ｓ「せ・・・声優業界って・・・
働かせ過ぎじゃない・・・？」
私「だからお前も社畜として頑張れよ」
Ｓ「・・・なんか
あんなに頑張ってる人達がたくさん居るなら
あたしまだまだ残業頑張れそうな気がしてきたわ
あたし・・・頑張るわ・・・」
声優の皆様の頑張りによって
新たな社畜が誕生した瞬間であった
