先生は私の代が卒業後 元生徒と結婚しました

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

昨日の記事で

『学校の席』を3,000円で購入した私

 

 

思えば学生時代

 

私はあらゆる物をクラスメイトからお金で購入していた

 

 

その一部に『ノート』がある

 

8組だけに課せられたルールだったんですが

数学と科学と日本史(社会)だけは

担当の先生がノートを提出するようにルールを設けていたんですよ

 

授業中

全く授業に参加していない生徒が

あまりにも多過ぎるもんだから

各自ノートを提出させて

ちゃんとノートをとっているかどうか確認し

 

ちゃんと黒板の内容を書き写しているノートを提出した人だけ

単位をあげる

 

という仕組み

 

 

ルーズリーフを使用している生徒も居たんだけれど

それだと表紙を入れ替える事で

「提出遅れました!」

なんて言って日をずらして提出する事が出来ちゃうので

ルーズリーフは駄目

 

 

だけど私はこれを買っていた

 

 

『学校で勉強を一切しない!』という事に対して

並々ならぬ執念すらも感じる行動だ

 

 

最初はこんな事

するつもりじゃなかったんですよ

 

何とかノートをとろうとしたんだけど

 

 

起きていられなかった

 

 

時には学校をお昼で終わらせて(午後からサボって)

半日近く走り回ってバイトをして

疲れてヘトヘトになって最終のバスで帰宅

 

そこから学生らしく

交際相手と電話で喋ったりしていたら

(交際相手のケア)

寝る時間を確保出来なかった

 

 

そしてある日

 

 

私「数学のノート1か月分写させてくださいー」

 

女子「ルカちゃんまたかぁー

   めっちゃ寝てたもんねぇー」

 

私「申し訳ないですー

  次の授業中に一か月分まとめて写すんで

  1時間だけ貸してくださいー」

 

女子「あたし代わりに2冊書いて

   片方ルカちゃんにあげようか?

   数学だけなら別に苦じゃないし良いよ?」

 

 

え?

 

それなりに仲良くやってきた女子が

手の平を差し出した

 

 

女子「500円」

 

私「やっす!!!!!!」

 

女子「え?安い?安いかなぁ

   え・・・じゃあ1,000円?」

 

私「いやいや!

  一か月分だよ!?」

 

女子「だって毎日ある訳じゃないし

   あっても一日に1時間分だよ?

   大した量じゃないじゃん」

 

 

大した量ですよ・・・!?

 

知ってますか?

 

一か月で数学の授業はおおよそ

20時間ほど

 

1時間の時給換算にしたら

一か月トータルで

一体おいくらになると思っているんですか?

 

 

これがバイト脳である

 

 

時給を滅茶苦茶計算しながら生きていた

 

 

何を買うにしても

時給に置き換えて計算し

 

何を売るにしても

時給に置き換えて計算

 

 

人は収入が無ければ生きていけないし

収入よりも支出が多ければ生活が出来ない

 

当然と言えば当然である

 

 

だけどバイトをした事がない学生たちはどうだ!?

お前らちゃんとそこら辺計算しながら生きないと

社会へ出た時に苦労するぞ!?

 

お前たちの労力はそんなに安くない!!!

 

自分の価値を安く見過ぎだ!

 

 

私「単純計算すると

  (当時最低賃金は610円くらいだったかなぁ)

  1万円くらいの価値になるけど」

 

女子「はぁ!!!?

   待って!

   そんなに受け取れないから!」

 

私「ノートはこっちで用意して渡すとして

  いくらくらいだと気兼ねなく受け取れるの?」

 

女子「に・・・3,000円・・・とか?」

 

私「やっす!!!」

 

女子「うちとかみたいに

   バイト親から禁止されてる子とかだったら

   3,000円って充分だからね!?

   ルカちゃんの金銭感覚がおかしいんだよ!」

 

 

違うよ!!!?

 

お前らの金銭感覚がおかしいんだよ!?

 

20時間の労働に対する報酬が

たったの3,000円だったら

誰もそんな会社で働かないからね!?

 

 

女子「プリクラ30回撮れるんだから!」

 

 

プリクラ(当時一回100円)で・・・例えるんだ・・・?

