とりあえずそのあだ名はやめて

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

昔から

おかしな所で凄まじい記憶力を発揮するくせに

人の顔や名前を覚える事は出来ない私です

 

 

覚えないぞ!

 

私は人を覚えられない人間だぞ!

 

 

ただまぁ何だろう

接客業をやっていた時は

お客様の顔を覚えるという事が

お客様の満足度に直結していた気がするんです

 

やっぱり店員さんが自分の顔を覚えて

愛想良くしてくれたら

気分が良いもんなんじゃないですかね

 

 

だから

一発で覚えてました

 

ウェイティングボードに書かれた名前を見て

一発で名前も覚えてました

 

 

やれば出来る子

 

お金が貰えるか貰えないかで

脳みその回転数が明らかに変わる子

 

 

・・・え?

凄い最低じゃない私?

 

 

 

仕事の最終出勤日のお昼休み

 

私は

ブログを応援してくれているMさんに誘われて

ホテルのラウンジでお食事をしていた

 

Mさんは私によくご馳走をしてくれる人だった

 

幼い頃から

食べ物を与えてくれる人にはよく懐く人間なので

Mさんが「3回まわってワン!」と言おうものなら

3回どころか300回だってまわる勢いで懐いている

 

 

Mさんと楽しく会話をしながら食事をしていると

突然

甲高い声が響いて来た

 

 

女性「あれぇ!?

   なんか見た事あると思ったら

   ルカぴょんじゃーーーーん!」

 

私「!!!!?」

 

 

目の前には

そのホテルの制服を着た女性が

嬉しそうに笑って立っている

 

 

女性「めっちゃ久しぶりー!

   元気だったー!?」

 

私「あ、はい

  お久しぶり・・・です」

 

女性「噂とかでは聞いてたけど

   なかなか顔あわせる機会なかったからさー

   いやー会えて嬉しいわー!」

 

 

読んでいる方は

もうお分かり頂けているだろう

 

 

 

この人の事が全っ然思い出せない・・・!!!

 

 

若干色黒で

髪の色が明るく

活発そうな印象を受ける女性

 

ね・・・年齢不詳・・・!

 

この人は何歳なんだ・・・!?

 

私と同じ歳・・・には見えない

多分若干年上だろう

 

見覚えは・・・あるような気がしないでもない

 

 

女性「今〇〇で働いてるんだって!?

   制服じゃん!

   休憩中なの!?」

 

 

け・・・

 

敬語で話すべきなのか

タメ口で話すべきなのかすら分からない・・・!

 

名前は!?

年齢は!?

私との関係は!?

 

 

すると

ある物が視界に入った

 

 

女性の左胸の辺りに

ネームプレートが付いている・・・!

 

 

あれが・・・

あれさえ見る事が出来れば・・・!

 

 

名前を見る事が出来れば

さすがに私だって思い出すに違いない・・・!!!

 

 

だけど

女性は私の左側に立っている

 

ネームプレートが見えない!

 

 

私「そ、そうなん・・・ですよ

  休憩中で・・・

  (視線がネームプレートに集中)」

 

女性「そうなんだ!?

   どう!?仕事楽しい!?」

 

私「いやー・・・ははっ

  どう・・・でしょうね・・・

  (後ちょっとでネームが・・・!)

  でもそろそろ退職しようかなぁと思っていて・・・

  (あぁ!ネームが・・・!ネームが見えない!!!)」

 

女性「え?そうなの?」

 

私「・・・・・・・ハッ!

  いや違うんです!

  今日が最終出勤日で!(パニック)」

 

女性「そうなんだ!?

   次もう決まってるの!?」

 

 

そんな事は今どうだって良いんだよ!

 

そんな事より今は

貴女が一体何者で

私と一体どこで接点があったのか

の方がよほど重要な問題なんだよ・・・!

 

 

って言うか

「すみませんどなたでしたっけ・・・?」

と聞く隙が無い・・・!

 

マシンガンのように喋る人間だな・・・!

 

 

こういう喋り過ぎな人は

私が最も苦手とするタイプだから

絶対に『友達』じゃない事は確かだ・・・

 

だとしたら職場・・・?

