私もこの1回を『生きる』のだ・・・!

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

昨日の記事で

実家へ行き

数時間母と過ごした私は

 

もうこれでしばらく母から電話が掛かって来る事もあるまい!

 

とすっかり安心しきっていた

 

 

やっぱりね

時折顔を見せておかないと

何度も何度も電話が掛かってきちゃ

 

 

母「もしもし?」

 

 

電話

 

かかって来た

 

 

会った翌日の朝にはもう電話かかって来た

 

 

えぇぇ・・・!?

なんで・・・!!?

 

 

私「昨日お会いしたばかりなんですけど・・・」

 

母「ちょっとあんたにお勧めしたい絵本あるんだけど!」

 

私「はぁ」

 

母「多分凄く最近の絵本なんだと思うんだけどさ

  『100万回生きたねこ』って絵本

  あんた読んでみなさいよ!」

 

 

100万回生きたねこ・・・

 

 

100万回生きたね・・・

 

 

私「読んだ事あるな」

 

母「嘘だぁーーー!!!

  あれ多分最近出たばっかりの絵本だよ!?

  本当に読んだ事あるの!?」

 

 

あれって結構前から無かった?

 

病院や歯医者さんの待合室によく置かれていて

それでもう何年も前に読んだ事があるような気がするんだけど

 

 

母「どんな話だった?」

 

私「はぁ・・・話はいまいち覚えてないけど

  白と黒のしましま模様の猫の絵のやつでしょ?」

 

母「違いますー!

  茶色と白のトラ猫ですー!」

 

 

んんん!!!?

 

その場ですかさずネットで検索をかける私

 

 

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茶色・・・なのか・・・?

 

そう・・・なのか・・・

 

 

私「それでこれが何だって?」

 

母「泣けるんだわ・・・!

  すっごい泣けるんだわ・・・!」

 

私「・・・猫だからでしょ?」

 

母「え?」

 

私「この主人公が猫じゃなくて人間だったら

  あんた絶対泣かないでしょ

  あんた動物ものは何見ても泣くでしょ」

 

母「そういう事じゃ・・・・・・

  あぁ・・・そうだね

  これ人間だったら別に何とも思わないわ」

 

 

ほらな!?

 

そういうもんなんだよあんたも私も!

 

 

だとするとこの絵本を見て涙したのは

決してストーリーが素晴らし過ぎて感動した

とかそういう事ではなくて

猫という主人公だったから感情移入出来た

っちゅーだけのお話なんですよ!

 

 

母「・・・いやそんなのどうでもいいわ!

  とにかくこれ読んで!

  あんたにこそ読んで欲しい本だから!

  歯医者にあるから!」

 

 

そんなに言うなら読むけど・・・

 

 

えーっとどうかなぁ

最近は宮沢賢治の本なんかもそうだけれど

ある程度有名な本だと

ネット上で無料で読む事が出来るようになっているはず

 

と思って検索してみたけれど

どうも合法じゃなさそうなやつが出て来た

 

 

今日は丁度歯医者の日だし

歯医者さんで読んでくるか・・・

 

 

 

この『100万回生きたねこ』という本

かなりの人気作品で

大人の絵本と話題になっていた事もあったので

多くの方が既に読んだ事があるでしょう

 

敢えてストーリーをかいつまんで書くとこんな感じ

 

 

ある所に猫が居ました

猫は時に王様の飼い猫であったり

漁師の飼い猫であったり

泥棒の飼い猫であったり

少女の飼い猫であったりしました

 

だけどいつだって不幸な死に方をして

また蘇って誰かの飼い猫になってしまいます

 

そうしているうちに野良猫になった時がありました

 

自分に全く興味の無い綺麗な白猫ちゃんと出会い

恋をして子供も生まれました

 

ネタバレになるのでラストはざっくり行くと

 

猫はもうこれ以上蘇る事はありませんでした!

 

 

っちゅーお話なんですね

 

 

歯医者で本を読み終えた私は

帰宅してすぐに実家の母に電話をした

 

 

私「読んだ」

 

母「もう!?それでどうだった!?泣けた!?」

 

 

うーん

 

 

私「絵本としてはどうなんだろうね?

  絵本ってようは子供にとっての学びのツールでしょ?

  子供にとって教訓になるのは

  最初の方だけなんじゃなかろうかって気がするよね

  こういう風に自分以外の他者を

  「これがお前の幸せなんだ」と押し付けるように

  思い通りに動かすような事をしてはいけないよ

  みたいなさ」

 

母「そこ!?

  そこじゃなくてラスト読んでどうだったの!?」

 

私「この猫は100万回も生きてない

  1回しか生きてない

  って思いました」

 

母「・・・ほぉ・・・」

 

私「やはり自分の思うがままに

  自由に生きてこそ

  生きるって事なんだと思いました」

 

母「そうじゃないわ・・・!!!!!!」

 

 

え?

 

 

母「そうじゃなくて!

  自由に生きてても結局最後の所は

  素敵な相手を見付けて家庭を持って

  あぁ幸せだなぁ!

  ってなるやつでしょう!!!?」

 

私「あのトラ猫にとっては白猫と一緒に過ごせたのが

  一番の幸福だったかも知れないけど

  最終的にその人にとっての幸せが何かなんて

  分からないじゃないか

  そもそもこれ読むとやっぱり人間が駄目だよね!?

  自分の枠にはめ込んで相手も幸せだろうみたいなさ!

  自分だけが幸せって事に気付いちゃいねぇ!

  人間は駄目だわ!

  やっぱ自由って大事!!!」

 

母「そうじゃ・・・ない!!!!!」

 

 

えぇ!?

 

 

母「あの本をあんたに読ませたかったのは

  そういう事じゃない!!!

  最終的にはあんたも誰か素敵な相手を見付けて

  幸せな家庭を築いて「あぁこれが本当の幸せなのか」ってなる!

  やっぱり家族が居るって幸せそうだなぁー

  ってこれ読んであんたがそう思ってくれる!

  そういうつもりだったんだけど!!?」

 

私「あ、あぁ・・・」

 

 

なるほどね・・・!?

 

最近結婚しろ結婚しろ

みたいなのが無くなったから

もうすっかり諦めてくれたのかと思っていたのに

やっぱりまだ諦めてなかったのかよ・・・!!!

 

 

私「これを読んで

  真実の自由とは何かに気付かされました

  私も私だけの自由な人生を生きます!!!」

 

母「そうじゃないんだってぇぇぇえ!!!」

 

 

という訳で

『100万回生きたねこ』

 

私からすると

『1回しか生きていないねこ』に見えましたが

興味のある方は是非一度読んでみてくださいねー!!!