 

 

私「じゃあ数学のノート

  一か月分3,000円で

  出来れば卒業までお願いしたいです」

 

女子「いいよー!

   マジかぁー

   固定で毎月3,000円はめっちゃ良いー!」

 

 

えぇー・・・

私はノートとるの嫌いだし

たった3,000円で一か月やるのは無理だなぁ・・・

 

 

毎日しっかり授業中起きていて

確実にノートを取る

って作業は私には辛過ぎる

 

バイトで時給900円越えで働いている私にとって

学校での「お金にならないのに超苦痛」は

とてもじゃないけれど耐えられなかった

 

学費を稼ぐ為に必死にバイトをしながらも

勉強を頑張っている人には申し訳ないけれど

私の場合そういう思考にはなれない

 

 

私!!!

 

勉強は頑張りたくない!!!!!

 

 

私「あのぉ~科学と日本史も同価格で・・・」

 

女子「あ、そっちはヤダ

   書く字の量多いから辛い

   授業自体は数学より少ないんだけどねー!」

 

私「だよねぇー!!!

  誰か居ないかなぁー」

 

女子「いや絶対居るって!

   言ったらやりたがる人絶対居る!」

 

 

まさかぁ

 

3,000円で良い

なんて言ってくれる人は君くらいしか・・・

 

 

居た

 

 

めっちゃ居た

 

 

親からバイトを禁止されていて

遊ぶお金を確保出来ない生徒は

思っていたよりもはるかに多かった

 

 

ただ

『一か月3,000円』

という金額が固定で入るのは相当有り難いらしく

一気に5人くらいから「やりたい!」という声が掛かり

仕方なく予約制を導入する事にした

 

毎月一度

次の月の『ノート書き係』を決め

10冊パックで購入しておいた安物のノートを渡し

 

「最後の授業日にノートの表紙に私の名前を書いてください」

とお願いして

前金である1,000円を渡し

「残りの2,000円はノートを私が受け取った時に渡します」

と伝えて契約完了

(ノートの中身と自分の名前部分の筆跡を合わせつつ

 1か月分責任持ってお願いします!という目的)

 

また

これに関して教師から何かを言われる事があったら

全責任はこちらが請け負うので

「ルカさんに聞いて下さい」

としか答えなくて大丈夫

 

とも伝えてあった

 

 

一カ月間に9,000円の支出

 

だけどそのお陰で私は

授業中存分に熟睡出来て心置きなく勤労に励み

単位も取得できる!

 

やっすいもんである

 

これに快くご協力して下さっている皆さんを

絶対に巻き込む訳にはいかぬ!

 

 

しかし

高校2年からスタートしたこの『ノート買い取り制度』

卒業までの2年間

 

数学・科学・日本史の先生から

何かを聞かれる事はおろか

言われる事なんてただの一度も無かった

 

 

生徒の筆跡なんかチェックしているはずもないもんね!

 

 

そもそも先生自体も

私の顔すら見た事が無くて(うつ伏せで寝ているから)

 

授業中にたまたま起きていた時に

 

 

科学「お前誰だ!

   自分の教室に戻りなさい!」

 

 

なんて言い出すくらいだもの

ノートのチェックも

パラパラっとめくって内容を確認して

名簿に印をつけて行く程度のもんだったのでしょう

 

 

こっちもこっちで

職員室に勢ぞろいをしている先生を見ても

誰が何の先生だか分からず

 

 

私「3年8組の日本史の先生はいらっしゃいますかぁー?

  ノート提出しに来ましたー!

  遅れてすみませんでしたー!

  ・・・どなたでしょうかぁ・・・

  誰か教えてくださぁい・・・」

 

 

なんてやっている始末

 

 

ルカでーっす!!!

 

どうもー!

 

初めましてー!!!(もう3年生)

 

 

まぁ私は

幸い3年間ずっと

どの先生からも可愛がって貰っていたんですよ

 

 

・・・なんか苦労してるとでも思われていたのかなぁ?