 

でも職場だとしたらこの喋り方はあり得ない・・・

 

 

私「え・・・いえまだ・・・」

 

女性「そうなの!?

   〇△とか△△とか募集してるらしいよ!

   あたしもそろそろここ辞めようかと思っててさー!」

 

私「はぁ・・・そうなん」

 

女性「あ!ごめんね!邪魔しちゃって!

   もう戻るね!

   ゆっくりして行ってね!!!」

 

私「・・・・・・・(ポカーン)」

 

 

嵐のように現れて

嵐のように去って行った・・・

 

 

M「・・・・・・・・・・

  元気な人だったね・・・

  お友達?」

 

私「・・・・・・・・・・」

 

M「え?聞こえてる?

  お友達?」

 

私「だ・・・・・・・・・」

 

M「え?」

 

私「誰なんでしょうね・・・!!?」

 

M「え」

 

私「あのタイプの人がお友達とは

  考えにくいんですよ・・・!

  じゃあ職場かっちゅーと

  以前の職場で私にタメ口きいてくる人なんて

  居ないはずなんですよね・・・!」

 

 

そう

 

寿司屋でもガラス工房でも

私はほぼ常に

人に指示を出す側の人間だった

 

久しぶりに再会した私に対して

タメ口で話しかけてくる人なんて居ないはずなのだ

 

 

私「じゃあ一体誰なんだ!!?」

 

M「えぇーーーーー!?

  もしかして覚えてないのぉ!?

  めっちゃ親しそうに話して来てたよぉ!?

  だってなんか変なあだ名で呼ばれてたじゃん!?

  それなのに全然分からないの!?」

 

 

それがおかしいんだよ・・・!

 

あんな変なあだ名で呼ばれた事

私生まれてこのかた一度も無い・・・!

 

 

私「分からない・・・!

  見覚えはあるような気がするけれど

  いつどこで見たのかが

  全くこれっぽっちも思い出せない・・・!」

 

M「人の顔覚えるの苦手な人だって事は

  よく知ってたけど・・・

  あれは絶対・・・

  割と親しかった人だと・・・思うよ・・・?」

 

私「ですよねぇ!?

  じゃないとあんな喋り方して来ませんよねぇ!?

  なのに全然思い出せない私って

  人としてどうなんですかねぇ!?

  しかもネームプレート見る事に意識集中し過ぎて

  なんか変な事言っちゃったし!」

 

M「あぁそろそろ仕事辞めようと思ってる

  って?

  急に何言ってんだこの人

  って思ったわ

  辞めようと思ってるんじゃなくて

  むしろ今日辞めるじゃん」

 

私「もう頭の中が大パニックで!」

 

M「ルカさんでもパニックになったりするんだ!?

  いつも冷静だし頭の回転速いから

  そんなの想像出来ない・・・!

  あぁでも確かに言ってる事はおかしかったよね・・・

  顔に出ないから分かんないなぁ~

  普通に友達なんだーと思って見てた・・・

  で、名前見れた?」

 

私「いや!

  惜しいんですよ!

  後ちょっとで見えそうだったんですけど・・・!」

 

M「じゃあ次もし近くに来たら

  あたしも見てみるよ」

 

 

それから数分後

 

再び女性が私達のテーブルにやって来て

笑顔で水を注いでくれた

 

 

今だ・・・!!!

 

 

今こそネームを・・・!

 

 

 

ネームに書かれた名前が

バッチリ見えた・・・!!!

 

 

私「・・・・・・・・・」

 

M「どうだった!?

  ネーム見えた!?」

 

私「見えたけど

  全っ然分かんない・・・!!!」

 

 

え・・・

 

 

私これ今絶対

 

 

Mさんから

 

 

「こいつ私の事も忘れるな」

 

って思われちゃうやつじゃない!!?

 

 

忘れないよ!?

SさんとMさんはブログを応援してくれた上に

ネタまで提供してくれる良い人達だからね!?

 

絶対忘れないよ!!?

 

 

って言うか

 

あんな変なあだ名で私を呼ぶとか

一体誰なんですかぁーーーーーーー!!!?