母を遊ばせる日

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

先日

実家の母から声を掛けられ

 

両親&兄夫婦と一緒に

 

何と

 

お祭りに行って来ました・・・!!!

 

 

そんな「!」マーク3つも付ける程

大層な事じゃないだろ

 

と思うでしょうけれど

こんな家族全員揃った状態でお祭りなんて

生まれてこのかたただの一度も無いんですよ

 

ルカ家って昔は殺伐としていて

団体行動とか取った事無かった

 

一緒に外出する=『身内の葬式』

ってくらい家族団らんが無い家庭だった

 

 

私が外食をするようになったのも

ボーリングやビリヤードやカラオケも

全部自分が高校生になって

自分でお金を払えるようになってから

友人や当時の交際相手と一緒に

 

というのが私の初体験

 

 

そんなだったのに・・・

もうほんとねぇ!?

家族揃って行動なんて・・・なんっかこう・・・!

 

皆歳取ったなぁ・・・・・・

って思うよね・・・(遠い目)

 

感慨深いとかそういうのより先に

年齢的なものかな・・・

ってしみじみ思っちゃう

 

 

ただまぁ今回のお祭りもそうなんだけれど

兄(Hさん)からのお声がけがあったのが

一番の理由だと思う

 

私は自分から人に声を掛けるタイプの人間じゃないし

腰が非常に重いし

基本仕事の時以外は完全なる引き籠りでも

全然平気で生きていけるタイプの人間である

 

1か月他人と一度も会話をしなくても

平然としていられるタイプ

(実際本当に会話をしなかったのは

 1か月程度なので

 1か月というのはあくまでも実績ベースだけど

 多分年単位でイケる気がしている)

 

そんな私の事を理解してなのか

兄は母に

「ルカも誘った方が良い」

と声を掛けてくれたらしい

 

なら行くわ!!!

 

人混み苦手だけど

せっかく誘ってくれたなら存分に楽しむわ!

 

 

と言う訳で

ガッツリ食べる気満々で

お金をたっぷり用意してお祭りに行って来た

 

 

もうほんと

食べる以外何の目的も無かった

 

「花火が凄い」とか言われていたけれど

花火なんかじゃ腹は膨れないんで

食べ物の事しか考えていなかった

 

 

・・・なんだけど

 

お祭り会場に到着した途端

人混みの凄さに圧倒された

 

人間が蟻の大群みてぇだ・・・!!!

 

 

はぐれないように必死に母の腕を掴みながら歩き

 

ものの5分程で吐きそうになった

 

 

私「う・・・うぇっ!!!」

 

母「え!?は!?

  何あんた急に!」

 

私「ひ・・・人混み耐性が無さ過ぎて・・・!

  うぉぇっ・・・げふっ!」

 

母「ちょっとやめてよこんな所で!?

  何なのあんた!?」

 

私「って言うか鼻が良すぎるから

  人の体臭とかが非常にキツイです・・・!」

 

母「あぁ・・・

  あんまり呼吸しないようにしなさい」

 

 

え?

 

あんまり呼吸しないようにする

ってどういう事?

 

それ私死なない?

 

吐き気より重症じゃない?

 

 

食べ物を買いたいから屋台を覗こうとすると

その屋台の全てに長蛇の列が出来ている

 

私の大好物のたこ焼き屋なんて

100人近い人が並んでいる

 

 

信じられない・・・!

 

こんなド田舎にこれほどの人間が生息していたなんて・・・

お前ら普段どこに潜んでるんだよ・・・!

 

 

どこへ行っても

人・人・人・人・人!!!

 

これじゃお祭りに来たのか

人間を見に来たのか分からない

 

 

一旦私は

一人で行動する事にした

 

団体行動を取っていたら

一生食い物にありつけない気がする・・・!

 

こういう人混みの中を歩く時は

一人高速移動に限る・・・!

 

 

一人行動の最大長所とも言える

フットワークの軽さと

人混みすり抜けの術を使って

するするっと進んで行き

多少空いている店を選んで並び

しこたま食べ物を購入して家族と合流

 

どうやら家族ほぼ全員に知り合いが居る

まさに「世間は狭い」の象徴とも言える食べ物屋に到着し

椅子とテーブルを確保した私達一家は

そこで食事とお酒を楽しむ事になった

 

 

ただ私さ

 

お酒は嗜まないんですよね

 

 

「色んな食べ物を食べ歩く」

「たばこを吸う」

 

これが主な目的なので

お酒を飲む人達とは根本的に目的が違っている

 

 

なので

ひとしきり食事をしまくった後は

再び家族から離れて一人でお祭り会場を

見て回る事にした

 

 

何だろう・・・

せっかく家族でお祭りに来ているのに

どこまでも一人行動が好きな人間だよね・・・

 

 

一人でするする進んで

母が大層喜びそうな

ギラギラ光る景品が当たるクジをやったりしながら

色々な店を見て回っていたんですが

 

ネタになりそうなものはこれだった

 

 

『青春している若者が多い』

 

 

人混みの中を歩いていると

こんな会話が聞こえてくるんですよ

 

 

男性1「お!よぉ!」

 

男性2「おぉ!お前も来てたんだ!?」

 

男性1「え!?って言うかお前・・・

    あ、二人ってそういうアレだったの!?」

 

男性2「違う違う!友達だから!」

 

男性1「でも手ぇ繋いでんじゃん」

 

男性2「これはだってほら!