 

自分の為のお金稼ぎというか

ただ単純に働くのが好きだっただけなんだけど・・・

 

 

本来ならバイトをする時は

「お酒・たばこの取り扱いがある所は駄目」

とか

「ちゃんと学校に

 親のサイン入りの申請書を提出してからやらなきゃ駄目」

という校則があったんだけど

 

バイトの申請も

しなくても先生達の方で承諾してくれていたし

バイト先に顔を出してくれる先生も多かった

 

 

担任でも授業の担当でも無かった先生なのに

廊下でよく怒られていたからか

(バイト先からの呼び出しがあると毎回廊下を全力疾走)

そんな先生も足を運んでくれた

 

 

これって

多分担任の先生が他の先生に

「ルカはあそこでバイトしている」

という情報を渡さなければ成立しない出来事だったと思う

 

先生達の間で会話の話題に上がっていたんでしょうね

 

それは決して良い話題ではなかったと思う

 

「お前のクラスのルカは一体どうなってんだ!」

からスタートした可能性が多いにある

 

 

服装もかなり自由にしていて

制服の改造度合いが常軌を逸していたし

 

なんかもう勝手にネクタイとかしていたし

 

アクセサリーもじゃらじゃら付けていたし

 

髪の色も黒い時が無かったし

 

「ごめんなさぁぁぁーーい!」と叫びながらも

平気で廊下を全力疾走して

玄関(施錠されている)じゃない

抜け道(地下駐車場の窓)から抜け出してバイトへ行き

そのまま教室に戻って来ない

 

もしくは学校に顔すら出さない生徒は

いくら素行不良が集まる8組の中であろうと

ひと際酷かったもんだと思う

 

 

皆わりと学校には来てたもんなぁ

 

 

なのにどの先生もバイト先で

「頑張りなさい」や

「授業もそのくらい真面目に取り組んでくれたら・・・」や

「夜は気を付けて帰るように」

なんて声をかけてくれ

お会計をして帰って行くし

 

先生が親と私についての話をしに家へ来たのは

たったの一度だけだった

(母は先生に

 「放っておいて好きにさせておいて下さい

  何かあれば自己責任ですから」

 と言い放った)

 

 

そこから考察すると

とっても大目に見て貰っていたんだと思うんです

 

 

本当は色々バレてたんじゃないかなぁ

 

 

私は昔から

周りに居る年配の人達に優しくして貰う事が多かった

 

人に恵まれていたんでしょうね

 

 

高校での3年間で

先生に誘われてラーメンを食べに連れて行って貰ったり

回転寿司を食べに連れて行って貰ったりした事も

何度かあった

 

 

その中の一人である2年生の時の担任は

非常に正直な人だった

 

 

先生「どうだルカ

   美味いかぁ?」

 

私「美味しいです」

 

先生「先生なぁ

   色んな生徒が居て気苦労も多くてなぁ

   だからまだ30代なのに髪の毛無くなっちゃったんだよ」

 

私「・・・・・・・・・

  (その感じは遺伝・・・じゃないかなぁ・・・)」

 

先生「だけどこうして生徒とラーメン食ってなぁ

   皆には分かんないかもしんないけど

   先生夢だったんだよ・・・!

   生徒に慕われている先生って感じで

   すっごい良いなぁこういうの・・・!!!」

 

 

先生の事

 

これっぽっちも慕っているつもりはなかったけど

 

 

この正直な人を目の前にこれだけは言える

 

 

本当に申し訳なかった・・・!!!

 

 

 

先生が去年の冬休み前

 

 

先生「俺クリスマスは

   今付き合ってる人にプロポーズするから!

   もう5年も付き合ってるから大丈夫だと思うんだけど

   皆応援してくれな!」

 

 

と言って教室から立ち去った直後

 

「さすがに5年も付き合っていたならイケる」派(大半)と

「なのに案外振られる」派(少数)に分かれ

一口300円の賭けが始まり

 

「ハゲを理由に振られる」に賭けて

 

 

先生「「ハゲの遺伝子って3代続くらしいね」

   って言われて振られて

   今はお友達です・・・

   だから先生ちょっと元気無いけど

   皆気にしないでね・・・」

 

 

って年明けに打ち明けてくれた時

小さくガッツポーズして

「っしゃ!」って声に出ちゃいました・・・!!!

 

 

 

なんか・・・

 

 

本当に人としてごめんなさいぃぃぃ!!!