生きているとトラウマは増える一方

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

先日私

退職後初めて

 

会社の夢を見た

 

元々働いていた当時から

あまり仕事の夢を見るタイプじゃないんですよね

 

見るのはいつだって

夢や希望が溢れたSF小説のような夢ばかりで

現実感のある夢なんてほぼ見ない

 

 

なんだけど

久々に見た現実感のあるその夢が

まるで現実感の無い悪夢のようだった

 

 

夢の始まりは

「ちょっと手伝って欲しい」

と言われて手伝い始めた仕事のシーンからだった

 

 

現場から『布製品』を全て引き上げてきたので

廃棄するのを手伝ってくれ

という事だった

 

どういう事情があるのかは分からないけれど

目の前には大量に積み上げられた

ありとあらゆる『布製品』があった

 

なるほど

こりゃ確かに廃棄するのも一苦労だろう

 

 

そう思った私は

素直に廃棄する作業を手伝い始めた

 

夕方になる頃には

半分以上の布製品の廃棄が完了したが

 

その時

 

会社からこんな指示が下った

 

 

スウェード生地の商品だけは

 元あった現場へ戻して下さい」

 

 

はぁぁああああ!!!?

 

 

今更ぁぁぁあああ!!!?

 

 

元々その作業をやっていた女性が

困った顔で私に語り掛けて来る

 

 

女性「ルカさんだったら

   何か良い方法思いつきますよね?」

 

 

な・・・何言っちゃってんの?

 

どこぞの猫型ロボットじゃあるまいし

そんな簡単に良い方法なんて思いつかないよ・・・?

 

 

とりあえず

すでに廃棄場所へ運んだ布製品を

段ボールに入れて回収し直す私

 

うず高く積み上げられた布製品の中から

今度はスウェード生地の商品だけを探し出す

という作業に切り替えた

 

 

私「これはスウェード・・・

  これは違う・・・これは違う・・・」

 

 

夜遅くまで作業をしていると

上司が私の前に現れた

 

 

上司「順調ですかー?」

 

私「順調なはずが無いでしょう」

 

上司「もうそろそろ終わる頃かと思ってきたんですけど

   まだまだ掛かりそうですねー」

 

 

そう思うならあんたも手伝えよ!

 

 

私「ところでこれ

  どこの現場から何をどれだけ回収したかのリストは

  あるんですよね?」

 

上司「ルカさんが作ってくれてるんじゃないんですか?」

 

 

え!!!?

 

作ってないよ!?

 

 

上司「ルカさんなら言われなくても

   そのくらいやってるでしょ~?」

 

 

何言ってんの!?

 

確かに最初から私が手掛けていれば

念の為にとリストを作っておいただろうけど

私が見た時には既に商品は

段ボールから出されて山積み状態

 

どこの現場から何が送られて来たかなんて

分からない状態だったからね!?

 

 

上司「でもリストが無くても

   ルカさんなら何とか出来るでしょ~?」

 

 

思わず

声を荒げる私

 

 

私「どうして自分には出来ない事を

  「お前なら何とか出来るだろう」

  と軽々しく口に出せるんですか・・・!

  何なんですか一体・・・!」

 

 

そしてそこへ

追い打ちを掛けてきたのが

 

 

女性「すみませんルカさん

   あたし別の仕事やらなきゃいけなくて

   これお任せして大丈夫ですか?」

 

私「・・・・・・・・・・・・」

 

 

わぁちくしょう!

 

なんてこったい!

 

どいつもこいつもいつもそう!

 

「自分がやります」と手掛けた仕事を

最後までやり通す人間なんてどこにも居ない!

 

結局手伝いで入った私が

泣きを見る事になるんだ・・・!

 

 

って言うか

なんでスウェード生地だけ戻すの!?

 

そもそも何で布製品を全て回収して廃棄するの!?

 

 

いやそんな事よりもまずは

スウェード生地以外は廃棄して・・・

いやいや待てよ?

 

話が二転三転するのがこの会社だ

 

スウェード生地の次はコットン生地も

とか言い出しかねない

 

念の為にまだ廃棄場所へは運ばず

一旦倉庫に運び込んでおいて・・・

 

 

どうやってスウェード生地の商品を

正しく回収した現場へ戻すかだけど・・・

 

そうだな・・・

前月の棚卸のデータを基にリストを作成すれば

おおよその数は把握出来る気がしてきたぞ・・・

 

 

もう既に

誰も居なくなった社内で

一人で必死に大量の布製品に埋もれて作業をする私

 

 

翌朝

上司がこんな事を言ってきた

 

 

上司「これが終わるまで

   退職は延期してください」

 

 

えぇぇええええ!!!?

 

もう退職日も間近だったのに・・・!

 

 

何なのよこの会社!

 

 

もう・・・

 

もう絶対

何が何でも退職日に辞めてやるんだからぁぁぁーーー!!!

 

 

怒りいっぱいの状態で目を覚ました私

 

 

外から鳥のさえずる声が聞こえてくる

 

 

え・・・?

 

夢・・・だったの・・・?

 

 

寝転がったままボーっと虚空を見つめる

 

 

なんて・・・恐ろしい夢だったんだ・・・

 

 

夢とは言え

まさに本当に毎日こんな感じだった

 

「こんな事があったんですよ」でも

充分通用するくらいにリアルな夢だった

 

 

って言うか

「ルカさんなら何とか出来るでしょ~」

はマジで

無理難題を吹っ掛ける時に何度も何度も言われてたやつだ・・・!

 

私はどこぞの寺の坊主じゃねぇんだよ!

 

ぽくぽくちーん

で何でも解決出来る訳じゃねぇんだ・・・!

 

 

起き上がってロフトから降り

たばこに火を付けてふと思い出した

 

 

私は高校生の時

単位を計算して上手くサボってバイトに励んでいたけれど

途中で『入院』というトラブルが発生し

単位が足りなくなってしまい

「このままじゃ卒業出来ない」

と言われた

 

補習を受ける事で何とか事なきを得たけれど

その当時の事がよほど恐怖だったのか

いまだに高校を卒業出来ていない夢を見てうなされる

 

 

まさか・・・

 

会社で2年も退職を延期されまくっていた事も

「一向に辞めさせてもらえない」

という恐怖心からトラウマになって

悪夢として見るようになるんじゃ・・・!?