    はぐれるから!」

 

 

青春~~~~~~~!!!

 

堪んねぇなぁおいこら甘酸っぺぇったらねぇわ!

 

 

どこの誰がしている会話なのかまでは

全然見えないから分からないんだけれど

 

女の子もその場に居るんでしょうね

 

女の子を誘って二人で来ている所を

ばったり友人に会ってしまって

嬉しい指摘をされている真っ最中なんでしょう

 

 

こんな会話が

お祭り会場の中で5回以上は耳にした

 

 

良いよねぇ青春!

 

素晴らしい!

 

恋愛している時は

ドキドキワクワクして楽しいものだもんね!

 

 

いつどうなるかは分からないけれどお幸せに!

(最短交際期間6時間の女)

 

 

こうしてお祭り会場を見て回った私は

一旦拠点へ戻る事にした

 

・・・が

家族は花火が始まる時間まで

その場所に留まるという事だったので

 

再び一人でお祭り会場を回る事にして離席

 

 

並んでいる人が多過ぎて

結局たこ焼きやお好み焼き等の粉物系をゲットする事はならず

 

クジ引き屋でクジを引き

母が喜びそうな『何だか綺麗なボール』をゲット

 

 

店「それ叩くと光るから!」

 

私「叩くと?」

 

店「そう!ほら!こうやって!(バシッ!)」

 

私「うおぉおおおお!(母絶対喜ぶやつだこれ!)」

 

店「ね!?良いでしょ!?」

 

 

・・・・・・・・あれ?

 

何か私がすげぇ喜んでると思われてそう

 

こういうのが好きなのは私じゃなくて母なんだけどな・・・

私が凄く幼稚な人と思われていそうで

腑に落ちないぞ・・・

 

と思いながらもまた拠点へ戻り

母にお土産の

『叩くとビカビカ光るボール』を手渡した

 

 

母「あら!凄いね!?

  良いね!!!

  あっははは!

  凄い光ってる!」

 

 

まるで子供のように

何度も何度もボールを叩いて喜ぶ母

 

 

母「あたしも一緒に遊びに行きたいんだけど

  行くなって言われてるんだ・・・」

 

私「まぁ・・・もうすぐ花火始まる時間だし

  後で連れて行ってあげるから我慢しなさい」

 

 

ようやく花火が始まり

ひとしきり花火を見ていたが

どうにも花火には興味が沸かない

 

 

途中一人でふらっと

甘栗を買いに行った

 

 

私「こんばんはー

  これ1つくーださい!」

 

店「はいよー」

 

私「これ試食ですよね

  うーん!美味い!」

 

店「ほんと?

  じゃあちょっとサービスして

  これ入れておくからね~」

 

私「わーい!ありがとうございますー!」

 

店「ブログもやってるからもしよかったら見てね!」

 

私「・・・・・・・・・(にこっ)」

 

 

え?

 

あんたもう齢70歳くらいに見えるけど

ブログとかやっちゃってんの・・・!?

 

すげぇアグレッシブな爺さんだな・・・!!!

 

 

再び家族の元へ戻り花火を見上げる

 

首・・・いてぇなぁ・・・

 

ついついよそ見をしていると

ふとある事に気付いた

 

 

花火やってる最中は

多少店が空いている・・・!!!

 

 

私「あっち空いてきたよ

  行ってみるかい?」

 

母「え?でも花火・・・

  ・・・良いか!

  行くわ!」

 

 

母を連れて

母が好きそうだと思って目星をつけておいた

クジ引き屋へ連れて行った

 

 

母「ダイヤの指輪あるわ!!!」

 

 

母は目をキラキラ光らせて

おもちゃの指輪を指差した

 

 

私「うんうん

  当たると良いね」

 

 

お店の人にお金を渡し

母が一度と私が一度クジを引いた

 

・・・が

 

 

店「この一番下から選んでね!」

 

私「あら指輪は駄目?」

 

母「ダイヤ駄目だった?」

 

店「え?

  あ、これ欲しいの?

  仕方ないなぁーじゃあ良いよ!

  2人ともここから選んで良いよ!」

 

母「ほんと!?良いの!?

  じゃあこれにしようかな!

  この一番大きいダイヤのやつ!」

 

私「私の分もあんた選んで良いからね

  キラキラするやつ探しなさい」

 

母「うん!

  えーじゃあどれにしようかなぁー!」

 

店「・・・・・・・・・・・」

 

 

やめて

 

生温かい目で私達を見ないで・・・!!!

 

 

本当は

母は『飴の量り売り』が大好きなんだけれど

残念ながらそんな屋台は出ておらず

他にはフリスビーの屋台で遊ばせて終了

 

 

こうして

思う存分お祭りを楽しんだ私達

 

 

夜0時過ぎ

 

 

母「これ電気消したら綺麗かもね!」

 

 

電気を消して

『叩くとギラギラ光るボール』を

何度もべしべし叩いて遊ぶ母を見つめていた

 

 

 

あれ?

 

 

どっちが親でどっちが子だっけ・・・?